夏の玉原高原でラベンダーを愛でる ~たんばらラベンダーパーク〜【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
鮮やかな「彩の丘」と「ひまわりガーデン」
エントランスにあたるリゾートセンターを出ると、5色の鶏頭を虹のように植えた「彩の丘」が目にとまります。彩の丘の前に置かれたオブジェをバックに撮影している方が多くいたので、私も撮影します。

<鮮やかな色彩の彩の丘>
「ハイランドガーデン」へは、遊歩道を歩いて登るほかに「夏山リフト」を利用することもできます。
リフト乗り場へ向かって歩いていると、リフトの奥に濃い黄色の花が見えてきます。正体は、ひまわり。青空を背景に鮮やかなイエローがよく映えます。
ひまわりガーデンは下から見るとそれほど大きく感じません。しかし、ガーデンの奥まで進んで振り返ると、リゾートハウスが思いのほか小さく見え、ひまわりガーデンの広がりを実感できます。

<ひまわりガーデンからのリゾートセンター>
夏山リフトに乗ると、約10分でハイランドガーデンに到着します。スキーを履かずにリフトに乗るのは初めてでしたが、スタッフさんの指示に従えば乗り降りも難しくありませんでした。
リフトから周囲を見渡すと、並行して広がる彩の丘が目に入ります。地上から見るよりも奥行きがあり、広々としていることがよくわかります。
また、夏山リフトは冬のスキーリフトよりもゆっくり進んでいるように感じました。夏は色とりどりの草花が広がっていますが、冬は白一色の雪原のためにそう感じるのかもしれません。

<夏山リフトによる10分間の空中散歩でハイランドガーデン>

<リフトと並行して植えられた彩豊かな花々>
ハイランドガーデンには楽しみもいっぱい
夏山リフトを降りると、雪上車やスノーモービルが目に入ります。冬にはここがスキー場になることを思い起こさせる、夏ならではの光景です。
ハイランドガーデンの麓にある「ウッドランドカフェ」では、「ラベンダーカレー」や「冷やしラベンダーラーメン」などのラベンダーを使った限定グルメを楽しめます。「たんばらキッチン」では、「たんばらバーガー」などのグルメも味わえます。さらに、「たんばランド」にはトランポリンなどの遊具が並び、子どもたちで賑わうそうです。
花を眺めるだけでなく、グルメや遊びも楽しめる、家族連れにもぴったりのエリアです。

<メインレストランであるウッドランドカフェ>

<軽食を提供するたんばらキッチン>

<子どもたち向けの遊具で楽しめるたんばランド>
最大のラベンダー畑であるハイランドガーデン
ハイランドガーデンを麓から見上げるとその大きさに圧倒されます。まずは全体を眺めたくなり、「大展望」を目指して歩いてみます。
道中には「こもれびテラス」やベンチなど、ひと休みできる場所も用意されています。訪れた時間が早かったせいか、スタッフさんがテラスのソファを丁寧に掃除していました。こうした日々の手入れが、気持ちよく過ごせる空間作りにつながっているのですね。

<こもれびテラス>
ガーデンを歩いていると、ラベンダーにも花の旬があることに気づきます。私が訪れたときには早咲き種と中咲き種がほぼ終わり、遅咲き種で大型の花が特徴の「グロッソ」が見頃となっていました。

<遅咲きのグロッソが見頃>

<最盛期であれば見られる絶景>
(画像提供:たんばらラベンダーパーク)
グロッソの花々を眺めながらさらに歩いていくと、「大展望台」に到着です。大展望台の近くには「1350m」と書かれた看板があり、ここがパークの最高地点なのでしょう。
冬にはスキー場となるゲレンデの斜面を登ってきたこともあり、なかなかの運動量です。それでも、涼しく爽やかな空気の中で感じる疲労感は、どこか心地良いです。

<ハイランドガーデンに上部にある大展望台>
大展望からの景色を撮影するつもりでいましたが、目の前に広がる絶景に見入ってしまい、すっかり撮影するのを忘れてしまいました。そこで、少し下った場所から改めて景色を撮影します。
はるか下には「ウッドランドカフェ」が見え、その先には子持山の姿も。この日は雲が多かったものの、それでも美しい景色が広がっています。ここまで頑張って登ってきたからこそ味わえる眺めに「登ってきた甲斐があった」と実感しました。

<ハイランドガーデンからの景色>
ハイランドガーデンから連絡道を利用し、「ラベンダー摘み取り体験」のエリアへ移動しました。摘み取り体験のエリアには「ブナの鐘」があり、鳴らしてみると、高原の避暑地感がたっぷりで少々はしゃいでしまいそうです。

<避暑地感をたっぷりのブナの鐘>
摘み取り体験のエリアの下にはサルビアで描かれた「ハートの畑」がありますが、今回は一面真っ赤なハート、とまではいきませんでした。サルビアも植物ですから、その生育状況などは人の手ではコントロールできない部分があるのも自然なこと。だからこそ、その時々で異なる表情を楽しめるのも、花畑の魅力なのかもしれません。次に訪れるときには、ぜひ真っ赤に彩られたハートの畑を見てみたいものです。

<サルビアによるハートの畑>
思い出と共にラベンダーも持ち帰るラベンダー摘み取り体験
ラベンダーパークではラベンダーの摘み取りを体験できます。体験用のラベンダー畑から摘み取ったラベンダーは思い出と共に持ち帰り、ドライフラワーやポプリにすれば思い出も長く残ることでしょう。

<摘み取り体験に用意されたラベンダー畑>
帰りは遊歩道を戻ります
ハイランドガーデンでラベンダーをたっぷり満喫した後は、遊歩道を歩いてリゾートセンターへ戻ります。遊歩道にはいくつかの休憩スポットがあり、その一つが「水の涼み処」です。小川のそばにベンチが設置されていて、流れる水に手を入れてみると、ひんやりとした冷たさが心地よいです。また、玉原高原は天候が変わりやすいため、自由に利用できる傘も用意されています。この日も、晴れたと思えば曇り、曇ったと思えばまた晴れるというように、空模様がめまぐるしく変化していました。いつ雨が降ってもおかしくない高原では、こうした傘の備えがあるのはとても心強いですね。自然の中を安心して楽しめる、細やかな心配りも嬉しいポイントです。

<所々に自由に利用できる傘があります>
「ドッグラン」を通り過ぎると、白い花を咲かせるアメリカアジサイ「アナベル」や彩の丘が見えてきます。これらが見えてくれば、リゾートセンターまではもう間もなくです。
色とりどりの花々を眺めながら歩いてきたラベンダー散策も、いよいよ終わり。名残惜しさを感じつつ、リゾートセンターへ戻ります。

<大型種と小型種で分けられているドッグラン>

<遊歩道の左にアナベル、右に彩の丘、下にリゾートセンター>
2人に1人が食べる!?大人気ラベンダーソフトクリーム
ラベンダーを目でたっぷり楽しんだあとは、最後に舌でも味わってみましょう。
たんばらラベンダーパークのラベンダーソフトクリームは、こだわりが詰まった自慢の逸品。ソフトクリームのベースやラベンダーの配合など、試行錯誤を重ねて完成させたそうです。
さらに面白いのが、販売する店舗によってソフトクリームの「巻き方」が異なること。ウッドランドカフェでは花びらが折り重なったような「ラベンダーブーケソフト」、たんばらキッチンでは、角が丸く花が開いたような「ラベンダーブロッサムソフト」、そしてリゾートセンターのスイーツショップでは16角の星型が特徴の「ラベンダーブルームソフト」を楽しめます。
今回は、スイーツショップで「ラベンダーブルームソフト」をいただきました。ひと口食べると、ほんのりとラベンダーの香りが広がり、爽やかでとても美味しい!ラベンダーの香りが強すぎないので、香りが苦手な方にもおすすめです。
よりマイルドな味わいを楽しみたいなら、濃厚なバニラ「せいにゅう」とラベンダーを合わせたミックスがおすすめ。ラベンダーの香りがやさしくなり、食べやすい味わいになります。

<3タイプの巻き方が楽しめます>
たんばらラベンダーパークは、関東最大規模のラベンダー畑。ラベンダーはもちろん、ひまわりやアジサイなど季節の花々が訪れる人の目を楽しませてくれます。
標高1,300mの玉原高原に位置するために平地と比べて気温が低く、夏でも爽やかな風が吹き抜けます。まるで別世界に訪れたような心地よい涼しさです。
暑さに疲れたら、ぜひたんばらラベンダーパークへ。美しい花々と高原の涼しい風が、心と体をそっと癒やしてくれると思います。
インフォメーション
たんばらラベンダーパーク
住所:群馬県沼田市玉原高原
電話:0278-23-9311
営業時間:8:30~17:00(最終入園は15:45まで)
営業日:2026年6月27日(土)~8月30日(日)
※開花状況により、前後する場合があります。
入園料:中学生以上 1,200円、小学生 500円、ペット 500円、未就学児 無料
HP:https://www.tambara.co.jp/lavenderpark/
Instagram:@tambaratokyuresort
福田 靖