トロッコわっしー号で行く!わたらせ渓谷イルミネーションツアー2025-2026【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
「わ鐵」の愛称で愛される鉄道
群馬県桐生駅から栃木県間藤駅まで、渡良瀬川の美しい渓谷に沿って約44kmをのんびりと走る「わたらせ渓谷鐵道」。かつて足尾銅山の輸送を支えた歴史ある路線は、今では四季折々の絶景を楽しめる人気のローカル線として親しまれています。

<筆者が早い時間にJR桐生駅に到着すると、わたらせ渓谷鐵道の車両「けさまる号」が停車していました>
今年で22回目を迎える「各駅イルミネーション」は、全17駅のうち16駅(上神梅駅を除く)が舞台。地元ボランティアの方々が、寒い中で一つひとつ丁寧に飾り付けた「手作りの光」が、全線にわたって灯ります。点灯は毎日17:00から最終列車の通過まで。山あいの静かな駅舎やホームが柔らかな光に包まれ、暗闇の中に浮かび上がる光景はまさに神秘的です。
毎年進化を続ける飾り付けには、「訪れる人を温かく迎えたい」という地域の想いが込められています。特におすすめなのが、終点の間藤(まとう)駅、趣ある神戸(ごうど)駅、そして中野駅や通洞(つうどう)駅。光の配置や駅全体の雰囲気が素晴らしく、車窓から眺めるだけでもその価値を十分に実感できるはずです。
このイベントの醍醐味を最大限に味わえるのが、貸切トロッコわっしー号ツアーです。次は、このトロッコわっしー号の魅力に迫ってみましょう。
トロッコわっしー号の魅力
<こちらの車両が「トロッコわっしー号」>
トロッコわっしー号は、冬期運行時は窓にガラスがしっかり取り付けられ、冷たい風が入らず暖房完備で寒さ知らず。大型窓が開放感抜群で、テーブル席付きなのでカメラや荷物を置いてもゆったり。トイレも完備され、長時間の乗車でも快適です。

<大型窓とテーブル席で快適な冬旅が堪能できます>
写真提供:わたらせ渓谷鐵道株式会社

<ゆったりスペースな座席でゆっくり旅を楽しみました>
写真提供:わたらせ渓谷鐵道株式会社
座席は事前に指定済みで、ボックス席の並びが家族やカップルにぴったり。貸切運行なので、乗客同士の会話も弾みやすい雰囲気です。ツアー料金は大人3,500円(往復運賃・トロッコ整理券・お弁当込)とコスパ抜群。土日祝限定の人気プランで、事前予約必須です。
この車両でイルミネーションを車窓から堪能する体験は、まさに「冬の贅沢」です。では、実際に桐生駅から乗車した当日のワクワクの様子をお伝えします。
桐生駅から始まるワクワクの車内旅
<イルミネーションツアーのバッジ>
2月1日(日)のツアー当日、JR桐生駅改札前で担当者の方と合流し、受付を済ませました。事前に郵送で届いていたツアーバッジを胸に付けると、一気に「特別な旅人」気分に! バッジのデザインを見ながら「これで本格的にイルミツアーだ!」とテンションが上がります。
担当者の方にご挨拶したあと、ホームへ向かい、車内清掃が終わったところでトロッコわっしー号に乗り込みます。座席は事前に指定済みなので、スムーズに着席。参加者は26名とゆったりした雰囲気で、家族連れやお友達、カップルなどさまざま。また、途中駅からも乗車可能で、相老駅や大間々駅で車内集合のお客様も合流します。
15:56に桐生を発車すると、車掌さんの明るく軽快なアナウンスが車内に響きます。
大間々駅を発車したあたりでお待ちかねのお弁当タイム! 配られたのはソースカツ丼とお茶。カツがジューシーでソースがご飯に染みて、温かいうちにパクパク食べてしまいました。美味しすぎてあっという間に完食!
わたらせ渓谷鐵道株式会社の高橋さんによると、今回のイルミネーションツアーは大人ソースかつ弁当、小学生以下はお子様弁当で、県外からの参加者が多いため桐生名物ソースかつにこだわったそうです。

<ソースカツ丼のお弁当タイム、温かさが体に染み渡る>
2月とはいえ17時前はまだ少し明るさが残っていますが、イルミネーションを楽しむには全く問題なし。道中では、車掌さんの楽しいトークやビンゴゲーム。そして、車内のグッズ販売があり、退屈知らずの旅でした。

<車掌さんアイスやクッキーの販売をしてくれます>
車窓の景色が徐々に夜の帳に変わっていくのが、ワクワクをどんどん加速させてくれます。もうこの時点で「今日来てよかった!」という気持ちでいっぱいです。
間藤駅に到着したら、いよいよホームでイルミネーションを間近に感じる時間です。
間藤駅到着!ホームでイルミネーションを激写
間藤駅には17:21に到着しました。 ホームに降りると、待ち時間の数分をフル活用してイルミネーションを撮影しました。飾り付けが間近で見られて、寒さも吹き飛びました。
筆者は特殊なフィルター(スターフィルター)をレンズに付けてシャッターを切ると、光が星のようにキラキラ広がっていました。山奥の静かな駅舎に浮かぶ温かみのある光が、神秘的で心に染みます。

<スターフィルターで光が星のようにキラキラ広がる瞬間>

<ボランティアの想いが詰まったイルミネーション>
イルミネーションの飾り付けは、地域のボランティアの皆さまのご協力のもと、一つひとつ心を込めて準備しています。毎年話し合いを重ねながら配置や色合いを工夫し、手作業ならではの温かさと、地域の想いが詰まったイルミネーションとなっています。
数分の短い時間でしたが、激写をして大満足の時間になりました。復路ではさらに美しい車窓イルミネーションが待っています。
帰りの車窓イルミネーションと撮影タイム
<神戸駅の跨線橋から撮影した、幻想的な光の眺め>
復路は間藤17:32発。暗闇に包まれた渓谷を戻る車窓が、さらに幻想的です。沢入駅(7分)、神戸駅(8分)、水沼駅(7分)、大間々駅(5分)で撮影タイムあり! 列車が長めに停車するので、スターフィルターでじっくり車窓やホームのイルミを狙い撃ちしました。
特に神戸駅ではホームも綺麗でしたが、向かいのホームに渡る跨線橋の上から撮影するとさらに美しく、幻想的な光の景色を堪能しました。

<神戸駅の向かい側のホーム。イルミネーションが艶やかでした>

<「列車のレストラン 清流」地元らしい可愛さがありました>
また、大間々駅では可愛らしいイラストのイルミネーションが目を引いて、思わず何枚も激写しました!

<大間々駅の一文字一文字が綺麗に彩られていました>

<可愛らしいイラストイルミネーション>
また、車両内でもイルミネーションを存分に楽しめます。駅到着時や長いトンネル区間では、イルミネーションをより美しく見せるために車内灯を消灯する工夫がされています。

<トンネル内に入ると車内灯が消灯してイルミネーションが輝きます>

<マスコットキャラクターのわっしーが浮かび上がる>
筆者が車窓から撮影したもので、お気に入りなのが中野駅のイルミネーションでした。ぐんまちゃんをはじめとした可愛らしいキャラクターがキラキラと輝いていました。

<車窓から中野駅イルミネーションを撮影>

<ぐんまちゃんや、動物たちが可愛く輝いていました>
車内が真っ暗になると、外の光だけが鮮やかに浮かび上がり、光に包まれた景色が目の前に広がります。乗客みんなが息をのんで窓に張り付く瞬間、自然と「わあっ!」という歓声が車内に沸き起こり、みんなで感動を共有できる時間となりました。
暗闇の中で輝くイルミネーションの連なりがロマンチックで、心が温かくなる時間。桐生駅に着いてツアーが終了しても、その余韻はしばらく心に残ります。
最後に、わたらせ渓谷鐵道株式会社の高橋さんから、観光客の皆様へメッセージをいただきました。
「地域の皆さまの手で飾り付けられたイルミネーションを、列車の旅とともにお楽しみいただけるのが「冬のイルミネーションツアー」です。心に残る冬の思い出づくりに、ぜひご参加ください」
トロッコわっしー号でめぐる「わたらせ渓谷イルミネーション」は、幻想と温かみの詰まった冬の列車旅。降り立った駅で撮った写真を見返すだけで、心がほっこりします。群馬のローカル線ファンや冬デートにぴったりなので、ぜひ体験してみてください!
インフォメーション
わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーション(第22回)
主催:わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーション実行委員会
期間:2025年12月7日(日)〜2026年2月28日(土)
点灯時間:17:00〜各駅最終列車通過まで
料金:列車に乗車して観覧する場合の運賃、イルミネーションツアーに参加する場合の旅行代金は別途必要です
※ 掲載情報は2025-2026シーズンのものです。最新情報はおでかけ前に公式サイト等でご確認ください
トロッコわっしー号で行くわたらせ渓谷鐵道イルミネーションの旅「料金例」
大人:3,500円(往復運賃・トロッコ整理券・お弁当込)
小学生:2,800円(往復運賃・トロッコ整理券・お弁当込)
未就学児:1,800円(往復運賃・トロッコ整理券・お弁当込)
未就学児【弁当なし・座席のみ】:520円(トロッコ整理券のみ)
予約:事前必須(当日不可)
電話番号: 0277-73-2110
公式サイト:https://www.watetsu.com/
SNS(Instagram):https://www.instagram.com/watarase.keikoku.railway/?hl=ja
アクセス
桐生駅
改札を出ず、そのまま1番線ホームへ。
↓
1番線から発車
相老駅
跨線橋を渡り2番線ホームへ。
↓
2番線から発車
駐車場:大間々駅、相老駅、桐生駅に有料駐車場あり。
※大間々駅の駐車場(1日500円)は、ツアー参加者に限り無料駐車券が発行されます。
タマル