聖地巡礼できる!館林が舞台のアニメ「宇宙よりも遠い場所」ツアー【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
アニメ「宇宙よりも遠い場所」とは
「宇宙よりも遠い場所」は2018年に放送されたアニメーションで、略して「よりもい」と呼ばれています。国内はもちろん海外でも話題となり、米紙ニューヨークタイムズの「2018ベストテレビ番組」の海外部門10作品の1つに選ばれています。
作品紹介には、群馬県内の高校に通う主人公(玉木マリ)が、行方不明となった母親を見つけようと南極を目指す同じ高校の同級生(小淵沢報瀬)らと知り合い、南極に向かう「女子高生南極青春グラフィティ」、とあります。
「青春グラフィティ」と表現されていますが、女子高生の旅行物語でも、キラキラな恋愛が描かれているようなお話でもありません。はじめは友達でなかった4人が出会い、それぞれの理由で南極を目指し、成長する・・・という物語です。
つつじが岡公園にある東屋
「よりもい」の関連スポットを訪れる聖地巡礼
館林市内には「よりもい」に関連したスポット、いわゆる「聖地」が多数あります。館林市も「よりもい」による観光客誘致を促進しています。その効果もあり、アニメファンの投票によって選ばれる「訪れてみたい日本のアニメ聖地 88」に選ばれました。
今後アニメツーリズムやロケーションツーリズムとしての需要がますます増えてくるかもしれません。
館林駅
東武線沿線を楽しむ駅周辺
アニメの中には茂林寺前駅や館林駅周辺が出てきます。東武線の電車のカラーリングもしっかり再現されています。
もちろん、館林名物のタヌキの置物もアニメに登場します。実際、タヌキは市内の至るところで目にします。館林駅前、茂林寺前駅前、うどんやさんの前から市役所、そしてマンホールにまでタヌキが描かれています。
館林駅前には新しく、館林駅前商店ができたことで夜11時まで電車を待つことができたり、帰宅の方々の憩いの場所にもなっています。
お土産も置いてある館林ヒルズホテル
駅から200歩にある よりもいルーム
アニメのオープニングシーンに登場する、主人公の玉木マリの部屋を再現したコラボレーションルームが、館林ヒルズホテルにあります。このホテルは駅から近いというだけでなく、地域のおすすめのお店や手づくりのまちなかマップ、館林紬を使ったアートパネルもあります。
フロント近くのお土産売り場には、「よりもいしょうゆ」や聖地巡礼マップ、周辺情報もありますので是非立ち寄ってみてください。
向井千秋記念子ども科学館に展示してあった南極の氷 ※イベント時のみの展示
館林にあるもう一つの宇宙
宇宙と館林に縁といえば館林市出身の宇宙飛行士、向井千秋氏がいます。市内には向井千秋氏を記念した、「向井千秋記念子ども科学館」があります。
こちらでは昨年、実際に南極で砕氷された南極の氷が展示されました。プチプチとはじける音が聞こえ、何万年もの時を経た南極の氷は地球の不思議が詰まっているように感じました。
アニメ中の主人公達が乗り込む砕氷船しらせ。取材日には、現在のしらせの艦長さん自らの説明もあり、より身近に南極を感じられました。
つつじ映像学習館のよりもいグッズ売り場
まとめ
館林がアニメやドラマ・映画の舞台になることで、住んでいる市民にとって、さらに愛着のある場所に変わる気がします。
群馬県内に住んでいても、なかなか館林まで行ったことがないという方もいらっしゃると思います。アニメは「宇宙よりも遠い場所」というタイトルではありますが、宇宙よりも近い館林です!アニメを知らなかった方、知ってはいるけれどまだ見たことがないという方は、ぜひアニメを見て、館林に訪れていただけたら嬉しいです。
篠原久美子