榛名湖で『かんたろうくん』とのんびり湖畔散策【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】 | 特集一覧 | 心にググっと観光ぐんま

榛名湖で『かんたろうくん』とのんびり湖畔散策【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

かんたろうくん(榛名湖畔)

更新日: 2024年10月30日

群馬県高崎市にある榛名湖は、美しいカルデラ湖として知られています。その榛名湖にはゆったりと巡る観光馬車が運行されていて、子供から大人まで幅広い観光客に愛されています。四季折々の風景を楽しみながら、輓馬(ばんば)かんたろうくんとの触れ合いを通じて、心温まるひとときを過ごしてみませんか?

榛名湖はこんなところ

榛名湖畔(トテ馬車)

紅葉の榛名山

写真提供:榛名観光協会

 

榛名湖は、群馬県高崎市にある美しいカルデラ湖で、標高1,084mの高さに位置しています。この湖は約1,000年前の火山活動により形成され、今では四季折々の景色を楽しむことができる人気の観光地です。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪が湖面を装飾してくれます。特に秋には、湖畔の木々が朱色や黄色に色づき美しい紅葉を楽しむことができます。夕暮れ時には湖面に紅葉が映り込み、壮観な景色を見ることができるのでおすすめです。

 

新緑の季節の湖面は綺麗

 

また、湖畔には遊歩道が整備されており、散策やサイクリングを楽しむことができます。秋から冬にかけては、ボートからのワカサギ釣りが人気があり、初心者からベテランまで楽しめるアクティビティとして愛されています。

湖の周辺には、お土産店やレストランがあり、地元の食材を使った料理を味わうことができます。中には、榛名湖の美しい景色を眺めながらおいしい料理を楽しむことができるお店もあるので榛名湖に行ったら是非行ってみてくださいね。

トテ馬車とは?

榛名湖畔(トテ馬車)

輓馬が馬車を引くトテ馬車 

写真提供:榛名観光協会

 

トテ馬車は、榛名湖畔をゆっくりと巡ることができる観光馬車です。トテ馬車は大正時代に御者が真鍮のラッパをトテトテーと鳴らしながら走ったことが由来と言われています。昔は榛名湖畔でも11台ほど運行していたのですが、段々と減ってしまい、今では1台だけの運行となりました。全盛期は湖畔でよく馬車同士がすれ違っていたそうです。

 

観光客を乗せて運行中

写真提供:榛名観光協会

 

運行期間は、4月から11月にかけての期間限定です。運行時間は10時から15時までですが、予定より早く終了することもあるので、早い時間に乗車することをおすすめします。約20分の湖観光コースでは、湖畔の綺麗な景色と御者さんのお話を楽しみながら過ごせます。

かんたろうくんの紹介。こんなところが人気!

adT7yQNY.jpg

かんたろうくんが榛名へ来た時の写真

写真提供:榛名湖遊覧馬車 2008年6月撮影

 

かんたろうくんは、北海道帯広市からやってきた輓馬です。3歳のときに榛名湖へやってきて、今年で20歳になります。体重はおよそ900kgで、輓馬としては小柄なのだそうです。

 

優しい目が特徴のかんたろうくん

写真提供:榛名湖遊覧馬車

 

チャームポイントは、愛嬌のある優しい目とお尻がぷりぷりしているところで、訪れるみなさんを癒やしてくれます。また、かんたろうくんは「ハンサムボーイ」としても知られ、美しい金色のたてがみと尻尾が一層かんたろうくんの魅力を引き立てています。

特に子供たちに大人気で、かんたろうくんとの触れ合いを楽しみに訪れる家族連れも多いそうです。老若男女から愛されているかんたろうくんの人気ぶりには驚かされました。

トテ馬車に乗って榛名湖畔散策。

群馬県立榛名公園(看板)

群馬県立榛名公園の看板

 

運行期間中は、榛名公園の看板前でかんたろうくんが待機しています。榛名湖へ初めて訪れる方は、看板を目印にすると良いでしょう。筆者もこれまでにトテ馬車に乗ったことがないため、この機会にトテ馬車を体験することにしました。

 

紅葉が始まる中、かんたろうくんが私のもとへやってきました。

 

かんたろうくんは間近で見ると迫力があります。

 

看板前で待っていると、かんたろうくんとスタッフさんが到着しました。トテ馬車に乗ることへの期待感が高まります。乗車前に御者さんから、かんたろうくんのかわいい名刺をいただくことができます。乗車の記念にぴったりで嬉しいですね。

 

こちらがかんたろうくんの名刺。乗車した記念になりますね!

 

いよいよトテ馬車に乗って、榛名湖畔巡りが始まります。かんたろうくんの後ろから見える景色は特に素晴らしく、また、左右の窓からも美しい湖面が見えます。

 

かんたろうくんが引っ張るトテ馬車。Uターンしてスタートです

 

『トテトテトテ』 蹄の音が心地良く、癒やされました。

 

御者さんとの楽しい会話に花が咲き、気がつけば折り返し地点

 

こちらでも華麗にUターン。お見事(拍手)

 

ハート型のぷりぷりのお尻から見える景色。可愛らしいですね

 

左手の車窓から見える山々が綺麗でした

 

あっという間に20分経過して運行が終了。実際にトテ馬車に乗ってみると、自動車が近くに来ても、かんたろうくんは全く動じないで運行していました。また、運行中におやつタイムで立ち止まったり、可愛らしい姿を目の当たりにしました。かんたろうくんの賢さとユーモラスな一面が垣間見えた、心温まる20分間でした。

 

運行終了後は笹をモグモグ。美味しそうに食べます

 

御者さんに、トテ馬車から見える景色でお勧めはありますか?と伺ったところ、四季折々の花と自然がおすすめで、春先の桜や新緑、レンゲツツジ、秋の紅葉などを眺めながら乗車を楽しんで欲しいそうです。

 

新緑の季節ではツツジが咲き誇ります

写真提供:榛名湖遊覧馬車

 

お花見をしながらの運行は最高の気分です

写真提供:榛名湖遊覧馬車

かんたろうくんを支えるスタッフの人たち

かんたろうくんとスタッフさん

シャワーを浴びるかんたろうくん 

写真提供:榛名湖遊覧馬車

 

かんたろうくんの活躍を支えているのは、熱心なスタッフの皆さんです。かんたろうくんの健康管理や日々のケアを行い、観光客のみなさんに安全で楽しい体験を提供しています。

かんたろうくんが具合が悪いときには、一睡もせずに朝を迎えることもあるそうです。なるべくかんたろうくんのそばにいるようにし、自分のことよりもかんたろうくんを優先しているそうです。

 

美味しそうに笹をモグモグ 

写真提供:榛名湖遊覧馬車

 

スタッフの皆さんは「かんたろうくん中心の生活」を送り、この子がずっと元気でいてもらいたいと語っています。スタッフの皆さんの努力と愛情が、かんたろうくんの元気な姿を支えています。

 

お母さんが来てくれてご機嫌のかんたろうくん

写真提供:榛名湖遊覧馬車

 

実際にトテ馬車に乗車してみると、かんたろうくんの力強さと可愛らしさの両面を感じながら、榛名湖畔の美しい風景を楽しむことができました。トテトテトテとも聞こえる蹄の音が心地よく、リズムを感じながら自然を体験できるのが魅力です。子供に限らず、大人もかんたろうくんとの触れ合いを楽しめるので、是非一度乗車してみてください。

 

インフォメーション

榛名湖遊覧馬車
運行期間: 4月中旬から11月下旬まで
運行時間: 10:00〜15:00(早めに終了する場合有り)
休業期間: 12月から3月(冬季休業)
運行コース:
湖観光コース: 県立榛名公園ビジターセンター付近より出発 往復約20分
料金:大人: 1,000円 子ども: 800円
※不定休(悪天候時運休)

運行情報については、X(旧Twitter)よりご確認をお願いいたします。

https://x.com/harunako_yuran

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

タマル

「タマルのぐん旅」という個人ブログを運営。群馬県内のお気に入りスポットやお店を旅行記として紹介しています。筆者は群馬県の豊かな自然や温泉をこよなく愛し、特に伊香保温泉の情緒あふれる石段街の散策が趣味です。スポーツでは、ロードバイクを使って「榛名山ヒルクライムin高崎」や「まえばし赤城山ヒルクライム大会」に参加しています。