家族で着物の世界へ:桐生市で楽しむお勧め体験・食事場所【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

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更新日: 2024年04月13日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

日本三大織物の一つ桐生織の産地である桐生は、着物に関連する楽しい家族向けスポットがたくさんあります。着物と聞くと敷居が高いイメージがありますが、実際には子供でも楽しめる場所もあります。歴史や文化を学びながら、着物の美しさや価値に触れることができるのも、桐生ならではの魅力です。

着物の原点:蚕から生まれる正絹着物

着物の素材は主に正絹(絹100%)、化繊(ポリエステル)、木綿、ウールの4つです。正絹は絹100%のことですが、では「絹」ってなんの糸かご存知でしょうか?絹は繭から引き出した糸でできています。繭は蚕という昆虫が蛹(さなぎ)になるときに、自分の口から吐いて糸を作ります。よって絹とは蚕が作る繭から得られる繊維です。正絹の製造には蚕を育てる「養蚕」が必要です。着物1着分の反物を織るには約3,900キロメートルの絹糸が必要で、1頭の蚕から取れる繭糸の長さは約1,200~1,500メートルです。結果として、平均3,000頭の蚕の繭が使われます。

黒保根にある養蚕施設(UNIT KIRYU株式会社)

 

シルク絶滅の危機に挑む!桐生のベンチャー企業が活動開始

桐生では、養蚕に取り組む施設があり、年に2回一般公開されています。絹の需要が下がっている中、養蚕は危機に直面しています。そのため、シルクの機能性を活かした商品開発を行うベンチャー企業が活動を始めました。桐生市内の養蚕施設や黒保根町では、無農薬の蚕も育てられています。春と秋に2回養蚕が行われ、蚕の状態にもよりますが一般公開もされています。家族で養蚕の現場を見ながら日本ならではの「絹」の文化に触れてみてはいかがでしょうか?日本の伝統衣装である着物の価値・SDGsを感じることが出来るはずです。

養蚕の一般公開(UNIT KIRYU株式会社)

絹遊塾 工房風花:赤レンガの絹工房でサスティナブルなものづくり

大正9年に織物工場として建てられた赤レンガ造りの建物の一角に、「絹遊塾 工房風花」があり、自分の作りたいものが形になります。代表の板野ちえさんは、幼い頃から桐生の糸屋の家に育ち、職人の文化に触れてきました。第1回群馬イノベーションアワードのファイナリストでもある板野さんは、絹から始まるものづくりが笑顔を生み、未来に紡ぐと話します。現在、県内外の8つの障害者施設と一緒にものづくりをしています。そのうち3つの施設では養蚕も行っています。令和6年の秋には共同で作ったネックウォーマーを販売予定です。

「絹遊塾 工房風花」代表 板野ちえさん(左)、工房がある赤レンガ造りの建物(右)

真綿の羊が家族の思い出を彩る!工房風花で特別な時間を共有しよう

絹の体験というと、大人・女性が楽しむものが多い中、工房風花では、幼児でも楽しめる真綿の羊さん作りや糸紡ぎ体験が可能です。マユ(繭)をお湯で煮ると糸がほつれ、生糸となります。良い繭は出荷し、良くない繭を精練して真綿を作ります。参加者は糸紡ぎ体験後、既に作られている真綿から好みの色を選び、引き延ばし、羊の胴体に巻き付けて完成させます。団体や家族での参加も可能で、世界に1つだけのオリジナルの羊さんを作ることができます。年長さんからは横糸の織り体験も可能。事前にお問合せください。

糸紡ぎ体験

真綿で作った世界で1つの羊さん(左)、機織り体験(右)

桐生の魅力を着物で体感!着物でお勧めフォトスポットと食事場所

桐生市内には着物での写真が映える場所や飲食店があります。工房風花の隣には、国の登録有形文化財である旧金谷家住宅主屋を活用した「自在庵」という器のギャラリー兼カフェがあります。日本庭園も楽しみながら食事が可能です。また、子ども連れには古民家カフェPLUS+アンカーもおすすめです。個室やおもちゃが用意されており、子ども連れでも安心して食事が楽しめます。毎月第1土曜日には、「着物で歩こういいとこ巡り」が開催され、着物を着て楽しめるスタンプラリーが行われ、着物レンタルや着付けも可能です。

旧金谷家住宅主屋を活用した「自在庵」

子ども連れでも食事も楽しめる「PLUS+アンカー」(左)、PLUS+アンカー」で行われる着物イベント(右)

まとめ

今回紹介をしきれませんでしたが、桐生には他にも沢山着物にちなんだ体験や見学ができる場所があります。日本ならではの「絹」の歴史や文化を後世へ紡ぐ仕事をされている人が桐生には沢山います。着物文化を体感しに家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

インフォーメーション

UNIT KIRYU株式会社

連絡先/narusa@kawamura-kiryu.com

絹遊塾 工房風花

住所/群馬県桐生市東久方町1-1-55
TEL&FAX/0277-32-6387 
営業時間/10:00~17:00 定休日 火曜日
※定休日以外に講習等で不在の日もあり。事前に電話かFAXにて問い合わせください

自在庵

住所/群馬県桐生市東久方町1-1-55
TEL/0277-47-5133
営業時間/11:00~18:00
定休日/火・水曜日
※詳細やイベント等はinstagram jizaian5133をご確認ください

PLUS+アンカー

住所/群馬県桐生市本町6丁目382
TEL/080-1152-0083
営業時間/11:30~19:00 定休日 日・月・祝日
※詳細やイベント等はinstagram @plus_anchorをご確認ください

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阿部智子

前橋市出身。高崎経済大学を卒業後、大手旅行会社に入社。10年間、群馬県内の支店で勤務後、海外・本社でインバウンドを推進。幼少期からの思いと海外市場の評価から着物を再起させるためMBAも取得。「着物×観光」は私の志です。