2つの温泉を転泊する群馬県の旅(草津温泉・万座温泉)

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更新日: 2024年09月11日

温泉大国群馬県、その中でも日本三名泉に数えられ、自然湧出量日本一の「草津温泉」と、硫黄成分含有量日本一にして、標高1,800m、通年自家用車でアクセスできる温泉では日本最高所の「万座温泉」という、まさに国内有数のパワー系温泉をはしごできるのは群馬県ならでは!

 

さっそく温泉ライターの泉よしかがお出かけしてきました!

 

1. 圧倒的な湯量を見せつけてくる草津温泉の新スポット「温泉門」

車で草津温泉にアクセスするときに、温泉街に入る前に潜るのが2023年10月にお目見えしたばかりの新スポット「温泉門」。三本の樋からドドドッと落ちる迫力のお湯は、湯量の豊富さをこれでもかと見せつけてくれます。

 

ここは足湯になっているほか、無料駐車場完備で草津温泉街散策のスタート地点としてもぴったり。ワクワクしてきます。

 

2. この景色がまさに草津!「湯畑」周辺を歩く

草津温泉の中心地はここ、「湯畑」。温泉街のど真ん中に毎分約4000リットルの源泉が湧き続けている巨大な泉源があるなんて、他では考えられません。唯一無二の光景ですね。

 

また湯畑の周りには飲食店やお土産物屋などが並び、食べ歩きしながら散策するのも楽しい。

 

3. 足湯の「湯けむり亭」でほっこり

そして歩き疲れたら「湯けむり亭」の足湯へ。ここはいつも観光客で賑わっています。海外から来たお客さんも無邪気に喜んでいて、見ているこちらもなんだか嬉しくなっちゃいます。

 

4. 「大滝の湯」で合わせ湯を体験

湯畑下流から昔ながらの和風旅館が並ぶ風情ある滝下通りを通り、そのまま歩いていくと日帰り温泉の「大滝乃湯」に到着。

 

露天風呂、サウナ、休憩室、お食事処など、ここは温泉のデパートといわれるほど何でもそろっている施設です。そして草津温泉でもレアといわれる煮川源泉に入れるスポットでもあります。

 

自然流下で温度を変えた4つの浴槽が並ぶ「合わせ湯」は必浴!ぬるい温度から慣らしながら一番熱い浴槽へ。このしびれるような刺激が草津温泉の醍醐味です。

 

5. お風呂上がりは冷たいスイーツでクールダウン

取材協力:グランデフューメ草津

 

湯上がりには「大滝の湯」に隣接するスイーツのお店でクールダウン。温まった後に、ヒンヤリスイーツは最高!

 

ここはイタリア直輸入のマシンと材料を使った4種類のソフトジェラートや自家製ラスクが食べ放題のスイーツショップですが、他にも湯畑周辺や西の河原通りなどに、一休みできるイートインや、食べ歩きに便利なスイーツ店がたくさんあるのも草津温泉の魅力です。

 

6. 草津温泉で伝統的な旅館に泊まる

取材協力:奈良屋

 

一日目のチェックインは、湯畑から近い老舗旅館へ。草津温泉は明治・大正時代の趣きを残す老舗旅館から、現代風のホテル、家庭的なペンションなどさまざまなタイプの宿がそろっていることも特徴で、好みや予算に合わせて選択できます。

 

私は老舗旅館は浴衣が似合う風情があるところが好き。少し時代がかった門構えの旅館は、温泉の香りとも相性がいいですよね。

 

7. 源泉で泊まる宿を選ぶのも有り

取材協力:奈良屋

 

今回泊まったお宿は草津最古のお湯と伝わる「白旗源泉」を使用しています。他にも「湯畑源泉」「地蔵源泉」「万代鉱源泉」「西の河原源泉」など、草津には複数の源泉があり、その違いが楽しめるようになったらツウというもの。

 

いずれの源泉も高温でpH2前後の酸性泉ですが、その強い殺菌力を筆頭に、昔から多くの人を救う名湯として知られてきました。湯上がりの肌もつややかに磨き上げられます。

 

8.鮮やかに幻想的に、西の河原公園のライトアップ

草津温泉に泊まったら、夕食後はライトアップされた西の河原公園までお散歩してみるのもオススメです。そこここから湯けむりの上がる園内は、果たして天国か地獄か、この世のものとも思えない幻想的な世界に迷い込んだようです。

 

9. 話題の裏草津を散策

翌朝は話題のスポット・裏草津を歩いてみましょう!ここは近年再開発されたエリアで、顔湯、足湯、手洗い乃湯や、共同浴場、お洒落なカフェなどが点在しています。

 

10.ユニークな顔湯で美顔を目指す

裏草津でも特にユニークなのが顔湯。箱の中に温泉が入っていて、湧きあがる蒸気がお肌に潤いを与えてくれます。よく温泉で美肌になるといいますが、一番美肌になりたい顔を、服も脱がずに集中的にケアできるのは嬉しいです。

 

11. 貸切でひたる「伝統湯 地蔵」

このあとは事前に予約しておいた「伝統湯 地蔵」でゆったり入浴。ここは共同浴場「地蔵の湯」に併設された貸切風呂で、1組1時間3,500円。1組は最大10名までなので、10人で借りれば1人あたりたったの350円です。

 

ほんのり白濁する名湯 地蔵源泉を、独占して楽しめるだけで大変な贅沢。湯もみ板も用意されているので、私も伝統の入浴法にチャレンジしちゃいました。

 

12. 裏草津でランチタイム

湯もみで身体を動かしたら、予想以上にお腹がペコペコに。草津温泉を離れる前に、裏草津を構成するカフェ、「月の貌(かお)」でランチにしたいと思います。

 

ここはお茶の時間に混雑する人気カフェですが、スパイシーな焼きカレーはランチの定番メニュー。野菜とチーズがたっぷりでたまらない美味しさ。珍しいトゥルシー茶の爽やかな味わいは、心を落ち着かせてくれました。

 

13.万座温泉へ向かうドライブコース「R292志賀草津ルート」

草津温泉から万座温泉への移動はR292草津志賀高原ルートを通って。ここは無料とは思えない絶景ドライブコースで、硫化水素で荒涼とした山肌や、右に左に眺望の開けるつづら折りのパノラマに息つく暇もありません。

 

途中の展望台で車から降りてみると、標高があがったことによる空気の爽やかさを感じます。

 

14.標高1,800mの万座温泉に到着 

賑わう温泉街のある草津と比べると、万座温泉はまさに大自然の真っただ中。空吹(からぶき)と呼ばれる噴火口跡からは、今もモクモクと硫化水素ガスを伴う蒸気が上がります。

 

こんな場所ですから、それは最高にいいお湯も湧いているというもの!

 

15. 万座温泉で日帰り入浴!カラフルなお湯の入り比べも

取材協力:万座高原ホテル

 

万座温泉は国内トップクラスの絶景露天風呂密集地帯ですが、日帰り専門の入浴施設はありません。その代わりといってはなんですが、多くの旅館で立ち寄り入浴を受け付けています。せっかくなので泊まるお宿に籠ってしまう前に、どこか立ち寄りして行きましょう!

 

例えば青みがかった乳白色から蛍光しているような黄緑色まで、それぞれ色あいの異なる4本の源泉を入り比べられる温泉ホテルもあるんです。その露天風呂は混浴ですが、男女ともに湯あみ着またはタオルを巻いて入るため、誰もが安心して利用できるようになっています。

 

他には眺望自慢の露天風呂や、サルノコシカケ湯など、個性的なお風呂がそろっているのも万座温泉の特徴。群馬県の他の温泉地に比べて混浴のお風呂も多いのですが、乳白色の濁り湯が多い万座温泉は、比較的女性にも入りやすく、夫婦や家族で一緒に混浴にチャレンジするにも向いています。

 

16. オールインクルーシブのホテルもある

取材協力:万座ホテルジュラク

 

二日目の泊まりはオールインクルーシブを採用しているホテルへ。チェックインしたらまずはラウンジで生ビールを軽く一杯。その後は屋内パターゴルフやダーツで身体を動かします。天候に左右されず館内で気楽に遊べるのは嬉しいポイント。

 

他には今人気のサウナを備えたホテル、自炊設備を備えてじっくり湯治ができるホテルなどがあり、予算や目的に合わせて万座温泉の宿泊先を選ぶことができます。

 

17.空吹を正面に臨む絶景露天風呂

取材協力:万座ホテルジュラク

 

泊まったホテルの温泉は2つの特徴を持っていました。一つは硫黄濃度。自家源泉が日本一の硫黄濃度を誇る万座温泉の中でも一番の硫黄濃度だったので、つまるところこここそがまさに硫黄濃度ナンバー1。

 

もう一つは露天風呂の真正面に噴気を上げ続ける空吹が見えること。大地のパワーを感じながら白濁したお湯に包まれて、まるで天上世界の湯浴みかと思うような入浴タイムが叶いました。

 

18.万座の「牛池」で朝のお散歩

翌朝は牛池周辺を散策。万座温泉周辺には本格的なトレッキングコースもありますが、ここは特にアップダウンもなく、気軽に15分〜30分程度で歩けるコース。透明度の高い牛池は、風が無い日なら鏡のようなリフレクションが楽しめます。

 

19.雄大な「つまごいパノラマライン」をドライブ

帰りは万座ハイウェー経由つまごいパノラマラインをドライブしながら。広域農道なのに、ちょっと北海道の美瑛のような雄大な景色が広がっています。

 

20.「愛妻の丘」で愛を叫ぼう!

旅の最後を飾るスポットは「愛してる!」と夫が妻に叫ぶ専用台のある「愛妻の丘」。夫婦に限らず、家族や推しへの愛を思いっきり絶叫するとスッキリするかも。もちろん叫ばなくても、浅間山を正面に臨む絵のような景色やお花畑など見どころがいっぱいあります。

 

草津温泉と万座温泉では、主に酸性の硫黄泉という温泉の中でも特に温泉らしいインパクトのあるお湯をたっぷり堪能することができます。とともに、高所のリゾート地で過ごすことによる転地効果も大きく、リフレッシュできるオススメの湯巡りコースです。

 

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女子目線温泉ライター 泉 よしか

群馬県の温泉をこよなく愛する温泉ライター。子供を連れて温泉旅行に出かける楽しさを広めたいと2001年からオンラインで活動中。子供が手を離れた後は、主に女性の目線で見た温泉紹介を行っている。複数のWEB媒体で執筆しているほか、テレビ、ラジオに出演することも。