群馬県の花を知っていますか?【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

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更新日: 2024年04月08日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

『群馬県の花を知っていますか?』と群馬県民に聞いても、大抵の方が答えられないかもしれません。実は群馬県の県花は国の天然記念物にもなっている「レンゲツツジ」なんです。その「レンゲツツジ」の魅力が広く伝わるように群生地である赤城山・片品村・嬬恋村をメインに見頃になる順番にレポートしてみます!

レンゲツツジとは?

レンゲツツジはツツジ科の落葉低木。原産地は日本で5・6月中旬ごろにラッパ型の朱紅色・黄色の花を咲かせます。また、別名でウマツツジ、ベコツツジとも呼ばれるようです。群馬県のレンゲツツジの群生地は赤城山や、片品村のOZE-HOSHISORA RESORT(旧片品ほたか牧場キャンプ場)、嬬恋村の湯の丸高原などが有名です。特に嬬恋村のレンゲツツジの群落は1956(昭和31)年5月15日に国の天然記念物に指定されていて、毎年沢山の観光客が詰めかけます。

写真提供:OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT

なお、レンゲツツジは有毒植物なので人間だけでなく牛などの動物も危険を察して食べないそうです。高原の中で食べられることなく残ったツツジは繁殖をして株数をどんどん増やしていったようですね。

<参考>
鹿沢インフォーメーションセンター「ビジターズガイド」https://www.kazawa.jp/visitors-guide/about-kazawa

赤城白樺牧場はレンゲツツジの名所

旧前橋藩営牧場であった広大な敷地を明治以降も牧場として活用したことで、手つかずの自然の残る場所となった赤城白樺牧場(前橋市)。95ヘクタールある広大な敷地に咲くレンゲツツジは朱橙色と新緑のコントラストが圧巻です。例年の見頃は6月上旬~6月中旬となっており、約10万株のレンゲツツジが満開となります。

写真提供:公益財団法人 前橋観光コンベンション協会 以下3枚

また、隣接する赤城山総合観光案内所から赤城大沼に向かう間に、ヤマツツジの群生地「見晴山」があります。例年5月下旬から6月上旬頃にかけてのヤマツツジ開花時期には、密集したヤマツツジの花が斜面を真っ赤に染めます。斜面にある展望台からは、ツツジ越しに荒山の新緑を眺めることができます。

赤城山には秘密の花園がある!?

実は赤城白樺牧場では「秘密の絶景ツアー」という企画があり、牧場内を地元ガイドの案内でのんびりと散策ができます。普段は牧場敷地内に入ることはできないので、貴重な体験ができる人気のツアーです。レンゲツツジ以外にもヤマツツジ、シラカバ、ダケカンバ、ミズナラなどを観ることができます。
牧場内を2時間程散策するそうで、途中にはティータイムがあり、お土産としての人気の「赤城白樺クーヘン」をお花と一緒に楽しめます。絶景を楽しんだ後は赤城大沼湖畔へ移動して、きらめく湖を見ながら昼食を食べられます。
なお、こちらのツアーは有料で、参加するには事前に予約が必要です。

写真提供:公益財団法人 前橋観光コンベンション協会

武尊山中腹のレンゲツツジ

片品村の南東部、標高1,500mにある「OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP Resort(旧片品ほたか牧場キャンプ場)」では、県の天然記念物にも指定されている美しいレンゲツツジが咲き誇ります。例年の見頃は6月中旬から6月下旬頃までとなっており、約1万5千株の群落を広大な土地で楽しむ事ができます。

写真提供:片品村観光協会

写真提供:OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT 以下3枚

また、2023シーズンより「片品ほたか牧場キャンプ場」の名称を「OZE-HOSHISORA GLAMPING & CAMP Resort」へと変更しています。新たにグランピング施設を導入し、リニューアルオープンをして営業をされているようです。
例年レンゲツツジが咲く6月中旬の週末となると、キャンプ場利用のお客さんも多く訪れるので、花をゆったり見るには平日がお勧めです。

こちらでレンゲツツジを見るのに入場料としてではなく、駐車料金を徴収しています。日帰り利用の場合は1,000円/台になるそうです。なお、牧場に辿り着くまでに道幅が狭い場所や急こう配の箇所があるので注意が必要です。

 

湯の丸高原のレンゲツツジ

群馬県嬬恋村と長野県東御市にかけて広がる湯の丸高原。6月下旬から7月上旬頃に60万株のレンゲツツジが開花すると、湯の丸山周辺をレンゲツツジで覆い尽くす光景は圧巻です。遊歩道や夏山リフトを利用してレンゲツツジを見ることができます。

写真提供:嬬恋村観光協会 以下4枚

毎年6月の第4日曜日には「湯の丸高原つつじ祭り」を開催。イベント日には特産品の販売やお楽しみ抽選会、バンド演奏などが行われます。

まとめ

赤城山、片品村、嬬恋村のレンゲツツジ群落はとても魅力的でした。初夏の高原を一面に彩るレンゲツツジの可憐さは新緑にも負けないと思います。更に認知度を上げて、群馬県といったら「レンゲツツジ」と言われるような代表的な花になって欲しいですね。

インフォーメーション

赤城白樺牧場

住所:群馬県前橋市富士見町赤城山1-14

連絡先:赤城山総合観光案内所

電話:027-287-8061

(9:00〜16:00/4月中旬〜11月中旬 ※6〜8月を除く火曜日は休所)

駐車場:新坂平駐車場(無料)

アクセス:関越自動車道 前橋ICから約70分、または赤城ICから約60分 北関東自動車道 伊勢崎ICから約55分

 ※普段は入れない!赤城白樺牧場 秘密の絶景ツアーについてはこちら ←リンク

https://www.akagi-trip.com/

 

OZE-HOSHISORA GLAMPING & CAMP Resort(旧片品ほたか牧場キャンプ場)

住所:群馬県利根郡片品村花咲2797-2

電話: 5月中旬~10月中旬 TEL0278-58-3757 10月下旬~5月上旬 TEL0278-58-2133

営業時間:シーズン営業 5月中旬から10月中旬まで ※天候により休業の場合あり

定休日:なし

駐車場:日帰りの場合は1台1,000円

 

湯の丸高原レンゲツツジ群落

住所:群馬県吾妻郡嬬恋村田代

連絡先:鹿沢インフォメーションセンター

電話:0279-80-9119

駐車場:無料駐車場あり(1,300台)

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タマル

群馬県の豊かな自然や温泉地が大好き。特に伊香保温泉の風情溢れる石段街を散策するのがお気に入りです。スポーツではロードバイクで「榛名山ヒルクライムin高崎」に出場します。