甘楽町 桜並木で練り歩く春の絶景「城下町小幡さくら祭り 武者行列」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

城下町小幡さくら祭り 武者行列

更新日: 2026年06月02日

甘楽郡甘楽町にある小幡藩の城下町「小幡地区」で開催される春の最大イベント「城下町小幡さくら祭り」。約250人規模の武者行列が桜満開の歴史ある町並みを練り歩きます。筆者は2026年の春に訪れ、出陣式から桜並木の行列、凱旋式の火縄銃実演まで撮影しました。桜と鎧が織りなす、美しい春の一日をお届けします。

城下町小幡と桜まつり

城下町小幡

甘楽郡甘楽町の小幡地区は、織田信長の次男・織田信雄を初代藩主とする小幡藩の城下町として、江戸時代の面影を色濃く残す歴史あるエリアです。白壁の武家屋敷や石畳の道、日本名水百選「雄川堰」が流れ、春には見事な桜並木が町を彩ります。

 

<歩くだけで心地よい、城下町の落ち着いた佇まい>

 

<名水に浮かぶ桜の絨毯。この時期だけの儚い景色>

 

この町の春を象徴するのが、城下町小幡さくら祭り「武者行列」です。

 

1985年から続くこの伝統行事も、2026年で第41回を迎えました。満開の桜の下、約250人の武者たちが甲冑姿で練り歩く姿は、まさに圧巻。甘楽町が一年で最も活気にあふれ、戦国時代へとタイムスリップする特別な一日です。

 

当日は心配された雨も降らず、春の陽気に包まれた絶好のお祭り日和となりました。ちょうど見頃を迎えた桜が町中を彩り、国指定名勝「楽山園」を起点に、歴史ある町並みと桜が溶け合う最高のロケーションが広がります。多くの観客とともに、筆者はその美しさに酔いしれるひとときを過ごしました。

武者行列出陣式

武者行列出陣式

午前10時頃、国指定名勝「楽山園」で出陣式が行われました。馬上の大将を先頭に、織田隊や侍女など歴史衣装に身を包んだ武者たちが勢揃い。町長の挨拶や気勢を上げる掛け声とともに、勇ましく出陣!楽山園の緑豊かな庭園をバックに、甲冑の輝きと馬のいななきが響き、訪れた人々から早くも拍手が沸き起こりました。

 

<織田家の威信を象徴する旗印>

 

ここから本格的な行列がスタートし、戦国時代の出陣シーンをリアルに再現しています。武将の旗がゆらゆらと揺れる中で見るこの光景は圧巻で、筆者は感動しながら撮影をしました。 その後、小幡八幡宮での祈願式を経て、行列は城下町へと進みます。

 

<戦国時代さながらの臨場感>

桜並木を練り歩く武者行列

桜並木を練り歩く武者行列

出陣式のハイライトは、桜並木を練り歩くシーン。中小路や武家屋敷が並ぶ歴史的な道を、馬上の大将を中心に織田隊が勇壮に進みます。

 

<ピンクのトンネルを抜ける、色鮮やかな織田隊の行進>

 

満開の桜が頭上を覆い、ピンクの花びらが甲冑の上に舞う様子は、まさに「桜と戦国絵巻」の組み合わせ。沿道には大勢の観客が詰めかけ、カメラを構える人や子どもたちが興奮した様子で行列を見つめていました。

 

<満開の桜の下、時を越えて現れた武者たち>

 

日本名水百選「雄川堰」沿いの桜並木では、特に写真映えするスポットが多く、シャッター音が絶えませんでした。桜の淡い色と鎧の重厚感が織りなすコントラストは撮影ポイントとしても最高です。 

 

<歴史の息吹を感じる、石畳の道と武者行列の競演>

凱旋式で火縄銃の実演

凱旋式で火縄銃の実演

午後1時頃、甘楽総合公園「お祭り広場」に到着した武者行列は、凱旋式を迎えました。多くの観客が見守る中、勝鬨(かちどき)が上がり、行列の無事帰還を祝います。

 

凱旋式のハイライトを飾るのは、大迫力の「火縄銃の実演」。銃声がとどろく瞬間の衝撃はすさまじく、広場にはお腹に響くほどの音が響き渡り、真っ白な煙が勢いよく立ち上ります。

 

<一斉射撃に向けた緊張の瞬間>

 

地面を震わせるほどの発射の迫力に、観客は思わず息をのみ、中には驚いて耳をふさぐ人も。あまりの大迫力に、会場からは「すごい!」「おぉー!」と大きな歓声が上がりました。

 

<一瞬の爆風。戦場の熱気を今に伝える火縄銃の迫力>

 

桜越しに見上げる煙と轟音の組み合わせは、まさにこのイベントならではの圧巻のフィナーレ。実際にその場にいると、歴史の迫力を全身で感じられる貴重な体験でした。

お祭りの締めくくりは小幡八幡宮

お祭りの締めくくりは小幡八幡宮

<拝客を優しく迎える、入り口に咲き誇る見事なソメイヨシノ>

 

武者行列のルートで重要なスポットとなる「小幡八幡宮」では、約54本のソメイヨシノが満開を迎え、ピンクのトンネルが参拝客を迎えてくれます。

 

<桜の先に見えてくる、清々しく広々とした境内>

 

<社殿へ向かう道すがら、思わず足が止まる鮮やかな色彩>

 

筆者はお祭りの締めくくりに立ち寄った際、桜の模様が入った「透明フィルム御朱印」を手にしました。

 

<あまりの可愛さに癒やされる、桜と「困ったちゃん狛犬」の御朱印>

 

実はこの御朱印、よく見ると「困ったちゃん狛犬」という、なんともユニークなキャラクターが描かれているのです。実際の境内にも鎮座しているこの狛犬たちは、少し困ったような顔で微笑む姿が「可愛すぎる」と密かに人気だそう。

 

<困ったちゃん狛犬 写真提供:甘楽町産業課様>

 

400年前に小幡織田家によって創建された歴史ある神社ですが、こうしたチャーミングな一面を知ると、より親しみを感じます。武者行列の勇壮な一日を、優しい桜と狛犬の笑顔で締めくくれたことが、とても印象的でした。

 

39回城下町小幡さくら祭り「武者行列」は、桜の美しさと武者行列の勇壮さが見事に調和した春のイベントでした。戦国時代の歴史を感じながら、カメラ片手に美しい風景を撮影できる貴重な機会です。来年もぜひ訪れて、甘楽町ならではの春の歴史ロマンを堪能したいと思います。

インフォメーション

城下町小幡さくら祭り「武者行列」

 

住所:甘楽郡甘楽町大字小幡

電話:0274-64-8320(甘楽町産業課 商工観光係)

駐車料金:無料

 

HP:https://www.town.kanra.lg.jp/sansin/kankou/news/02.html

 

 

小幡八幡宮 

 

住所:甘楽郡甘楽町大字小幡1 
電話:0274-74-4817
社務所: 土・日・祝日のみ(9:30〜16:00頃が目安)  

駐車場:無料


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タマル様

タマル

群馬の魅力を発信する「タマルのぐん旅」ブログを運営。旅形式で県内の秘境や温泉、隠れた名店などを綴っています。趣味は、県内の温泉巡りと地元グルメの食べ歩き。ロードバイクで挑む「榛名山ヒルクライム」や「碓氷峠ヒルクライム」で群馬の魅力ある自然を体感しています。