光る職人技!ぐんまの特選工芸品
更新日: 2024年01月17日
■伝統の技と新しい発想の融合「卯三郎こけし」
群馬県は全国一の生産量を誇る創作こけしの産地。中でも群馬を代表するこけし工房が1950年創業の「卯三郎こけし」です。初代・卯三郎氏は絵付けに「焼き」や「彫刻」など立体感のある表現技法を確立し、加工が難しいと言われるケヤキやサクラなど様々な木材を取り入れることに成功しました。その初代から技を継承した職人が、新しく自由な発想でデザイン性の高いこけしや人気キャラクターとのコラボこけしを続々と生み出し、海外でも人気を集めています。伊香保温泉にほど近い工房では職人技を間近で見ることができ、絵付け体験もできます。
卯三郎こけし
卯三郎こけし公式オンラインストア|日本・群馬の創作こけし工房
■生産量全国1位の縁起だるま「高崎だるま」
高崎市豊岡・八幡地域で作られている「高崎だるま」。200年以上の歴史をもち、全国シェア1位を誇ります。高崎だるまは「縁起だるま」とも呼ばれ、眉毛は「鶴」、ヒゲは「亀」と縁起の良い二つの動物があしらわれているのが特徴。重心が安定し、いくら転がしてもすぐに起き上がる形は「七転び八起き」の精神を表しています。だるまを購入したら願いを込めて左目から目を描き入れ、願いが叶ったら右目を描き入れます。魔除けに効果があるとされる赤いだるまが一般的ですが、カラフルなだるまやデザインだるまも登場しています。
高崎だるま
高崎だるま | 群馬県達磨製造協同組合
■美しく温もりのある下駄「沼田桐下駄」
奥利根の優良な桐材を用いて作られる「沼田桐下駄」。沼田市は古くから木材の集積地として栄え、下駄づくりが盛んに行われていました。最盛期には多くの下駄職人がいましたが、現在残るのはふるさと伝統工芸士・丸山勝美さんが営む「丸山下駄製造所」のみ。丸山さんは材料の切り出しから、仕上げまですべての工程を1人で手がけています。丁寧な手仕事で作り出す下駄は、軽くて足に吸い付くような優しい履き心地。最近では室内履き用や外反母趾用の下駄も人気を集めています。
沼田桐下駄
https://gunma-kanko.jp/souvenirs/180
※2024年1月時点の情報です。
※この記事は、公益財団法人群馬県観光物産国際協会noteに掲載していたものを再掲しました。