太田市のレトロ自販機を巡る|ピットイン・77&オレンジハット沖之郷店【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
ピット・イン77でハンバーガーと瓶コーラを
太田市牛沢町、県道142号沿いに見えてきたのは「ピットイン・77」の文字。看板のフォントがいい雰囲気で、思わず車を止めたくなります。

店内に入ると、ずらりと並んだ自動販売機やゲーム機が目に飛び込んできます。奥にはイートインスペースも用意されているので、ちょっとした休憩にもぴったりです。

ホットサンド、うどん、ラーメン…。どれも美味しそう。
「ピット・イン77」のアメリカンな店名つられて瓶コーラとハンバーガーをチョイス。

<瓶コーラ自動販売機>
栓抜きもちゃんと横にあります。

<ハンバーガー自動販売機>
ハンバーガーはタルタルミートバーガー、ピリ辛ガーリックバーガー、チーズバーガーの3種あります。今回はピリ辛ガーリックバーガーにしました。「加熱中」の赤いランプの点滅を見つめながら、出来上がりを待つひとときがなんとも愛おしいです。1分ほどで熱々の箱が出てきました。

瓶コーラって不思議ですよね。中身は同じはずなのに、瓶で飲むだけで格段に美味しく感じられるのはなぜなのでしょうか。

熱を帯びてくたっとしたバンズを頬張れば、中から現れるのは1センチを超える極厚のパティ。パンチの効いたガーリックとピリ辛ソースが絶妙に混じり合い、病みつきになりそうな美味しさでした。
オレンジハット沖之郷でラーメンを
次なる目的地は、栃木との県境にほど近い「オレンジハット 沖之郷店」。
足利方面へと車を走らせること約18分、無機質でミニマルな外観が姿を現します。突き抜けるような青空の下、時代に取り残されたように佇むオレンジ色の建物。どこかジム・ジャームッシュの映画を連想させるような静かな空気感がありました。

店内に足を踏み入れると、ピット・イン77に比べて一回り広い空間に気づきます。広いイートインスペースは自販機グルメを堪能するには絶好の環境です。
レトロ自販機は麺類2台に加え、トーストサンドとハンバーガーを各1台ずつ設置。ハンバーガーも先ほどの「ピットイン・77」同様3つのフレーバーが揃います。

今回はチャーシュー麺(450円)を試してみます。コインをゆっくりと投入し、出来上がりを待つこと数分。

備え付けの割り箸と、一袋のブラックペッパーを手に取ります。
どこか懐かしい醤油の潔い味わい。少しボソッとした麺にこのスープが絶妙に絡みます。
そしてなんといっても主役のチャーシュー。自販機から出てきたとは思えないその厚みは、噛みしめるほどに肉の旨みが広がる本格派でした。

食べ終わって一息つくと、ゲームコーナーが目に留まりました。ブラウン管モニターならではの迫力やボヤけた画面、使い古されたスピーカーから流れる音。レトロなアーケードゲームには、現代の家庭用ゲームにはない体験があります。
姿を消しつつある、ロードサイドの風景
実は「ピット・イン77」と「オレンジハット沖之郷店」は同経営。流れる空気感やどこかホッとする空間づくりには、共通するこだわりが息づいています。
「昔、オレンジハットは全国に30店舗以上あったんだけどね。今はどこもコンビニに変わっちゃったよ」と、オーナーの上野さんはかつての賑わいに思いを馳せるように語ってくださいました。
かつてロードサイドを彩ったドライブインチェーン、オレンジハット。時代の移り変わりとともにその姿を消し、現在は群馬県内に残るのみとなりました。
熱心にゲーム機と向き合う背中や、何気ない会話の輪。昭和の面影を残すドライブインは今も地域の人々にとって大切な居場所であり続けています。
効率やスピードが求められる日常から離れ、ゆったりとした時間に身を置いてみる。目まぐるしい日常に少し疲れたとき、ドライブインで過ごすひとときが、凝り固まった心を優しく解きほぐしてくれるかもしれません。
インフォメーション
ピットイン・77
住所:群馬県太田市牛沢町332−1
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場:あり(無料)
電話番号: 0276-38-5334
オレンジハット沖之郷店
住所:群馬県太田市沖之郷町448−4
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場:あり(無料)
電話番号: 0276-46-8050
荒木颯平