春と冬に咲く二季咲き!館林市つつじが岡公園に『ジュウガツザクラ』を見に行こう【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
一年で二度咲く『ジュウガツザクラ』
<2025年11月撮影。小ぶりながら見応えのある花が咲いている>
館林市にある『つつじが岡公園』は、その名前からもお分かりのようにつつじの花が見られるスポットとして有名です。しかし、実はそれ以外にも多くの植物を見ることができます。そのうちの一つが『ジュウガツザクラ』。春にのみ花をつけるソメイヨシノとは異なり、この品種は秋から冬にも花を咲かせます。
エドヒガンとマメザクラという二つの野生種をかけ合わせて生まれた種類で、“八重咲き(やえざき)”の花をつけるのが特徴的。写真からも、重なり合うように広がる花弁の様子がお分かりになるでしょう。でも、花びらの数が8というより、もう少し多いような気がしませんか?ふと気になったので調べてみました。

<開いた花のほか、つぼみも数多い>
すると八重とは“たくさん”という意味合いを持つ言葉であるということがわかりました。園芸においては、花びらが幾重にも折り重なるように咲く様子を指してこう呼ばれるのですね。勉強になりました!なお、桜の代表的な品種として知られるソメイヨシノの花びらの数は、5枚が基本。十月桜は10~多くて16枚以上にも及ぶそうなので、やはりボリューム感がありますね。
つつじが岡公園でジュウガツザクラが見られる具体的な場所はココ!
<つつじが岡第二公園にて撮影>
ジュウガツザクラが見られる主なスポットとしてご紹介するのは、『つつじが岡第二公園』。旧秋元別邸の至近距離にある北側の道路を挟むようにして小さな桜並木があります。城沼(じょうぬま)から旧秋元邸まで歩く道中の真ん中あたりとイメージすると分かりやすいかもしれません。

<道ゆく人々を優しく見下ろすような花に心が安らぐ>
遠目で見ると花が咲いているか分かりにくいのですが、近寄ってみるとこのとおり。直径にして2cm前後ほどの桜が咲いていました!少しうつむいたような薄ピンク色の花弁は、どこか恥ずかしそうにも見えてとても可愛らしいですね。
上記の写真は2025年11月下旬に撮影したもの。ジュウガツザクラは肌寒い気温に差し掛かる10月上旬ごろに開花をはじめ、12月上旬前後までゆっくりと咲き続けます。春とは異なりたくさんの花が一度に咲くわけではありませんが、秋らしい涼風のなかで小さく咲く姿にはわびさび感がありとても風情がありますね。

<春のジュウガツザクラ。やや大ぶりの花が咲く>
一方、こちらの写真は春を迎えた4月に撮影したもの。初冬に見頃を終えた木はあたたかくなると再びツボミを開花させ、例年3月末~4月上旬ごろに華やかな姿を見せてくれます。
私は「冬まで花を咲かせていたのに、春にまた咲くのではスタミナ不足になってしまうのでは?」と思っていたのですが、実は夏に多くのツボミを作ってそれを温存しているそうなんです。秋~冬の間に3割ほど咲かせてから、春に再び残りの7割を一斉に開花させます。

<冬と比べて花にややボリュームがある>
秋~冬の時期と比較すると若干大きめの花が咲くので、見ごたえも充実。シーズンごとに異なる魅力を感じられる可憐な花に、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
なお、木の本数は少ないですが、城沼周辺や後述する『尾曳駐車場(おびきちゅうしゃじょう)』の側などでもジュウガツザクラを見ることができますよ。
つつじが岡第二公園とその周辺でオススメしたい駐車場の場所
<旧秋元別邸の入口。道路を挟んで向かいに駐車場がある>
『つつじが岡第二公園』やその周辺の散策には、『尾曳駐車場』を利用すると便利です。公園通り(県道370号線)を渡って旧秋元別邸の脇を歩き、4~5分程度で花見ができるエリアに到着します。
駐車場から歩いて道なりにほぼまっすぐという位置関係なので、迷いにくかったです。道中はおおむねフラットな道のりではありますが、舗装されていない部分も含まれるので、できるだけ動きやすい靴をはいて行くのがオススメです。

<公園内部で撮影。木々が見事な紅葉に染まっている>
目的地に向かうまでの間にも季節ごとに美しい景色が広がっているので、のんびりと散策を楽しみましょう。秋には紅葉も合わせて楽しめるので、旧秋元別邸周辺などを歩いてみてください。
『SUGAR HILL CAFÉ(シュガーヒルカフェ)』でゆったりとした小休止
<ダイナーを思わせるオシャレな店内には明るい陽が差し込む>
前述のエリアから約8~10分歩くと、大きな芝生のある広場や、つつじがたくさん植えられている場所に到着します。

<3月下旬に撮影。まだ固く閉じたつつじのツボミ>
残念ながらジュウガツザクラの見ごろにはつつじの花を見ることはできませんが、春に訪れた際には枝の先にツボミが観察できるものもありましたよ。シーズンオフの間にも、ゆっくりと開花の準備が進んでいるのだなとホッコリとした気持ちになりました。

<店舗外観。鉄骨製の天井が目をひく>
散策にひと段落がついたら、園内の『SUGAR HILL CAFÉ(以下シュガーヒルカフェ)』へ。ここはつつじが植栽された場所から、さらに歩いておおよそ3~4分の位置にあるお店です。
以前は温室植物園として利用されていた建物をリノベーションしてあり、外観にはかつてのおもかげを感じさせる鉄骨の枠組みが残されています。

<店内で販売していた雑貨>
明るくオシャレな店内には海外を感じさせる雑貨がズラリ。オーダーした料理を待つ間や食後にゆっくりと見て周るのも楽しかったです。

<店内のドライフラワー>
また、天井を見上げるとドライフラワーがたくさん飾られていたのがとても印象的でした。

<アツアツの料理と水出しコーヒー>
私はハンバーガーとフライドポテト、水出しコーヒーなどを注文しました。
作りたての料理はどれも美味しく、特にフライドポテトは熱々でサクサク。なかはホックリとしており食感が楽しく、食べる手が止まりませんでした。ボリュームのあるハンバーガーも、お肉の旨味が満点で食べごたえがあり大満足。
また、豆からこだわるコーヒーはシュガーヒルカフェの代名詞的な存在です。今回注文した水出しコーヒーは香り高く、口当たりの重くないスッキリとした味わい。散策で歩き疲れた体に染み渡るようでした。
※上記写真に写る商品は期間限定販売のものです。(2025年販売版『お月見バーガー』)※

<開放的なテラス席>
こちらのお店はテラス席であればペットの同席もOK!この日も、飼い主さんと一緒にテラスでノンビリと過ごすワンちゃんたちの可愛い姿が見られました。

<つつじ映像学習館外観。入口には館林市のゆるキャラ『たてポン』がいた>
なお、シュガーヒルカフェの正面左側には、つつじに関する情報を楽しく学べる『つつじが岡ふれあいセンター』があります。施設内の『つつじ映像学習館』で見られる4Dを駆使した大迫力の映像は大変エキサイティング(有料)。シーズンオフでもつつじを楽しめるので、ぜひ体験してみてください。
なお、駐車場は店舗のすぐそばにも整備されています。桜を見た後はこちらへ車を移動しておいても便利ですよ。
『一年に2度咲く桜に出会う旅』に出かけてみませんか?
<ベストショットを求めてカメラを向けるのも楽しい>
晩秋から初冬の風景を彩り、春になると再び花を咲かせるジュウガツザクラ。その可憐な姿を楽しみに、皆さんもぜひ『つつじが岡公園』へお出かけしてみてはいかがでしょうか。初めて足を運ぶ人はもちろん、つつじを見に行ったことがある人にも新たな魅力の発見につながるはずです。
インフォメーション
館林市 つつじが岡公園
住所:群馬県館林市花山町3181
つつじが岡学習館(つつじが岡ふれあいセンター内)
営業時間:9:00~17:00
電話:0276-74-5355
料金: 500円(中学生以下無料)
HP:https://www.city.tatebayashi.gunma.jp/tsutsuji/index.html
SUGAR HILL CAFÉ
営業時間:11:00~17:00
電話:0276-52-8306
HP:https://sugarhillcafe0420.wixsite.com/sugarhillcafe
Instagram:@sugarhill_cafe
千代田あおい