大人も子どもも泥だらけ「吉井どろんこ祭り2026」の熱い1日【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

吉井どろんこ祭り2026

更新日: 2026年06月19日

高崎市吉井町で年に一度開催される、地域最大の人気イベント「吉井どろんこ祭り」。

 

21回目を迎えた2026531日は快晴に恵まれ、抽選で選ばれた多くの参加者が集まりました。水飛沫と歓声が響き渡った、熱気あふれる当日の模様をレポートします。

家族連れのワクワク感!シャトルバスで熱気あふれる会場へ

熱気あふれる会場

年々注目度が高まっている「吉井どろんこ祭り」。その人気ぶりは凄まじく、参加登録の抽選が早々に締め切られるほどです。当日、会場の周辺に設けられた臨時駐車場へ向かうと、そこにはすでに多くの車が並んでいました。ナンバープレートを見てみると、群馬県内だけでなく都内など県外からのナンバーもチラホラと見受けられ、県外からも参加者が集まっていることがうかがえます。駐車場にはしっかりと誘導員が配置されており、混雑のなかでもスムーズかつ安心して車を停めることができました。

 

臨時駐車場からは、無料の送迎シャトルバスが運行されています。バスに乗り込み、山間の会場まで向かう約10分間の車内には、これから始まるお祭りに向けた家族連れの方々のワクワクとした期待感が満ち溢れていました。また、車内の座席シートには、競技を終えて泥だらけになった参加者が帰る際にも汚れないよう、あらかじめビニールシートがしっかりと巻かれているなど、細やかな配慮が行き届いているのも印象的でした。

 

<シャトルバスで出発です>

 

シャトルバスが会場に到着すると、現地ではすでに大勢の観客や参加者が開始の瞬間を今か今かと待ちわびていました。普段はきっと静かであろう山間ののどかな田んぼが、今日ばかりは特別な活気と賑やかな熱気に包まれており、イベントの規模の大きさを肌で感じることができました。

 

<どろんこ祭り会場>

 

競技の舞台となる田んぼのそばには、特設のタープテントが並んで様々なフードが販売されており、会場全体にお祭りらしい賑やかな雰囲気が漂っています。香ばしい匂いに誘われて購入したフランクフルトは非常に美味しく、観戦前の気分をさらに盛り上げてくれました。すぐ隣には田植えをきれいに終えたばかりの美しい水田が広がっており、初夏の景観と、これから泥まみれになる特設会場との対比が印象的でした。

 

<田植えの終わった田んぼは綺麗でした>

 

<フード販売も人気です>

いよいよ開幕!大歓声が上がった「うなぎの掴み取り」

うなぎの掴み取り

<うなぎが豪快に放たれる>

 

午前10時、会場の期待感が最高潮に達するなか、いよいよ「吉井どろんこ祭り2026」が開幕しました。高崎市長や実行委員会会長による熱のこもった挨拶などの開会セレモニーが進行し、いよいよ最初の競技の開始を告げるアナウンスが響き渡ります。

 

栄えある幕開けを飾るのは、「うなぎの掴み取り」です。スタッフの手によって活きの良いうなぎが勢いよく田んぼの中に放たれると、それを合図に周囲で今か今かと待機していた参加者たちが一斉に泥の中へと飛び込んでいきました。

 

その瞬間、会場には大きな歓声と、周囲を濡らすほどの豪快な水飛沫の音が響き渡り、辺りには田んぼ特有のどこか懐かしい土の匂いが一気に立ち込めました。大人も子どもも泥に足をとられてよろめきながら、必死に泥の中へと手を伸ばします。しかし濁った泥水に紛れたうなぎは姿を捉えることすら難しく、そう簡単には見つけられません。全身泥だらけになりながら、文字通り手探りで必死に泥中を探し回る参加者たちの微笑ましくも真剣な姿に、周囲を囲む人達からも大きな笑い声と温かい声援が途切れることなく送られていました。

 

<うなぎの掴み取り>

 

<うなぎを手にして、いい笑顔>

本気のダイブが続出!泥まみれで挑む「どろんこオリンピック」

どろんこオリンピック

<手を取り合って田んぼを疾走>

 

「うなぎの掴み取り」の興奮が冷めやらぬなか、いよいよメインレースである「どろんこオリンピック競技」がスタートしました。「親子手つなぎ競走」や「父ちゃん・母ちゃん代かき走」、「カップルしろかき走」といった田んぼならではのユニークな名称の競技が次々と繰り広げられます。

 

<豪快なダイブ 誰だかわかりません>

 

レースが始まると、参加者たちは水飛沫を上げながら泥の中を猛然と疾走していきます。ゴール手前に設置されたフラッグを掴み取るため、躊躇なく田んぼの中へとダイブする参加者が続出し、その迫力に会場は大きく沸き立ちました。

 

<大迫力・父ちゃん代かき走>

 

<真剣勝負・母ちゃん代かき走>

 

子どもたちはもちろん、大人の参加者たちも周囲の目を気にせず本気になって田んぼを駆け抜けており、誰もが頭から泥だらけになって競技を楽しんでいました。健闘した子どもたちには参加賞が贈られたほか、見事1位に輝くとオリジナルの「どろんこTシャツ」がプレゼントされ、嬉しそうに受け取る姿が見られました。

 

<勝者には「どろんこTシャツ」をプレゼント>

新郎新婦も田んぼへ激走!「どろんこ結婚式」と、どろんこ丼グランプリ

どろんこ結婚式

<どろんこ結婚式、レース前の乾杯>

 

次々と熱戦が繰り広げられるなか、ひときわユニークな特別競技「どろんこ結婚式」が始まりました。特設ステージの上には3組の新郎新婦が登場し、ケーキ入刀や乾杯が行われ皆さんから温かい祝福の拍手が送られます。

 

しかし、これもどろんこ祭りの立派な競技の一つ。セレモニーが終わると、衣装に身を包んだ新郎新婦たちはそのままステージから田んぼの中へと移動し、先ほどまでの主役らしい佇まいから一転、どろんこになりながら本気の走りを見せて会場を大いに盛り上げていました。

 

 

<新郎新婦もどろんこ>

 

また、会場ではもう一つの同時開催イベントとして「どろんこ丼グランプリ大会」も行われていました。数あるメニューの中から見事優勝の栄冠に輝いたのは「どろんこ田舎パン」。泥とトロフィーを掛け合わせて「どろフィー」と命名された、特製のトロフィーを受賞者は誇らしげに掲げていました。

 

<どろんこ丼の優勝・準優勝のお二人>

笑顔で包まれた閉幕式。大盤振る舞いのクイズ大会

豪華景品の出るクイズ大会

<豪華景品の出るクイズ大会>

 

その頃、特設ステージではサプライズ企画、「どろんこドッキリクイズ大会」が突如スタートしました。予期せぬイベントの開幕に、一喜一憂しながら大きな盛り上がりを見せます。さらにこのクイズ大会では、見事に正解した人に向けて地域の新鮮な野菜などが大盤振る舞いで次々とプレゼントされ、賞品が手渡されるたびに大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。

 

<笑顔でトマトをゲット>

 

すべての競技が無事に終了すると、参加者たちは思い思いに田んぼの中での自由な時間を楽しみ始めました。互いの泥だらけになった顔を見合わせて笑い合ったり、泥のひんやりとした感触を確かめるようにのんびりと佇んだりと、競技中とはまた違ったリラックスした笑顔が随所で見られます。

 

楽しかったお祭りの最後には、吉井支所所長による挨拶が行われ、毎回の恒例となっている「感謝の謝謝謝(しゃしゃしゃ)締め」へ。正面、そして左右に向かってみんなで手締めを行い、「吉井どろんこ祭り」は無事にお開きとなりました。

 

白熱した競技からサプライズのクイズ大会まで、非常に密度の濃い2時間の開催時間は、あっという間に過ぎていきました。

 

 

会場全体が大きな歓声に包まれ、賑やかにお開きを迎えた「吉井どろんこ祭り」。終始会場が笑顔に包まれた、盛況な1日でした。大人も子どもも日常を忘れて本気で泥と格闘する姿からは、このイベントが年々人気を集める理由がわかった気がします。来年は見る側ではなく、自分もあの田んぼの中へ飛び込みたいと思わせる特別な1日でした。

インフォメーション

吉井どろんこ祭り公式インスタグラム

 

Instagram:@yoshii.doronko_matsuri

 

 

高崎市吉井支所地域振興課内 吉井どろんこ祭り係

 

TEL027-387-3111(平日・午前830分~午後515分)

村岡 正章様

村岡 正章 

本業は写真撮影で、幅広いジャンルの現場に携わっています。ライターとしては駆け出しですが、 専門である撮影の視点を活かし、地域の小さな出来事を丁寧に記事にしていきます。群馬の魅力を一歩ずつ探求中です。