世界遺産や人気の工場見学も!群馬県・西毛エリア 産業観光2泊3日モデルコース
更新日: 2024年06月27日
高崎市を中心とした群馬県の西部エリア。「西毛」と呼ばれるこのエリアは、古くからその町に根付く産業観光を堪能できる場所です。首都圏からのアクセスもよく、1泊2日の短い日程でも思い切り観光を楽しめるのが西毛エリアのいいところ。世界遺産登録されているあの施設、人気の工場見学、話題の工場夜景など熱いスポットを巡る2泊3日のモデルコースをご紹介します!
“産業観光”ってどんなもの?
「産業観光」とは、その土地に古くから伝わる産業に触れることで、土地に息づく文化や歴史、ものづくりにかける思いを体感する旅のスタイル。例えば群馬県東部エリア(東毛エリア)は、小麦の生産が盛んだったことに由来するご当地グルメや博物館もあり、生糸の生産が盛んだったことから、染色や機織などを体験できる施設も多数。産業遺構も残っているので街を散策しながら産業観光を楽しめます。
1日目 まずは高崎市へ 1. 「ガトーフェスタハラダ本社工場」で工場見学 2. 「だるまのふるさと大門屋」でだるま絵付け体験 富岡市へ移動 3. 「上州富岡ブリュワリー」でご当地ビール堪能 4. 「Mabushi-ya(蔟屋)」宿泊で富岡の街に溶け込もう 2日目 5. 世界遺産「富岡製糸場」を見学 安中市へ移動 6. 「ルオント(Misawaテラス)」でランチを 7. 「碓氷製糸」で工場見学 8. 話題の「工場夜景」を写真に収めたい(東邦亜鉛安中精錬所/信越化学工業磯部工場) 9. 「磯部温泉」に宿泊 3日目 10. 「ヒトリトイロカフェ」ではご当地スイーツも 甘楽町へ移動 11. 「こんにゃくパーク」で人気のこんにゃくビュッフェも! 12. 「めんたいパーク」で工場見学&お土産 2泊3日の旅、お疲れさまでした! |
1日目
旅のはじまりは西毛エリアの中心・高崎市。高崎といえば「カトーフェスタハラダ」を思い浮かべる方も多いでしょう。看板商品「グーテ・デ・ロア」の芳醇なバターの香り、たまりませんよね?
ガト―フェスタハラダの商品は首都圏の百貨店などをはじめオンラインでも購入できますが、高崎にある本社工場はラスクの製造工程の工場見学ができたり限定商品の販売があったりとスペシャルな体験ができます。工場見学は事前予約なし(※20名以上の団体の場合要予約)で参加できるので、気ままな旅にもぴったりです。
注目したいのは限定商品として知られるフランスパンの販売。ラスクがおいしいのはもとになるフランスパンが美味しいからなんだ……と思わず唸ってしまう美味しさです。
(観光ぐんま写真館)
営業時間 10:00~17:30
電話 0120-060-137
ガト―フェスタハラダ本社工場から車で約30分ほど、「だるまのふるさと大門屋」では高崎名物・だるまの絵付けを体験しましょう。だるまに眉とおひげを描き入れる絵付け体験は10時~と14時~の1日2回開催。時間差で手形入れ体験(11時~、13時~)も実施されているので、ご自身のスケジュールに合わせてコースを選んでもいいですね。※いずれも要事前予約
まず職人さんから高崎だるまの歴史や体験についての説明を受け、実際に描き入れる前に練習用紙を使って眉やおひげの描き方を練習できる時間もあります。お腹や背中に職人さんが好きな文字を書いてくれるサービスも(別途費用330円)。高崎の思い出に、世界でひとつだけの高崎だるまを作りましょう!
また店舗にはずらりと高崎だるまが並んでいるのでお土産にもいいですね。
(だるまのふるさと大門屋)
絵付け体験:1,500円/1人(2名以上から予約可)、所要時間45分程度
手形入れ体験:500円/1人、所要時間10分程度
※絵付け体験(眉、おひげを描き入れるコース)は小学3年生以上(もしくは毛筆を習っている小1以上)が対象です。小さいお子さんは手形入れ体験で思い出を作りましょう。
※手形入れ体験は、来店時に12cm以上のだるまを購入しそれを利用します。赤ちゃんの手形・足形も対応可能です
「だるまのふるさと大門屋」から車で約30分ほど、高崎市から富岡市へ移動です。後ほどご紹介する今夜のお宿にチェックインを済ませたら、富岡の街へ出てみましょう。おすすめはお宿から徒歩圏内の「上州富岡ブリュワリー」。ご当地ビールをシンプルでオシャレな空間で楽しむことができます。
地元・富岡産の小麦を使ったビール「地粉ヴァイツェン」も提供しており、小麦の一大生産地として名を馳せた群馬県の歴史の一端に触れられるのも嬉しい!
(上州富岡ブリュワリー)
住所 群馬県富岡市富岡1426-1
営業時間 平日:16:00〜20:00(11月〜3月は19:00)/土曜日:11:00〜21:00(11月〜3月は20:00)/日曜日・祝祭日:11:00〜18:00※オーダーストップは閉店30分前
定休日 毎週水曜日・木曜日※定休日が祝日の場合は営業します。翌日が休みとなります。
イベント及び仕込み等で臨時休業・早仕舞い有り
電話 0274-67-7266
富岡の日常に溶け込む“まちやど”「Mabushi-ya(蔟屋)」に宿泊
1泊目のお宿は「Mabushi-ya(蔟屋)」。先にご紹介した「上州富岡ブリュワリー」にも徒歩で行ける距離にあります。築50年以上の長屋をリノベーションしたお宿「Mabushi-ya(蔟屋)」。旅人と富岡の人々が出会える場所を作りたいという理念のもとにできた、心がほっこりするお宿です。普通のホテルでは味わうことのできない「訪れた街に溶け込む感覚」が、ここにはあります。
(Mabushi-ya)
電話 0274-62-0149
2日目
朝早く起きて富岡の街歩きを楽しんだら、お宿から車で1分ほどの「富岡製糸場」へ。世界遺産登録されたことで、知らない人はいないほどの有名スポットですね。富岡といえばまず「富岡製糸場」を思い浮かべる人も多いでしょう。製糸業で栄えた富岡の歴史に触れることができる貴重なスポットで、製糸業で名を馳せた富岡の歴史を深く知ることができます。
操業停止当時の機械が並んだり、レンガ造りの重厚な建物が残っていたりと、ぜひカメラにも納めたい風景が広がっているので、じっくり散策しましょう。
(観光ぐんま写真館)
営業時間 9:00~17:00(最終入場16:30)
見学料 大人1,000円/高校・大学生(要学生証)250円/小・中学生150円
※ガイドツアー(オプション)は大人200円、中学生以下100円
休場日 12月29日~31日
次は、富岡製糸場から車で約20分ほどのところにあるミサワテラスでランチを!MISAWAテラスの中にある「ルオント」は落ち着いた雰囲気のあるレストランです。上州牛や赤城鶏など群馬の食材を使ったメニューもがあるのが、旅行者には嬉しいところ。窯焼きのピザやカレーなど、地元の人にも人気のメニューをお店の方に伺っていただいてみるのもいいですね!
(ルオント)
営業時間 11:00~15:00、18:00~23:00
定休日 水曜日
電話 027-384-3676
世界遺産「富岡製糸場」と同じ機械が稼働する日本最大の製糸工場「碓氷製糸」を見学!
MISAWAテラスから車で約20分ほど、碓氷製糸へ行ってみましょう。日本が世界に誇る蚕糸業、絹の魅力を工場見学を通して学ぶことができます。現在でも富岡製糸場と同型の繰糸機で繭を生糸に加工し、品質の高い生糸を全国に提供している碓氷製糸。工場見学(要予約)では、その貴重な作業を解説付きで見ることができます。繭から輝く生糸(シルク)ができる圧巻の繰糸機と繊細な作業をご堪能ください。
(碓氷製糸)
※工場見学について
見学をご希望の方はホームページを確認のうえ、電話にてご相談ください。 http://www.usuiseishi.co.jp/
電話 027-393-1101
工場夜景を楽しめる場所といえば海の近くの工場地帯であることが多いですよね。しかし海なし県・群馬にもなんと工場夜景を楽しめる場所があります。それが安中市。東邦亜鉛安中精錬所や信越化学工業磯部工場などの夜景が有名です。産業観光というと、歴史や文化などを間近に感じられるという楽しみがありますが、この工場夜景はまさに“今”の産業を感じられますね!
・東邦亜鉛安中精錬所:群馬県安中市中宿1443番地※安中駅より徒歩5分ほど
・信越化学工業磯部工場:群馬県安中市磯部2-13-1※磯部駅より徒歩4分ほど
信越化学工業磯部工場から車で約20分ほどで、磯部温泉へと到着します。この磯部温泉、実は今ではみんなが知っている温泉マークの発祥の地でもあるんです。草津や伊香保をはじめたくさんの魅力的な温泉地がある群馬県のなかでも、根強い人気を誇る磯部温泉。ほっこりする魅力のあるこの温泉地で旅の疲れを癒してましょう。
(観光ぐんま写真館)
※宿泊に関するお問い合わせ
電話 027-385-6310(磯部観光温泉旅館共同組合)
3日目
チェックアウトしたら磯部温泉の散策をしながら「ヒトリトイロカフェ」へ。磯部温泉から車で1分ほどのところにある「ヒトリトイロカフェ」。見ただけで旅のテンションが上がるカラフルなカラーベーグルをはじめ、クラフトコーラなどが人気です。磯部温泉名物の磯部せんべいの食べ歩きプログラムにも参加しているので、ぜひ楽しんでみましょう。
もう少し何か食べたいな……という方には地元でも人気の高い「道の駅甘楽町」のピザもおすすめです。また安中市では峠の釜めしで有名な横川駅から長野県軽井沢駅までの廃線区間を歩く「廃線ウォーク」や、碓氷川にかかる4連のアーチが美しい「めがね橋」など見所も多いので、もう少しゆっくり過ごしてみてもいいですね!
(ヒトリトイロカフェ)
営業時間 9:00~17:00
定休日 火~木曜日
電話 027-381-6332
ヒトリトイロカフェから車で約20分ほど、甘楽町にある「こんにゃくパーク」は群馬県西毛エリアきっての人気施設です。群馬の名産品こんにゃくの製造過程を見られる工場見学はもちろん、15種類ものこんにゃくメニューが並ぶこんにゃくビュッフェや、ショッピングなど、まさにこんにゃく尽くし!ヘルシー食材の代表格ともいえる群馬のこんにゃくをさまざまな角度から楽しめます!
(こんにゃくパーク)
営業時間
・平日9:00~17:30(最終入場17:00)
・土日祝9:00~18:00(最終入場17:30)
※冬季は営業時間が変わります。休館日も含めてお出かけ前に公式サイトで確認しましょう
ファミリーにもおすすめ!こちらも人気施設「めんたいパーク群馬」
こんにゃくパークから車で10分ほどのところにも、これまた人気の施設が!「めんたいパーク群馬」にも行ってみましょう。めんたいパークといえば明太子のテーマパークとして有名ですが群馬にもあるんです!工場見学だけでなく明太子を使ったオリジナルスイーツが人気。気軽で喜ばれるお土産もたくさん並んでいるので、群馬西毛エリア3日間の旅の締めくくりにショッピングを楽しむのもいいですね。
(めんたいパーク群馬)
営業時間
・平日9:30~17:30(フードコーナー10:00~17:00)
・土日祝9:00~18:00(フードコーナー9:30~17:30)
※休館日や営業時間などはお出かけ前に公式サイトで確認しましょう
……このように3日間巡ってみると、群馬県西毛エリアは高崎だけじゃない!というところがよくわかります。産業観光はその土地への理解が深まり興味がわく旅行スタイル。そんな産業観光にピッタリなのがこの西毛エリアだと実感しました。首都圏からのアクセスもいいので、スケジュールを詰め込まずとも思う存分満喫できるので、ぜひ皆さんも巡ってみてください!
このモデルコースに登場するスポットはこちらでもご紹介しています!