紅白のアナベルに一目惚れ!「環境システム荻窪公園」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

環境システム荻窪公園

更新日: 2026年07月15日

前橋市の「環境システム荻窪公園」は、約16,000株の紫陽花が彩る初夏の人気スポット。道の駅や温泉、グランピング施設が隣接し、昼は紫陽花、夜はホタルと一日中楽しめます。知ると観察が楽しくなる秘密や、車窓からも美しいおすすめルートなど、見どころをたっぷりご紹介します!

環境システム荻窪公園とは?

環境システム荻窪公園とは?

環境システム荻窪公園は、前橋市荻窪町に位置する自然豊かな総合公園です。園内ではホンアジサイや純白のアナベルなど、約10種類・16,000株が至る所で咲き誇り、梅雨の園内を色鮮やかに染め上げます。この個性豊かな姿をたっぷりと満喫できるスポットでありながら、無料で開放されているのが嬉しいですね。

 

<園内マップ(アジサイの丘や施設位置がわかる全体図)>

 

また、園内には農産物直売所「味菜(あじさい)」や、2025年夏にリニューアルされた日帰り温泉「あいのやまの湯」、さらにグランピング施設も隣接しています。全体が道の駅「赤城の恵」として登録されており、赤城山観光の拠点としての役割も担っています。紫陽花鑑賞と合わせて、一日中トコトン欲張りに楽しめる穴場スポットとして人気です。

 

<農産物直売所「味菜」(あじさい)>

 

<日帰り温泉「あいのやまの湯」>

 

園内へのアクセスは、バスを利用する場合は前橋駅から永井運輸の「荻窪公園行き」に乗り約30分。お車の場合は、北関東自動車道「駒形IC」から県道40号・34号を経て渋川方面へ約10キロです。車でも公共交通機関でもスムーズにアクセスできる、訪れやすい立地が魅力です。

知って得する!アジサイの歴史

アジサイの歴史

園内を美しく彩るアジサイですが、実は一朝一夕でこれほどの景色になったわけではありません。前橋市公園管理事務所によると、2008年(平成20年)から徐々に植栽を進め、現在の「約16,000株」という圧倒的な規模にまで育て上げたそうです。

 

ただ、最近は異常気象などの影響による花芽の少なさに頭を悩ませているとのことですが、来年に向けて剪定方法の見直しや施肥などの対策を前向きに講じていく予定とのこと。美しい景観を守るための真摯な取り組みを知ると、今後の復活がいっそう楽しみに感じられます。

 

<園内には「10種類のアジサイ」の魅力を分かりやすく紹介する看板がありました>

 

そんな大切に育てられているアジサイですが、実は群馬県、アジサイの生産量が全国2位という一大産地でもあります。もともと日本原産ですが、ヨーロッパで品種改良されて逆輸入されたという面白い歴史を持っています。

 

さらに園内をじっくり歩いてみると、観察がいっそう楽しくなる発見もありました。実は、筆者が「花びら」だと思っているカラフルな部分は、虫を呼び寄せるための目印(装飾花)なんです。この装飾花の奥に小さな本当の花が隠れているものを「アジサイ」、両方が綺麗に見えているものを「ガクアジサイ」と呼ぶようです。

 

<虫を誘う目印(装飾花)。アジサイの不思議な仕組みに注目>

まずはアジサイの丘へ!

アジサイの丘

まずは、筆者が毎年楽しみにしている「アジサイの丘」へ。駐車場から少し歩いていくと、アジサイが咲く斜面が見えてきます。

 

今年は例年に比べると全体的に花が少なめの印象でしたが、そこは傾斜地ならではの強み。ひとつひとつの花がちょうど目線の高さにきて見やすいため、近くでじっくり撮影するにはむしろ絶好の機会でした。

 

<可憐に咲くホンアジサイ>

 

<白いアナベルの群生>

 

穏やかな光の中、雨に濡れた花のしっとりとした質感をカメラに収めていきます。斜面を歩きながら、アジサイを一輪ずつ見つけてシャッターを切るのも楽しい時間でした。

 

<ガクアジサイの花弁も魅力>

道路沿いを優雅に染めるアナベル

アナベル

公園のもう一つの大きな見どころが、道路沿いのアナベルです。「アジサイの丘」から「だんだん原っぱ」方面へ移動していくと、子どもたちがのびのび遊べるような開放的なエリアが見えてきます。

 

<堂の池周辺の案内図。「だんだん原っぱ」方面へ進んでいきます>

 

そして「だんだん原っぱ」から、さらに進んで行くと道路沿いに一列に美しく咲き誇るアナベルを発見できます。

 

<開放的なエリアの先にアナベルを発見>

 

白とピンクのアナベルがずらりと並ぶ姿は美しく、思わず足を止めてしまうほどでした。そもそも、アメリカ原産のアナベルは、小さな花が密集して大きな手まりのように丸く咲くのが特徴で、純白と優しいピンクの柔らかなグラデーションが魅力です。

 

<道路沿いのエリアにアナベルが沢山咲いていました>

 

2つの色が混ざり合うように並ぶ姿がお気に入り>

 

また、車の窓からスピードを落としてアジサイを眺める人の姿も、あちこちで見られました。そんな光景に引き込まれるように、筆者もたまらず白や赤のアナベルを何枚も夢中で撮影してしまいました。

 

<真っ白で繊細な花が密集する、アナベルの可愛らしいアップ>

 

<手まりのように丸く咲くアナベル>

 

散策しながらの撮影はもちろん、近くの遊具広場で子どもを遊ばせながら、親子でゆっくり初夏の絶景を楽しむのもおすすめ。家族連れにも優しいイチオシのエリアです。

おすすめSNS映えスポット

おすすめSNS映えスポット

<写真提供:前橋市公園管理事務所様>

 

次は、SNS映えの写真が撮れるスポットを紹介します。おすすめなのは、管理事務所横の見晴台と斜面に咲く紫陽花です。

 

<手前の紫陽花を画面いっぱいに。奥の見晴台が映えるおすすめアングル>

 

斜面に密集する紫陽花越しに見晴台を少し見上げるような角度で構えてください。手前の紫陽花が画面いっぱいに広がり、その奥にちょこんと佇む見晴台が綺麗に収まります。  

 

<斜面を埋め尽くす紫陽花越しに見上げる、管理事務所横の見晴台>

 

晴天の強い光よりも、少ししっとりした曇り空や雨上がりの方が、木造の見晴台の渋い茶色と紫陽花の色が深く鮮やかに写り、SNSでパッと目を引くエモーショナルな雰囲気になりました。

もう一つの主役「ホタル」

もう一つの主役「ホタル」

<夜の公園を幻想的に彩る「ホタル」の淡い光の舞 写真提供:前橋市公園管理事務所様>

 

荻窪公園のもう一つの大きな魅力は、紫陽花を眺めたあとにそのまま楽しめる「ホタル観賞」です。昼の鮮やかな余韻に浸りながら、夜には幻想的な光の舞に出会えるのは、この公園ならではの贅沢な醍醐味です。

 

<絶好の鑑賞スポットとなっているアジサイの丘。この看板と紫陽花の裏に水路があります>

 

見頃は例年6月上旬から中旬頃で、特におすすめの鑑賞スポットは「だんだん原っぱの北側にある水路」と、先ほど散策した「アジサイの丘の南側にある水路」の2カ所です。

 

これらはボランティアのみなさんが日々、大切に環境を守ってくださっているおかげで毎年美しい姿を見せてくれます。荻窪公園は、夜間も駐車場が24時間開放されているのも嬉しいポイントです。

 

なお、ホタルは光にとても弱い繊細な生き物のため、カメラやスマホのフラッシュ撮影は厳禁となっています。訪れるみんなでしっかりとマナーを守りながら、静かでロマンチックな夜の時間を心ゆくまで堪能したいですね。

 

16,000株が彩る紫陽花や幻想的な夜のホタルなど、園内は見どころ満載のSNS映えスポットです。さらに道の駅や温泉、グランピングまで揃った充実の環境でありながら、無料で満喫できるのが最大の魅力。梅雨の群馬をお得に1日中遊び尽くせるイチオシスポットです!

 

この取材は20266月に行ったものです。最新の開花状況や見頃は、公式サイトなどからご確認ください。

インフォメーション

アジサイ情報

見頃:例年6月上旬〜下旬

種類:ホンアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、アナベルなど約10種類

株数:約16,000株 

 


ホタル情報

見頃:例年6月上旬〜中旬

 

 

環境システム荻窪公園(アジサイの丘)

 

住所:前橋市荻窪町530-1

電話:027-225-2116(前橋市公園管理事務所)

営業時間:見学自由(無料)

駐車場:422台

 

HP:https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/kensetsu/koenkanrijimusho/shisetsu/2/5305.html 

 

 

あいのやまの湯 

 

HP:https://ainoyamanoyu.jp/

 

 

AKAGI GLAMPING VILLAGE 

 

HP:https://www.gunma-glampingvillage.com/

タマル様

タマル

ぐんまの魅力を発信する「タマルのぐん旅」を運営。温泉巡りとローカルフードの食べ歩きをライフワークとし、県内の秘境から隠れた名店まで、自ら足を運んで取材を重ねています。榛名山や碓氷峠のヒルクライムに挑むサイクリストでもあり、大自然が織りなす一瞬の美しさをファインダーに捉えるのが得意。最近は、季節の花スポットや隠れた絶景の執筆を中心に活動しています。