非公開エリアでレンゲツツジを独占!「普段は入れない!赤城白樺牧場 秘密の絶景ツアー 初夏」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

赤城白樺牧場 秘密の絶景ツアー

更新日: 2026年07月30日

通常は立ち入り禁止である「赤城白樺牧場」。その秘密の非公開エリアを、地元ガイドさんと一緒に巡る初夏限定の特別ツアーに、ぐん記者が実際に参加してきました!約10万株のツツジの群生を間近で堪能し、ツアー限定のランチまで満喫する、ぎゅっと3時間に詰まった非日常の魅力を余すことなくお届けします。

赤城白樺牧場の秘密の絶景ツアーとは?

赤城白樺牧場の秘密の絶景ツアー

前橋市富士見町にある「赤城白樺牧場」は、江戸時代に前橋藩が開設した歴史ある牧場です。広さは東京ドーム約20個分(95ヘクタール)と広大で、かつては牛や馬が放牧され、現在は5匹の羊たちが夏~秋の間のんびりと暮らしています。

 

<東京ドーム約20個分!広大な赤城白樺牧場 写真提供:(公財)前橋観光コンベンション協会様>

 

通常は一般の方の立ち入りが禁止されているこの場所。ですが、その「秘密の花園」を地元ガイドさんの案内で特別に歩けるプレミアムなツアーがあります。

 

それが、「普段は入れない!赤城白樺牧場 秘密の絶景ツアー」です。

 

今年で12年目を迎えるこのツアーは、元々は立ち入り禁止だったエリアの制限が緩和され、赤城山で観光地域づくりを行う団体からの提案を受けて生まれた特別なもの。散策からランチまで、トータル約3時間の行程で、非公開エリアの絶景を心ゆくまで満喫できるツアーとなっています。

新緑に映える10万株のツツジ

新緑に映える10万株のツツジ

この広大な敷地の一番の主役は、なんといっても約10万株ものツツジの群生です。ここに咲く「レンゲツツジ」は、実は群馬県の「県花」にも指定されている、まさに地域のシンボルとも言える特別な花。5月下旬から6月中旬にかけて、牧場全体を鮮やかな色彩で染め上げます。

 

私が取材した時は咲き始めの場所から、一番見栄えが良いとされる「7分咲き」の群落までが混在。鮮やかな新緑に、ツツジの鮮烈な「朱橙色」が映え、息をのむような美しいコントラストを見せてくれました。

 

<鮮やかなピンク色のレンゲツツジも咲いています>

 

<白樺と鮮やかな朱橙色のツツジが織りなす美しいコントラスト>

 

満開を過ぎると一気に散りに向かうため、見頃のピークはわずか数日という、まさに勝負どころ。その儚さもまた、このツアーの大きな魅力ですよ。

安心のガイドと秘密の別世界へ

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<赤城山総合観光案内所入口>

 

ツアーの始まりは午前9時30分、赤城山総合観光案内所での受付からスタートします。今回案内してくれるのは、赤城山の自然を知り尽くした3名の地元ガイド。

 

手続きを済ませると、まずはこれから向かう白樺牧場の歴史や見どころ、散策時の注意点などを詳しく丁寧に説明してくれます。事前のレクチャーがとても充実しているので、普段あまり山歩きをしない方や初心者でも、最初から最後まで安心して参加できます。

 

<赤城山の魅力を知り尽くした3名のガイドが完全サポート>

 

ガイドの説明が終わると、午前10時に出発します。まずは白樺牧場の木製の柵沿いを、高原の心地よい風を感じながらみんなでゆっくりと歩いてゲートへと移動していきます。

 

<ガイドの説明を聞きながら、歩く時間は期待感で胸がいっぱい>

 

普段は固く閉ざされている秘密のゲートの前に到着。ツアーの幕開けとともにゆっくりと扉が開かれ、一歩足を踏み入れた瞬間、視界が一気に開けました。

 

<普段は非公開である牧場のゲートが開く瞬間>

 

すっきりと爽やかな風が吹き抜ける、広大な牧草地。そこに立つだけで体中がリフレッシュされるような、特別な開放感に胸が躍ります。

 

<いよいよ非公開エリアの中へ!ゲートを通過した後に、これからのルートや見どころを説明してくれます>

 

筆者も心地よく歩いていると、ふと耳に飛び込んできたのは「カエルのような大きな鳴き声」。不思議に思っていると、ガイドさんが「これはエゾハルゼミの鳴き声なんですよ」と教えてくれました。 平地ではなかなか聞けない、高原ならではの迫力ある大合唱に思わず笑みがこぼれました。

朱橙色のツツジとさざれ岩の絶景

朱橙色のツツジとさざれ岩の絶景

牧場の中を進むごとに、目の前の景色がどんどん変わっていきます。新緑の中に咲き誇る、朱橙色の大きなレンゲツツジとヤマツツジ。よく見ると、花びらには虫を誘うための模様「ハニーマーク(蜜標)」があり、ガイドのそんな面白い自然解説に知的好奇心がくすぐられます。

 

そして、少し進むと現れるのが「さざれ岩」と言われている巨岩です。岩の上に登ると一気に視界が開け、最高峰の『黒檜山(標高1,828m)』や電波塔が目印の『地蔵岳(標高1,674m)』など、赤城山の山々を見渡すことができました。

 

<赤城山の素晴らしい眺望が広がる、巨大なさざれ岩>

 

<さざれ岩の上に立ち、電波塔が見える地蔵岳(1,674m)をバックに、そのスケールの大きさを肌で体感>

 

心地よく歩いて少しお腹が空いてきた絶妙なタイミングで、お待ちかねのおやつタイムが待っていました!白いリンゴのような花が愛らしいズミの木の下にある切り株に腰を下ろし、大自然の中でひと休みです。

 

ガイドが用意してくれたのは、温かいココアと地元の美味しい白樺バームクーヘン。高原の爽やかな風を感じながら、緑に囲まれていただく甘いおやつは、歩いた後の体に優しく染みわたる美味しさです。

 

<ズミの木の下で楽しむ、温かいココアと白樺バームクーヘン>

ツツジの影に潜む「千手観音」と神秘の銀竜草

ミズナラの巨木「千手観音」

<強風に耐えるため、横へ横へと枝を広げたミズナラの巨木「千手観音」>

 

大満足のおやつタイムを終え、さらに森の深奥へと進むツアー。ここで大きなハイライトとなるのが、ツツジの影にそびえ立つ、この森の主とも言える通称「千手観音」と呼ばれるミズナラの巨木です。

 

無数の手を広げたような神々しい姿をしているのには、厳しい自然を生き抜く理由があります。風が強い環境に適応するため、あえて高く伸びず横へ横へと枝を広げているのです。これにより風で折れるリスクを減らしながら、効率よく太陽光を浴びることができます。赤城山の猛烈な風に耐え、四方八方に力強く枝を伸ばしてそびえ立つその圧倒的な存在感に驚かされました。

 

さらにその足元を注意深く探すと、梅雨の時期ならではの神秘的な植物「銀竜草(ギンリョウソウ)」を見つけることができました。別名ユウレイタケとも呼ばれるこの白い植物は、雨に濡れるとガラス細工のように美しく透き通るのだそうです。

 

<雨が降るとガラス細工のように透き通る、神秘的な銀竜草>

 

さらに進むと、アナグマの巣の跡や動物の骨といった、非公開エリアだからこそ手付かずで残る野生のリアルな痕跡にも遭遇。大自然の息吹を間近に感じられます。

 

<非公開エリアだからこそ手付かずで残る、野生動物のリアルな痕跡>

圧倒的なレンゲツツジの絶景へ

圧倒的なレンゲツツジの絶景へ

<鮮やかなグラデーションの中を縫うように歩くことができます>

 

そして、ツアーの最後にいよいよ一番の見せ場が待っていました。視界を埋め尽くすように目の前へ広がった景色に対して、ガイドは「レンゲの海に溺れる」というあまりにも印象的な表現をされていましたが、まさにその言葉がぴったりの光景です!

 

<視界を埋め尽くすように広がる、圧倒的なツツジの海>

 

<参加者がどこにいるかわかりますか?中央に小さく見えるガイドと参加者たちを、鮮やかなレンゲツツジの海が包み込んでいます。>

 

筆者も朱橙色のツツジが織りなす美しいグラデーションが広がるエリアを、ゆっくりと通り抜けました。色鮮やかなツツジの間を歩く時間は、とても穏やかで気持ちが良かったです。この景色はツアーに参加した人だけが味わえる特別なもの。最後は「見晴らし山」で記念撮影をして、牧場内の散策は終了となりました。

赤城大沼へ移動!特等席で限定ランチ

等席で限定ランチ

感動の散策を終えた後は、参加者全員で車を走らせ、隊列を組んで美しい「赤城大沼」のほとりへと移動します。このみんなで一緒に移動する時間も、修学旅行のようでどこかワクワクするツアーならではの醍醐味です。

 

実はお昼のランチは、3人のガイドがそれぞれ大沼周辺で営むお店が、日替わりで当番を担当する仕組み。そして、私が参加した今回のお昼ごはんは「トレッカーズカフェ」でした!

 

<本日の担当はおしゃれな雰囲気「トレッカーズカフェ」>

 

メニューはこのツアーのために用意された特別な限定ランチ。席につくと、赤城大沼の穏やかな湖面を窓越しに眺めながら、みんなで「お疲れ様でした!」と美味しいランチをいただきます。

 

<穏やかな湖面を眺めながらいただく、ツアー限定の特別ランチ>

 

同じ感動を共有した参加者の皆さんとテーブルを囲み、「あのツツジ、すごかったですね」と、ツアーの余韻に浸りながら会話を弾ませるひとときは格別です。大沼の絶景とツアー限定のごちそうで心もお腹も満たされ、大満足の3時間ツアーはすべて終了となりました。

【独占取材】地元ガイドが語るツアーの裏舞台

地元ガイドが語るツアーの裏舞台

ツアー終了後、日々この美しい自然を守り、案内してくれているガイドの関口さんにお話を伺うことができました。現場を知り尽くしたプロだからこそ知る、ツアーの裏話や隠れた見どころを一問一答のインタビュー形式でお届けします。

 

<当日案内して頂いた「秘密の絶景ツアー」ガイドの関口さん>

 

筆者:このツアーの1番の見どころはどこだと思いますか?

 

ガイド:「普段入れない、立ち入り禁止の場所に特別な許可をいただいてツアーを行っているので、その辺だと思います」

 

筆者:ツアーも好評みたいですね?

 

ガイド:「はい。ありがたいことに、名前が『秘密の絶景ツアー』というのが、ものすごく特に女性に刺さるみたいで。『秘密の場所』っていうのが名前がいいねっていうので、キーワードが引っかかって申し込みしてくれたっていう人が結構多くて」

 

筆者:参加者の方が特に感動されるポイントや、よく「すごい」と言われる場所は?

 

ガイド:「やっぱり1番の見どころは、樹齢400年の、通称で『しだれツツジ』って呼んでいるヤマツツジなんですけど。それが4株、近くにあるので。それが4つ見事に咲くっていうのは、そうそうないので。普段見れないようなツツジですね」

 

<樹齢400年を超えるヤマツツジ、通称「しだれツツジ」の見事な開花>

 

筆者:私が前に参加した時、上に木があって、その下にツツジが咲いている「奇跡のツツジ」のようなスポットが序盤にありましたよね?

 

ガイド:「牧場の中で、花もいいんですけど葉っぱのツヤや瑞々しさも抜群にいい株です。赤城山の特徴として、大きい株の隣に大きい木があるっていうのがあって。花がない時期でも楽しめるっていう特別なツツジなんです」

 

<岩のすぐ下に佇む、花がなくても葉のツヤを楽しめる「奇跡のツツジ」>

 

筆者:レンゲツツジを綺麗に見るためのコツやアドバイスはありますか?

 

ガイド:「実は、赤城山のツツジは梅雨時期の花なんで、特に雨上がりですよね。雨上がりで水分補給じゃないですけど、雫がついたり、そのあと晴れたりすると本当に『花の色合いが深く鮮やかになる』ので。あと写真映えもしますし、レンゲツツジは花が大きいので余計に綺麗に見えるかなと思います」

 

筆者:逆に、雨の日だからこそ楽しめるポイントもあるのでしょうか?

 

ガイド:「例えばクモの巣に水滴がつくんですね。雨が降るとそのクモの巣の存在が急にクローズアップされて、水滴がいっぱい付いてるんで、真珠のネックレスじゃないですけど。

 

あとは霧とツツジっていうのもすごく相性がいいので、本当に非日常っていう感じになります。ルートは折りたたみ傘とか普通の傘を差しながらでも全然大丈夫ですので、雨でもガッカリせず、むしろ楽しみにしてきてほしいですね」

 

筆者:15日間のツアー期間中、ルートはどう決めているのですか?

 

ガイド:「その時の花の状況でコースを変えるので。前半・後半だったり、晴れの日・雨の日っていうのも全然違います。マンネリしないように、毎回楽しんでもらえるように努力してます。参加者の方から『わあ、すごい』っていうため息というか、黄色い歓声が上がると、自分たち3人が本当に報われる時なんです。一度参加して、その場で次の予約を入れて帰るリピーターの方もいらっしゃるんですよ」

 

筆者:これから参加される方へ、メッセージをお願いします!

 

ガイド:「足元はしっかりした運動靴とか、登山靴が一番推奨ですね(雨なら長靴がベスト)。ツアーの後は、覚満淵(かくまんぶち)とか、新しく啄木鳥橋(きつつきばし)が架け替えられて人が渡れるようになった赤城神社などの周辺スポットもぜひ巡ってみてください。赤城山ならではの非日常が本当に体験できますし、手付かずの自然がまだ全然残っているので、興味がある人も気軽に遊びに来てもらえればいいかなと思ってます!」

 

 

通常は立ち入り禁止の白樺牧場を巡るツアーは、群馬県の県花レンゲツツジが織りなす「レンゲの海に溺れる」絶景や神秘的な巨木、ツアー限定ランチまで、驚きと感動が詰まった3時間でした。ぜひ皆さんも赤城の圧倒的な非日常を体感しに出かけてみませんか?

インフォメーション

開催情報

 

開催期間:例年6月上旬〜6月中旬頃

(※レンゲツツジの見頃に合わせて期間限定で開催)

参加方式:事前予約制(定員各日20名)

 

※上記は2026年開催時の参考情報です。最新の開催日程や受付状況は、公式サイトからご確認ください。

 

 

赤城山・白樺牧場「秘密の絶景ツアー」

 

住所:前橋市富士見町赤城山(受付・集合:赤城山総合観光案内所)

電話:027-235-2211【(公財)前橋観光コンベンション協会】

料金:大人 平日6,000円 / 土日6,500円(昼食・ティーブレイク・ガイド料・保険含む)

駐車場:無料(新坂平駐車場を利用、約30台駐車可能)

 

HPhttps://www.maebashi-cvb.com/feature/138/

タマル様

タマル

ぐんまの魅力を発信する「タマルのぐん旅」を運営。温泉巡りとローカルフードの食べ歩きをライフワークとし、県内の秘境から隠れた名店まで、自ら足を運んで取材を重ねています。榛名山や碓氷峠のヒルクライムに挑むサイクリストでもあり、大自然が織りなす一瞬の美しさをファインダーに捉えるのが得意。最近は、季節の花スポットや隠れた絶景の執筆を中心に活動しています。