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私のおすすめ!館林のラーメン屋で梅割りと煮豆腐をいただく【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

梅割りと煮豆腐

更新日: 2024年11月28日

館林名物の梅割りと煮豆腐をご存知でしょうか。このセットは館林の呑兵衛の間でとても人気があり、市内のラーメン屋などでいただくことができます。そのお店の中でも私が特におすすめする3店をご紹介します。

梅割りと煮豆腐はとある一軒のラーメン屋から始まったそう

梅割り

<梅割りは下の小皿に溢れさせるのがポイント>

 

梅割りというのは焼酎の梅シロップ割りのことです。これと煮豆腐のセットはいまや館林の名物として定着し、市内のラーメン屋などで提供されるようになりました。

その発祥は市内の「川田家」というラーメン屋ではないかと言われています。同店が梅割りに無料のお通しとして煮豆腐を付けて提供を始めると、呑兵衛たちの間で人気となり、市内の他のラーメン屋にも徐々に広まっていったそうです。しかし、同店はすでに閉店しており、お店の方に話を聞くこともできないため、はっきりとしたことはわかっていません。

 

<梅割りに使用する梅シロップ>

 

煮豆腐には決まったレシピがなく、その味は店によってさまざまです。しかし、梅割りのほうは作り方に決まりがあります。小皿の上にグラスを置き、そのグラスに焼酎を縁までなみなみと注ぎます。そこに梅シロップを注いで、下の小皿に溢れさせるのです。

飲み方は自由ですが、まずはグラスのほうから飲み、スペースが空いたらそこに小皿に溢れていたものを入れて飲むというのが一般的です。

アメリカンレトロな店内で梅割りと煮豆腐をいただく

麺や 手ごね竹(館林市)

<住宅街の中にある麺や 手ごね竹>

 

私のおすすめする、梅割りと煮豆腐をいただけるお店の1軒目は、東武佐野線渡瀬駅から徒歩約10分の住宅街に位置する「麺や 手ごね竹」です。コシのある手打ち麺で人気のラーメン屋ですが、飲みに利用することもできます。

 

<アメリカンレトロな雰囲気の店内>

 

店内はアメリカンレトロなグッズで埋め尽くされています。もともと店長の小竹伸幸さんが大のアメリカ好きで店内にそのグッズをいくつか飾っていると、お客さんも持ち寄るようになり、ここまでたくさんのアメリカングッズで溢れることになったそうです。

 

<麺や 手ごね竹の梅割りには煮卵が付いてきます>

 

<麺や 手ごね竹の煮豆腐>

 

では、「梅割り(税込420円)」と「煮豆腐(税込290円)」をいただきましょう。梅割りにはすっきりした味わいの「宝焼酎」を使用しており、お通しに煮卵が付いてきます。煮豆腐の上には豚肉が乗っており、全体的にややしょっぱめの味付けです。このしょっぱさが梅の香りがふわりと漂う梅割りに実によく合います。

店内の雰囲気も楽しく、カウンター越しに気さくな店長との会話も弾んで、ついつい長居したくなってしまうお店です。

素材にこだわって丁寧に作られた煮豆腐

らーめん竹三(館林市)

<らーめん竹三はラーメンだけじゃない!>

 

2軒目は、東武伊勢崎線茂林寺前駅から徒歩約20分の「らーめん竹三」です。ラーメンには日本各地から取り寄せた極上食材を使用しています。国内最大級の麺の祭典「麺-1グランプリ」では、第9回で名古屋コーチンと羅臼昆布、第10回で比内地鶏と羅臼昆布を使用したラーメンで優勝し、2連覇を果たしています。

 

<らーめん竹三の梅割り>

 

<らーめん竹三の煮豆腐>

 

その食材へのこだわりは「煮豆腐(税込400円)」にも見られます。煮豆腐の上にねぎといっしょにたっぷり乗った豚肉は、濃厚な旨みやコクが特徴の上州麦豚の肩ロースです。そしてそのタレはラーメンのタレとは別にいちから作っているそうで、仄かな甘みのある優しい味わいに仕上がっています。「宝焼酎」を使用した「梅割り(税込430円)」との相性もぴったりです。

 

<アルコールも充実しています>

 

同店は梅割り以外にも生ビール、ウィスキー、カクテル、日本酒……等々、アルコールが居酒屋並みに充実しています。18時からの営業で、20時頃まではラーメンを食べる来るお客さんが多く、それ以降は飲みに来るお客さんが多くなるそうです。

駅の改札を出てすぐの大正ロマンな雰囲気のお店

館林駅前商店

<いろんな使い方ができる館林駅前商店 画像提供:館林駅前商店>

 

3軒目は、東武伊勢崎線館林駅の東口改札から出てすぐのところにある、大正ロマンな店構えの「館林駅前商店」です。同店にはつけ麺もありますが、ラーメン屋というより、食事利用や喫茶利用もできる居酒屋という感じです。

 

<館林駅前商店の梅割り>

 

<館林駅前商店の煮豆腐>

 

メニューには梅割りと煮豆腐がセットになった「梅割り&煮豆腐セット(税抜990円)」があります。同店はなるべく地元の館林産のものを使うというこだわりがあります。そのため、梅割りには館林の「龍神酒造」の焼酎「城下町のナポレオン」を使用。そして煮豆腐のタレは館林の「正田醤油」の醤油と秘伝のタレを合わせて作っています。醤油の味が際立っていますが、とてもまろやかで、豆腐の甘さをうまく引き立ててくれています。お好みで唐辛子をかけても美味しくいただけます。

 

<店内はカウンター席がメイン 画像提供:館林駅前商店>

 

店内の客席はカウンター席がメインですので、ひとりでも気軽に立ち寄りやすい雰囲気です。飲んでからすぐに電車で帰れるというのも嬉しいポイントです。

 

紹介した3店はラーメンやつけ麺もとても美味しいので、飲んだあとの締めにいただくのもおすすめです。梅割りはとても飲みやすいのですが、焼酎のストレートに近いので、1杯だけでもかなり酔ってしまいます。飲み過ぎにだけはくれぐれもご注意ください。

 

インフォメーション

麺や 手ごね竹

住所:群馬県館林市広内町11-17
電話:0276-75-7837
営業時間:11:00~14:00、17:00〜20:30
定休日:毎週水曜、第3火曜

 

らーめん竹三

住所:群馬県館林市緑町1-30-1田中ビル1F
電話:0276-57-6910
営業時間:火水木18:00~00:00、金土18:00〜1:00
定休日:日曜、月曜

ホームページ:https://takezoinc.com

 

館林駅前商店

住所:群馬県館林市本町2-1-1
電話:080-4908-5370
営業時間:月〜土11:00〜23:00、日11:00〜19:00
定休日:なし(年末年始等を除く)

ホームページ:https://www.tatebayashi-ekimae.com

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。