昼は「花火のテーマパーク」夜は真剣勝負!倉渕の花火「第7回高崎HANABIコンクール」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

第7回高崎HANABIコンクール

更新日: 2026年04月28日

3月の澄んだ空が広がる高崎市倉渕町で「第7回高崎HANABIコンクール」が開催されました 。地元の活性化を願う倉渕の人々の思いと、若き花火師の情熱が結集した本大会。このような花火は県内でも多くありません。冬の余韻が残る空気の中、夜空を彩った大輪の華と、お祭りの熱気に包まれた現地の模様をレポートします。

開幕前には「花火のテーマパーク」と倉渕の「美味しいもの」を堪能

開幕前のイベント

今年で7回目を迎えたこのコンクールは、高崎市倉渕を舞台に全国から選りすぐられた40歳以下の若手花火師がその腕を競い合う大会です。始まりは「倉渕の地に足を運んでほしい」という地域の願いと、地元の花火師による「若手が切磋琢磨できる場を」という熱い思いが一致したことで産声を上げました。

 

当日の空は見事な快晴に恵まれ、3月とは思えない暖かな陽気に包まれました。指定の駐車場から、のどかな風景を眺めながら徒歩で20分ほど進むと、メイン会場の「道の駅くらぶち小栗の里」が見えてきました

 

<無料の花火が用意されていました>

 

打ち上げまでは時間が早いですが、会場内はすでに場所取りを始める熱心な見学客の皆さんで活気づいていました。屋内では「花火のテーマパーク」が開催されており、缶バッジ作りや万華鏡作り、お菓子花火玉作りといった体験コーナーが用意され、親子連れが笑顔で記念撮影を楽しむ姿が印象的でした。お子様向けに無料の花火なども配布されていました。

 

<花火のテーマパークでは楽しい催しがいっぱい>

 

屋外にあるキッチンカーなどからは、食欲をそそる香りが漂ってきます。その中で見つけたのは、地元倉渕産の米粉を使ったシフォンケーキ。「山奥の小さなお菓子屋さん」が手掛けるこのケーキは、控えめな甘さとしっとりとした食感が絶品。いつもは道の駅でも購入出来るとのことです。

 

<倉渕のおこめで作ったシフォンケーキ>

 

さらに商工会女性部の皆様による温かい甘酒の無料配布が、日が傾き始め肌寒くなってきた身体に心地よく染み渡りました。夜の花火を待つ昼間の倉渕は、お祭りのような賑わいを見せていました。

 

<肌寒くなってきた時の甘酒は格別です>

夜空に打ち上がる18の花火、競技コンクールの開始 

競技コンクールの開始 

<会場の道の駅には多く観客詰めかけました>

 

すっかり日も暮れ辺りが暗闇に包まれる頃、開会式が始まりました。主催者の挨拶とともに改めて感じたのは、この大会が単なる花火大会ではなく「コンクール」であるという点です。

 

会場には権威ある審査員の方々が紹介され、先ほどまでのお祭りの雰囲気から一転し競技会としての緊張感が伝わってきました。今年の参加の花火師は、全国から選りすぐられた18名。それぞれが限られた持ち時間の中で、自身の技術とプライドを懸けた作品を夜空に打ち上げます。

 

観客の皆さんの期待も高まり、静まり返った倉渕の夜空に開幕の花火が打ち上がるのを待ち侘びていました。

 

最初に夜空を彩ったのは、地元・高崎の菊屋小幡花火店による「オープニング花火」です。一発目が開いた瞬間の音と振動には、観客席から思わず大きな歓声が上がりました。その迫力に圧倒されている間に、いよいよ競技コンクールが始まります。

 

ここからは全国から集まった18名の若手花火師による、個性豊かな演目が次々と打ち上げられていきました。

至近距離で体感する18の大迫力な打ち上げ花火

至近距離で体感する18の大迫力な打ち上げ花火

競技コンクールが始まると、それぞれの花火師が磨き上げてきた技術を披露する時間が続きます。観客席から打ち上げ場所との距離がとにかく近く感じます。そのため火花が視界いっぱいに広がる圧倒的な近さを体感できました。鮮やかな光とともに夜空に広がる花火は、その白煙までもが間近に感じられる大迫力です。

 

 

 

18の演目がテンポよく打ち上がる様子には、終始圧倒されるような勢いがありました。また山々に囲まれた倉渕の地形の影響か、打ち上げの衝撃音が心地よく反響し、お腹に響くような力強い音を全身で感じることができ圧倒的な迫力です。

 

 

一発一発が弾けるたびに周囲の見物客からは、感嘆の声や拍手が自然と沸き起こっていました。至近距離ならではの光の鮮やかさと、身体を震わせる音の迫力に観客の皆さんは熱心に見入っていました。

 

高崎だるまを手に。表彰式と花火の余韻

高崎だるまを手に表彰式

全ての競技打ち上げが終了した後、道の駅のホールでは厳正な審査を経て表彰式が行われました。発表までの待ち時間、会場の外では再びキッチンカーで温かい食べ物を手に腹ごしらえをする人々の姿が見られ、ホールの式典にも多くの見物客が詰めかけていました。

 

式が始まり、優秀賞、準優勝、そして栄えある優勝者の名前が次々と呼び上げられると、会場内は温かな拍手に包まれました。壇上に上がった3名の若手花火師たちの手には、高崎らしいだるまが。誇らしげに掲げられたその姿に、観客からも惜しみない称賛が送られていました。

 

 

表彰式が終わり、人々はそれぞれ帰路に就きます。街灯の少ない倉渕の夜道、駐車場までの真っ暗な道のりを足元を照らしながら20分ほど歩きました。つい先ほどまでの轟音と光の余韻を背に、静かな倉渕の夜を歩きながら、今年の花火コンクールは幕を閉じました。

 

7回を数えた「高崎HANABIコンクール」は、倉渕の地を盛り上げたいという地域の願いと、若手花火師の花火が重なり合う特別な一日となりました。昼間の「花火のテーマパーク」と、夜空に打ち上がった18の演目による「真剣勝負」。至近距離で体感した光の鮮やかさと響く轟音の迫力には圧倒されました。表彰式を終え、真っ暗な帰り道を歩きながら、この地ならではの熱気と深い余韻を実感できました。

インフォメーション

高崎HANABIコンクール実行委員会

 

高崎市倉渕支所 地域振興課内

電話:027-378-3111

 

<見学会場>

道の駅 くらぶち小栗の里

住所:群馬県高崎市倉渕町三ノ倉296−1

電話:027-384-8282

 

HP:https://www.kurabuchi-oguri.com/

 

 

山奥の小さなお菓子屋さん

 

Instagram@yamaokuno_chiisana_okashiyasan

村岡正章様

村岡正章

本業は写真撮影で、幅広いジャンルの現場に携わっています。ライターとしては駆け出しですが、専門である撮影の視点を活かし、地域の小さな出来事を丁寧に記事にしていきます。群馬の魅力を一歩ずつ探求中です。