手軽に伝統の美を体験!たくみの里「草木屋 染の家」で「雪華絞り」に挑戦【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
教えてくださるのは「草木屋 染の家」4代目・山﨑杜人さん。
天然の植物染料を使って染物体験ができるこちらの工房で、一番人気なのは「雪華絞り」。布を三角形に折り畳み、三角形の辺や頂点を染料に浸すことで、雪の結晶のような美しい模様が布いっぱいに広がります。30分程度で自分だけの本格的な藍染の手ぬぐいが出来上がる手軽さが人気だとか。
きれいな雪華模様のコツは、きれいに折り畳むこと
まずは布を広げ、山折り、谷折りを繰り返し、長方形にします。そして長方形の端から、更に山折り、谷折りを繰り返し、三角形に折り畳みます。そして形が崩れないように布を板で挟み、輪ゴムでしっかりと止める。この折り畳み方や、板で挟む圧力具合によって花柄・丸・縞模様がつくられるそうです。
体験で染める基本の模様は3種類。今回は頂点と下辺を染めてみました。

折りたたんだ布を、板と輪ゴムで挟むことで均一に圧をかけます
それぞれ30秒ほど浸します。
30秒で本当に染まるのか?と不安に思いながら輪ゴムと板を外すと布が緑色に染まっていました。
あれ?藍色じゃない??
さらに不安に思いながら、折りたたんだ布を広げていくと思わず声が出ました。
きれい!

染めたばかりは緑色、空気に触れることで藍色に変化
「染めた布を空気に触れさせることで、染料が酸化されて藍色に変化していきます」と山﨑さん。
広げた布をひらひらを振っていると、ほんとだ!緑色から藍色に変わっていきました。
染料は還元された状態、空気に触れることで酸化され藍色に変化するなんて、化学の実験みたい。こんな楽しい実験があったら、化学を好きになっていただろうに。
同じ場所を染めても、三角形の大きさや、力の入れ方、浸す時間や深さ等によって、模様が変わるそう。体験する方たちも、同じ場所を染めたのに全く違うできあがりに驚き、喜ばれるとのこと。雪華絞り、奥が深いです。
カラフルな草木染の体験もできます
そして、こちらの工房では草木染の体験もできます。植物を煮だして抽出した色素にミョウバンを重ねて染める草木染。ミョウバンを重ねることで色素が繊維に結合し、色素が水に溶けにくくなり色落ちを防ぐそうです。
使用する染料は左から藍・山桃(黄色)・インド茜(赤)。

体験できるのはトートバックとサコッシュの2種類。お子様にはサコッシュが人気だとか。
染めるデザインは型紙から選びます。動物、植物、雪華等、数多くのデザインがあり、いくつかを組み合わせて染めていきます。
人気があるデザインは、月と猫のシルエットとのこと。型紙を布にあてて筆で円を描くように染めていきます。絵筆で塗り絵をしているような感じです。
色を何度も重ねることで濃淡をつけ、遠近感を出します。ちなみに上のデザインの場合、猫のしっぽと足場は同じ藍色なのですが、しっぽが手前に見えます。濃いほうが手前に見える、のだそう。同じ藍でも本当に薄く染めると殆ど白に近い白藍になるとも教えてくださいました。

サコッシュの裏側に、2色の雪華を入れてくれました。このデザインは、体験者の方が重ねて染めていたのを見て、まねてみたとのこと。本当に、人の数だけいろんな発想が出てくるんですね。

工房には他にも栗やくるみ、栃染など植物染料で染めたストールなどがあり、販売もしています。またTシャツやストールなどを持ち込んで染めることもできるとのこと。「これを染めてみたい」というものがあれば、一度、相談してみてはいかがでしょうか。
ぜひ「草木屋 染の家」で、自分だけのオリジナルな染め物と思い出を作ってください。
インフォメーション
草木屋 染の家
住所:群馬県利根郡みなかみ町須川784
電話:080-3156-2210
営業時間:10:00~16:00
体験料:雪華絞り1500円、草木染め2500円
HP:https://www.kusakiya-somenomori.com/
Instagram:@kusakiya.somenoie
内藤由美