金運・開運の神様を訪ねて〜巳年限定!高崎10社御朱印巡り旅〜 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

高崎10社御朱印巡り(御朱印)

更新日: 2025年03月25日

群馬県高崎市では、巳年限定の御朱印巡りが話題です。最初は軽い気持ちで始めた御朱印巡りでしたが、近接する神社で違う、個性豊かな歴史や見どころに引き込まれました。御朱印を集めながら、10社の魅力と神様に出会う旅を体験しませんか?

高崎巳年御朱印巡りの神社

10社の御朱印

<専用の御朱印帳と10社の御朱印>

 

巳年御朱印巡りに参加される10社の神社を紹介します。  

1.烏子稲荷神社(すないごいなりじんじゃ)

2.上野国一社八幡八幡宮(こうずけのくにいっしゃやわたはちまんぐう)

3.和泉神社(いずみじんじゃ)

4.群馬県護国神社(ぐんまけんごこくじんじゃ)

5.小祝神社(おぼりじんじゃ)

6.進雄神社(すさのおじんじゃ)

7.倉賀野神社(くらがのじんじゃ)

8.八幡宮(八幡原)(はちまんぐう)

9.山名八幡宮(やまなはちまんぐう)

10.於菊稲荷神社(おきくいなりじんじゃ)

 

巳年御朱印巡り は令和7年6月末までです。御朱印は自分の御朱印帳につづるも良いですし、神社によっては専用の御朱印帳 も取り扱っています。決まった順番はないため、高崎市の道中を楽しみながら気ままに巡るのがおすすめです。10社すべて巡ると達成証をもらえます。

 

【上小塙町】赤い鳥居が映える古墳の上の神社「烏子稲荷神社」

烏子稲荷神社

<烏子稲荷神社>

住宅地から少し外れて、田んぼと木々に囲まれた中に鎮座するのは烏子(すないご)稲荷神社です。創建は延暦2年(783年)。五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)が祀られています。武田信玄が箕輪城攻略の際に戦勝祈願を行ったと伝えられており、必勝合格祈願に訪れる人もいるそうです。

 

<お狐様と一緒に>

 

社殿は上小塙稲荷山古墳の上に建てられており、階段を登るとお狐様が出迎えてくれます。フォトジェニックな赤い鳥居を進むと、現存している古墳の石室も見られ、古代の神秘的な雰囲気を感じました。

境内には、身体の痛みを治すご利益があるとされる身代わり達磨や、弁財天が祀られている池など見どころ満載です。心静かにお参りできる癒しの神社です。

 

烏子稲荷神社

住所:群馬県高崎市上小塙町564-1
電話:027-343-1181
定休日:不定休

 

【八幡町】源氏の歴史ロマンを巡る!「上野国一社八幡八幡宮」

上野国一社八幡八幡宮

<上野国一社八幡八幡宮>

 

高崎市から安中市への道中、朱色の大鳥居が迎えるのは上野国(こうずけのくに)一社八幡八幡宮です。957年、京都の石清水八幡宮を勧請し創建しました。

「一社」とは、源氏がとくに由緒ある八幡宮に与えた社格のこと。源頼義・義家が奥州征伐の際に先勝祈願した地で、武田信玄や徳川家康など武家の守護神として信仰を集めてきました。現在は子育てや五穀豊穣として親しまれています。

 

<源義重像は大迫力>

 

目を引くのは、境内への階段を登ると右手にある源義重の騎馬像です。新田氏の祖として知られ、八幡八幡宮では騎馬像が描かれた絵馬や御朱印もあります。県指定重要文化財の社殿を見れば、源氏が生きた歴史の中にいるような感覚です。

参拝後は、縁起だるまの少林山やだるま工房へ立ち寄るのもおすすめ。群馬の歴史と文化を1日で満喫できます。

 

上野国一社八幡八幡宮

住所:群馬県高崎市八幡町655
電話:027-343-8957
対応時間:9:00〜16:00
定休日:なし

 

【京目町】関東でもレアなうさぎの神様を祀る「和泉神社」

和泉神社

<和泉神社>

 

住宅街の中にたたずむ和泉神社は、前橋市との境界にほど近い場所にある、知る人ぞ知るパワースポットです。創建は不明ですが、古くは修験者たちによって守られてきました。

御祭神は菟神(うさぎがみ)や須佐之男命(すさのおのみこと)など8柱。菟神は「因幡の白兎」伝説に由来し、天然痘から村を守るために祀られたとされてきました。

 

<祠が並ぶ田園風景で>

 

縁結びのご利益で知られる神社では、8柱のうち半数の神様が疫病除けや病気平癒を司ります。とくに災除けの神様として、地域の人々を見守ってきました。神社の歴史では、源頼義、義家が奥州征伐の際、神社に祈願したという伝承もあります。

鳥の鳴き声が響く境内では、春になると静かに桜も咲き誇り、落ち着いた雰囲気を楽しめます。

 

和泉神社

住所:群馬県高崎市京目町1741
電話:090-2204-4613
対応時間:11:00〜15:00(基本無人対応)
定休日:なし

 

【乗附町】平和を願い心身の健全を祈る「群馬県護国神社」

群馬県護国神社

<群馬県護国神社>

 

観音山の麓、木々に囲まれた群馬県護国神社は、静かで厳かな空気に包まれた神社です。明治維新から戦後まで、県ゆかりの47,000を超える戦没者が、平和への願いを込めて英霊として祀られています。

創建は昭和16年で、県庁所在地である前橋市ではなく高崎に建てられました。今もなお名高い、高崎歩兵15連隊の大規模な駐屯地があったためとされています。

 

<冬空に映える御朱印>

 

花手水で身を清めた後は、空が広がる開放的な敷地をゆっくり参拝できます。自然豊かな境内を散策すると、森林浴のような癒しの気分に。「心の安寧は心身ともに健全であってこそ」と語る権禰宜さんの言葉がしっくり響きます。

境内にある慰霊碑や特攻勇士の像は、戦争の歴史に触れながら平和への大切さを学べます。参拝後は、近くのカフェでゆっくり過ごすのもおすすめです。

 

群馬県護国神社

住所:群馬県高崎市乗附町2000
電話:027-322-6309
対応時間:9:00〜17:00
定休日:なし

 

【石原町】毎月変わる限定御朱印が魅力!「小祝神社」

小祝神社

<小祝神社>

 

住宅街にたたずむ小祝(おぼり)神社は、かわいいイラスト入りの御朱印を求める参拝客に人気です。創建は不明ですが『延喜式』(927年に編纂された神名帳)に記載された由緒ある神社で、上野十二社第七社に格付けされています。

主祭神は医薬の神様、少彦名命(すくなひこなのみこと)。21柱の神々も合祀され、安産子育てや健康を願う地域の人々に親しまれてきました。

 

<手水の蛙をなでて金運アップ!>

 

市内最古の本殿には、日光東照宮と同じ時代に彫られた七福神が連なっており、神社の裏側まで見どころ満載です。現在、本殿は保全修復のための寄付を募っており、貴重な文化財を後世に残す取り組みが進められています。

手書きのイラストが描かれた御朱印は月ごとに変わります。直書きの日には多くの参拝者で賑わいます。季節によって絵柄が変わるため、訪れるたびに楽しめる神社です。

 

小祝神社

住所:群馬県高崎市石原町1245 
電話:090-2445-5151
対応時間:10:00〜15:00
定休日:対応日はHPに掲載あり

 

【柴崎町】県内人気のパワースポット「進雄神社」

進雄神社

<進雄神社>

 

高崎市東部に位置する進雄(すさのお)神社は、地元で「天王さま」と呼ばれるパワースポットです。869年、尾州(愛知県西部)の津島神社から神様を招き、疫病退散を祈願したのが始まりと伝えられています。武田や上杉、北条など多くの武将が信仰を寄せました。

主祭神は厄除けの神様として知られる速須佐之男命(すさのおのみこと)。健康や厄除けをはじめ幅広いご利益を得られるとして、朝から多くの参拝者が訪れます。

 

<イラスト入りの御朱印がおしゃれ>

 

境内には、足腰が悪い方がなでるとご利益が得られる「神馬」や、子どもの成長と丈夫な歯を願う「歯固めの石」があります。天王稲荷神社にお参りした後は、十二支の石宮で自分の干支にお参りしてみてください。

中でも境内裏の白孔雀は、子どもたちに大人気!優美な姿を一目見ようと、多くの親子連れが訪れています。

 

進雄神社

住所:群馬県高崎市柴崎町801
電話:027-352-1839
対応時間:9:00〜17:00
定休日:なし

 

【倉賀野町】唱えて石を投げ災厄を打ち祓う「倉賀野神社」

倉賀野神社

<倉賀野神社>

 

宿場町として栄えた中山道に鎮座する倉賀野(くらがの)神社。約2,000年前、第10代崇神(すじん)天皇の時代に、皇子・豊城入彦命が都から運んだ亀石を御霊代(みたましろ)として祀ったのが始まりです。亀石は「御神体のクニタマさま」として現在も奉安されています。

主祭神の大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)は、厄除けや医療看護、縁結び、夫婦和合のご利益があり、境内には男神と女神が並んだ石像も数多く鎮座します。

 

<この後、玉を投げました>

 

市指定重要文化財に指定された本殿には、坂上田村麿が舞楽を奏上した由緒ある「翁面」も。狩野探雲の「降り龍」は、特別なときにのみ拝観できる貴重な作品です。

参拝後は、「厄割の玉」でぜひ厄祓いを体験してください。心を込めて祓い言葉を唱え、玉を石に投げます。厄を祓って心もスッキリさせましょう。

 

倉賀野神社

住所:群馬県高崎市倉賀野町1263
電話:027-346-2158
通常対応時間:9:30〜16:00
定休日:平日仏滅

 

【八幡原町】地元に愛される御神楽「八幡宮(八幡原)」

八幡宮(八幡原)

<八幡宮(八幡原)>

 

烏川沿いの田畑が広がる風景の中、若宮八幡北古墳の上にあるのは、八幡原町の八幡宮です。創建は1190〜1199年。源頼朝が、鎌倉にある鶴岡八幡宮の御分霊を勧請したことに始まると伝えられている、歴史ある神社です。

御祭神は品陀和気命(ほむだわけのみこと)。武運長久や厄除開運、交通安全、縁結びのご利益があり、地元の人からは若宮様として親しまれてきました。

 

<御朱印も神楽台>

 

普段は無人ですが、春と秋の例祭には神楽師による太々(だいだい)神楽が奉納されます。担い手が不足していると言われる神楽師の舞を見られる、貴重な機会です。参拝後、御朱印は玉村八幡宮でいただけます。

 

八幡宮(八幡原)

住所:群馬県高崎市八幡原町2152
玉村八幡宮住所:群馬県佐波郡玉村町下新田1
電話:0270-65-2305(玉村八幡宮)
対応時間:9:00〜17:00
定休日:なし

 

【山名町】線路をくぐり神域へ「山名八幡宮」

山名八幡宮

<山名八幡宮>

 

踏切の音が鳴り響き、上信電鉄が参道の上を走る山名八幡宮。1175〜1177年創建の歴史を持ち、山名一族の総氏社として深く信仰されてきました。高崎市重要文化財に指定されている本殿彫刻群や山名一族ノ神馬など見どころが多く、本殿の裏参りはおすすめスポットです。安産や子育て、虫封じにご利益がある神社として、古くから親しまれてきました。

 

<手書きの御朱印をいただいて>

 

山名八幡宮がリニューアルしたのは2016年のこと。「安産子育て」と「地域」の社会問題を解決する取り組みが行われ、2017年にはグッドデザイン賞を受賞しました。取り組みの一貫である親子カフェや天然酵母のパン屋は、一息つける癒しの場です。

参拝後は、ぜひ御朱印をいただき鈴祓いを体験してみてください。凛とした鈴の音に包まれて、清らかな気持ちを味わえるでしょう。

 

山名八幡宮

住所:群馬県高崎市山名町1510-1
電話:027-346-1736 
対応時間:9:30〜16:30
定休日:なし

 

【新町】知る人ぞ知る於菊さんの伝説「於菊稲荷神社」

於菊稲荷神社

<於菊稲荷神社>

 

住宅街、新町駅の近くにある於菊稲荷神社は、1582年北条氏が合戦に勝利したことに感謝して建立された神社です。「お稲荷さんと於菊さん」の伝説で知られ、お菊さんに会いに全国から参拝者が訪れます。

五穀豊穣の神様である宇迦之御魂 (うかのみたま)を御祭神とし、病気平癒などさまざまなご利益があるとして地域の人に親しまれてきました。

 

<於菊の菊は尾のように>

 

圧巻なのは、賽銭箱の前から見上げると目に入る56枚の天井画です。全国の神主や住職が直に描いた絵は、平成の時代に受け継がれてきた技法として、後世に伝えられる貴重な文化遺産となっています。

天井画はご祈祷の際に見られますが、レプリカは社務所の中でも見られます。社務所の中には12年に一度お披露目される白蛇模様の石も。白蛇は金運の象徴と言われています。ぜひ触れてご利益を授かりましょう。

 

於菊稲荷神社

住所:群馬県高崎市新町247
電話:0274-42-3303
対応時間:9:30〜16:00
定休日:不定休

 

神社へは、1日での参拝でも数日間かけてゆっくり巡ることも自由です。御朱印を集め達成証をいただいた後は、新たな旅の始まり。お礼参りに各社の直書きをいただいたり、高崎市内を巡ったりと、季節を変えて心ゆくままに散策してみてはいかがでしょうか。

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

杜澤こさゆ

群馬県に住んで18年。うどんやお蕎麦などおいしい地元の食材を食べ、温泉に入ってゆったりするのが最高の瞬間です。趣味はハイキングや登山。山頂からの景色に癒されています。