安中・秋間梅林「雷と空風義理人情食堂」ってどんなお店?【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
上毛かるた「ら」の札が店名に。「雷と空風義理人情食堂」由来は?
<店名は上毛かるた「ら」がついている>
※雷風食堂が群馬県より上毛かるた絵札の画像利用許諾を得ています。
群馬の名物である、雷と空風をお二人に例え、地元の特産品を使った、義理人情に溢れる温かい食堂にしたいとの想いから名付けたそうです。 上毛かるたには読み札が赤く染められているものが2つだけあり、その一つが「ら」です。
上毛かるたは、戦後間もない時期に作られました。 当時の日本は敗戦直後のGHQの支配下。GHQの指令により、学校教育での地理・歴史の授業は停止されていました。群馬の子供たちに郷土愛や文化を伝えたい、そして少しでも娯楽を、との想いから浦野匡彦さんが上毛かるたを制作します。 ですがGHQの許可が下りず、日本の近代化に貢献した小栗上野介忠順、尊王思想家の高山彦九郎、任侠の国定忠治といった人たちを読み込めませんでした。 何とかこの人たちにも日の光を当てたいと願った浦野氏は、群馬で有名な雷と空っ風という気象現象を示す札を作り、その強い想いを赤い札で表現しました。 店名には、そんな先人たちの熱い想いも込められています。
上毛かるたと群馬をこよなく愛する二人の女性!雷(もみさん)と空風(なおこさん)の魅力
<左から、空風(なおこさん)と雷(もみさん)>
お二人は、秋間梅林で同じ菓子製造の加工場を使用していた際に出会いました。
将来カフェを開くことを夢みていたなおこさん。「一緒にやろうよ!」と、もみさんが背中を押しました。もみさんが料理担当、なおこさんがデザート担当です。
店内に入ると、優しい笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えてくれたお二人。温かさと懐かしさを感じ、初めて訪れた気がしない安心感に包まれました。お二人に会うために来店する方も多いのではないでしょうか。
雷・もみさんとはどんな人?
もみさんは、東京都世田谷区出身で、イタリアのレストランで3年間料理を学び、単身ブラジルで10年間生活し、通訳として働くという豊富なキャリアの持ち主。「Quilão (キラォン)」を立ち上げ、素材にこだわったグラノーラを作り販売しています。砂糖は使わず、有機メープルシロップだけのやさしい甘さで、お子さんから大人まで、毎日食べたくなるグラノーラです。
東京の学校が合わず悩む息子さんと、縁あって群馬に来たもみさん。自然豊かな群馬が気に入り移住を決意したそうです。素敵な笑顔が印象的なもみさん。Instagramでは、美味しいグラノーラの食べ方を紹介しています。各地イベントに出店など情報を載せているので、ぜひ覗いてみて下さい。
「Quilão (キラォン)」
空風・なおこさんとはどんな人?
なおこさんは、秋間梅林を拠点に「カルテットN」という焼き菓子を作り販売をしています。
お母様の実家の秋間梅林で生まれ育ち、幼い頃からご祖母様が営む食堂を手伝っていました。高齢化が進んでいく今、秋間梅林の活性化のため、地域の魅力を発信しています。秋間梅林の梅を使ったお菓子、ホットビスケット、ケーキなど、たくさんの種類の焼き菓子があります。ラッピングもとても可愛くて、ギフトにぴったりです。
繁忙期には梅農家さんのお手伝いもしているなおこさん。秋間梅林への愛を感じます。地域活性化にはこういう若い人の力が必要不可欠です。元気な明るさと底知れぬパワーをお裾分けしてもらいました。
「カルテットN」
地産地消の食材を使った日替わりおばんざい紹介
<5種のおばんざい定食>
来店した日の日替わりおばんざい5種
・カスレ風豚肉と白いんげん豆の煮込み
・自家製ツナとにんじんの粒マスタード和え
・いろいろきのことナッツのマリネ
・旬のグリーンサラダ、自家製新玉ねぎドレッシング
・新じゃがの青のりバターソテー
雑穀と豚汁が付きます。この日は洋風のメインだったので、豚汁ではなく上州ねぎのポタージュでした。ごはんは秋間産新米。
食べた感想は、すべてが優しくて「胃が喜んでいる。」そんな表現がぴったり。一つ一つ丁寧に調理し、盛り付け、愛情たっぷりの味で私の胃袋はがっつりと掴まれました。

<なおこさんが作るホットビスケットと梅ジュース>
食後のデザートとドリンクももちろん頂きました。
「雷風食堂」と「雷風カフェ」をそれぞれ不定期に営業していますので、デザートだけ楽しみたい方は、雷風カフェの営業日もチェックしてみてください。
地元客も観光客も集う理由はここにあった
ランチ時、店内は予約のお客さんで満席状態。予約なしの一人の女性が来店しました。すると、快く相席を承諾する座っていた女性。なんて優しい光景なのだろうと感心していると、会話が止まることなく盛り上がっている様子。ひょんなことから、その時間を共有することになった二人。私は日頃からご縁には意味があると思っていて、きっと思い出に残る一日になったでしょう。また驚くことに、私の同行者である友人が、その予約なしの女性の知り合いだったのです。7、8年ぶりの再会でこちらも話に花が咲いていました。
「雷風食堂は不思議とお客さん同士がどこかで繋がっていたり、初対面でも意気投合している姿が見られ、ほっこり嬉しくなります。」と、もみさんが話してくれました。人と人が交わる【人間交差点】のような場所。それもまた、雷風食堂の大きな魅力なのかもしれません。

<寒い冬、店内を暖めてくれる薪ストーブ>
地元の人が集える憩いの場でありながら、秋間梅林を多くの方に改めて知っていただくきっかけとなるようなお店にしたいと語ってくれました。
秋間梅林では、【秋間梅林祭】が開催されます。
開催期間:2026年2月14日(土)~ 3月下旬
開花祭:2026年2月28日(土)
ぐんま三大梅林の一つである秋間梅林。観光梅林として約60年の歴史があります。マルシェやイベントが盛り沢山です。ぜひ足を運んでみてください。
お店の横でマルシェも開催予定です。
【Ume fes 花見と音楽と】
日時:2026年3月14日(土)
時間:10:00~19:00
雷風食堂を営業しているBairin Share Cafe周辺にて開催されます。お花見をしながら、マルシェでのお買い物やお食事を楽しんでください。
尚、2026年2月は雷風食堂の営業はありません。3月はワンプレートランチの提供になります。
インフォメーション
雷と空風義理人情食堂
住所:群馬県安中市西上秋間522-1
営業日:木曜日(月によって変動あり。詳しくはInstagramをご覧ください。)
営業時間:11:00~14:30
Instagram:@raikaze_akima
きなこ