生産者と町の思いを込めた「明和の梨」!旬の果実や加工品を購入できるオススメスポット【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
新鮮な梨を購入できる『なしの駅』
<梨を半分にカットしたようなドーム状の建物が可愛い「なしの駅」>
まず私が向かったのは、『なしの駅』です。ここは、明和町で活動する3つの農家によって構成される農事組合法人「梨人(なしんちゅ)」によって運営されている、梨専門の販売所。代表理事の東(あずま)さんにお話を伺いました。

<大きな窓には、取り扱う梨の情報がズラリ>
なしの駅では7月中旬頃から予約受付が始まり、徐々に店頭にも商品が並び始めるそう。明和町では、『幸水』という代表的な品種を多く生産しているとお聞きしました。収穫のタイミングにより、『豊水』や『あきづき』、『甘太』など様々な品種を販売。
糖度保証付きの商品『akari』も手がけており、こちらはオンラインショップなどで購入可能です。梨人で育てる梨のなかから糖度、大きさ、形にこだわって厳選したものだけがakariと呼ばれるそうで、美味しいと評判を呼んでいます。地元農家が大切に育てた作物を直接買えるのは嬉しいですね。

<カット梨をいただいた。シャキシャキで美味しい!>
シーズン中はカット梨の販売もありますよ。フレッシュな果実がカップにたくさん入っていて、食べると爽やかで甘い果汁がはじけます。

<なしの駅Instagramより>
金土日曜限定で販売される『梨のチーズケーキ』も好評。館林市にあるカフェとのコラボ商品です。なしの駅の駅長・三田さんによると、チーズケーキの販売を始めたのは、2024年。「キズがあるなどそのまま販売できない果実を活かせないか、収穫の少ない時期を補えないか」という思いから始まったそうです。リニューアルの企画などを行いながら今後も販売を続けていく予定とのこと。2026年には新たに、こだわりの詰まった『梨のパウンドケーキ』も登場しています。
梨のお菓子は仕入数が少ないため、確実に入手したいなら電話予約しておくと安心です。

<駐車スペースも広々としている>
なしの駅は2021年にオープン。当初は2020年の開店を予定していたものの、コロナ禍の影響により延期になったという経緯があるそうです。「一番好きな作物だから、生産者になった。梨人の梨をきっかけに産地を盛り上げたい」と語る東さんの姿に、明和町や作物に対する深い愛情と熱意を感じました。
なお、営業は例年7月~10月末頃まで。(状況により変動あり)夏から秋にかけての旬の味を、ぜひ楽しみたいですね。
様々な梨の加工品が購入できる『駅前プラザ メイちゃん家』
<モダンな建物の入口には明和町オリジナルキャラクターのメイちゃんがいた>
次に訪れたのは、『駅前プラザ メイちゃん家』。施設の名前からも分かるとおり、東武鉄道伊勢崎線の川俣駅西口にあります。明和町役場産業振興課の高橋さんが取材に応じてくださいました。

<明和町を代表する梨加工品の数々>
メイちゃん家で購入できる梨加工品の数々。もちろん、すべて明和町産の梨を使用したものです。

<高級感のあるパッケージ>
梨の果実をすりおろして入れ、柔らかな甘みを加えた「明和珈哩(めいわカレー)」。中辛と辛口の2段階が用意されています。コク深いカレーのなかには三重県の特産品である、松坂牛のスネ肉がゴロッと。なぜ松坂牛を取り入れたのですか?と伺うと、「三重県にも明和という地名がありコラボに至った」とお話してくださいました。町の名称がご縁になって、この商品が生まれたんですね。

<複数のカレーが入る化粧箱>
明和珈哩は単品で購入できるほか、6個入りの化粧箱入りを選ぶこともできます。手土産や贈り物にもオススメしたい一品です。

<右側にあるのが「梨の雫めいわ」。パッケージは旧バージョン>
明和町の梨加工品といえばコレ!という人気を誇るのが、この『梨の雫めいわ』。2012年から販売を続けるロングラン商品です。スッキリとした甘みのジュースで、口に含むと梨そのものを思わせる瑞々しい風味が広がります。原材料には豊水を使用。
発売から14年を迎えた今年、2026年には大幅なリニューアルを加えた新バーションが登場するなど、話題性もたっぷりです。

<大人気だという「梨のドライフルーツ」>
こちらはメイちゃん家で販売する梨加工品のなかで、「特によく売れる」と教えていただいたもの。梨のドライフルーツです。原材料は果実だけで砂糖は使われていません。そのシンプルな安心感と美味しさから人気を呼び、週30〜40ケほど仕入れてもいつも完売してしまうそう。1人で5袋以上購入する人もいるとか。私も2袋ほど購入したのですが、梨を乾燥させるとこんなにも甘いのかと驚きました。
これらの商品は地元企業との協力で開発が行われているといいます。高橋さんは「加工品にすれば、通年梨を楽しめる。美味しさが伝われば生の果実にも興味を持ってもらえ、町の賑わいを創出できるのではないか」と話してくださいました。農家の皆さんはもちろん、かかわるすべての人が明和町の梨を背負っているんですね。

<メイちゃん家にはたくさんの商品が並んでいた>
メイちゃん家では地元のお店や法人が手掛ける食品や雑貨など、様々な品物を販売。館林など近隣市町村の品物も取り扱っています。待合スペースやトイレもあり、とても便利ですよ。休憩や待ち合わせ、お土産選びなどに足を運んでみてはいかがでしょうか。
明和町の梨、現在とこれから
<梨人が管理する畑を見せていただいた>
明和町の梨に対する需要は高く、現在は供給できる数を上回っている状態にあるそう。それというのも、“梨を作れる農家が減っている”という背景があるためです。産地を盛り上げたいという想いの一方に、後継者不足という問題が影を落としていました。
本記事で取材にお応えいただいた東さんと高橋さんのお話に共通していたのは、「後継者を育てる」という視点が大切だということ。農事組合法人梨人では、これから新規に梨作りを始めたいという人の受け入れを行っています。他県から移住して生産者を目指すのも歓迎。東さんご自身も、明和町に移住して梨農家になったそうですよ。
「供給不足だからこそ、大きなビジネスチャンスでもある」と、高橋さんは語ります。明和町役場産業振興課でもバックアップが受けられるとのこと。お問い合わせはインフォーメーションをご覧ください。
明和町の特産品である梨。今回の取材では、その一つひとつに地域振興への熱意が込められているのだと強く感じることができました。私も梨が大好きなので、今後も「食べて応援」していきたいと思っています。美味しい梨と加工品が購入できる場所としてお伝えした『なしの駅』と『メイちゃん家』に、皆さんもぜひ足を運んでみてください。
インフォメーション
なしの駅(農事組合法人 梨人)
住所:群馬県邑楽郡明和町田島526-1
電話:0276-55-1653
営業時間:10:00~売切れ次第終了
営業時期:7月末あるいは8月上旬頃〜10月末頃(収穫状況により変動。2025年は終了)
HP:https://nashino-eki.com/#top
オンラインショップ:https://nashinchu.base.shop/
Instagram:@nashi.no.eki
駅前プラザ メイちゃん家
住所:群馬県邑楽郡明和町中谷328-10
電話:0276-51-6381
営業時間:8:00~20:00
休館日:12月29日〜1月3日
HP:https://www.town.meiwa.gunma.jp/life/soshiki/sangyoukankyo/meichanchi/348.html
明和町役場産業振興課
住所:群馬県邑楽郡明和町新里250番地1
電話:0276-84-3111
営業時間:8:30~17:15
定休日:土、日、祝
HP:https://www.town.meiwa.gunma.jp/life/soshiki/sangyoukankyo/meichanchi/348.html
千代田 あおい