群馬の偉人を学ぶ昭和庁舎と大人カフェ『G FACE CAFE』【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
昭和庁舎とは?群馬県の歴史を伝える建物
1928年(昭和3年)に建設され、1階は擬石タイル張り、2・3階はスクラッチタイル張りというレトロな洋風建造物です。館内は全館バリアフリーとなっていて1996年には国の有形文化財として登録されました。1999年に33階建ての新しい県庁本庁舎が完成するまでは、本庁舎として業務に使われていました。100年近く経った今も県のシンボルとして群馬県民に親しまれています。現在展示室や会議室は一般利用できるほか、群馬の歴史展示や偉人紹介の場になっています。
昭和の雰囲気漂う館内へ!映画やドラマのロケ地としても人気
重厚なアーチ状の正面玄関やモダンなデザインで、昭和レトロな雰囲気です。会議室や展示室、記念室、カフェ、学習スペース等があります。一般の人も自由に見学でき、想像していたよりも身近な存在に感じました。

最近はよく映画やドラマのロケで利用されることも多い昭和庁舎。実際に訪れると、ロケ地として選ばれる理由がよく分かります。

レトロ風の作り物のセットとは違い、昭和初期の洋風建築で、長い廊下や階段、実際に行政で使われてきた“本物の空間”がそこにはあります。
名誉県民の称号を贈られた群馬県の偉人たち
昭和庁舎2階の特別展示室には、名誉県民肖像画が飾られています。

<長谷川四郎(はせがわ しろう)>
群馬県みどり市(旧大間々町)出身。魚屋から実業家として成功し、戦後初の群馬県議に当選。衆議院議員として14回連続当選し、農林・建設大臣、副議長を歴任。群馬と日本の発展に貢献した名誉県民第1号。

<土屋文明(つちや ぶんめい)>
高崎市(旧西群馬郡上郊村)出身の歌人。若くして短歌の道に入り伊藤左千夫に師事し、アララギ派を代表。数多くの短歌集、歌論集を刊行しました。戦後は群馬で創作を続け、『万葉集私注』の研究でも評価され、文化勲章を受章しました。

<福田赳夫(ふくだ たけお)>
高崎市(旧群馬郡金古町)出身の政治家です。大蔵省を経て政界に入り、大蔵大臣や外務大臣などを歴任。本県から初めて内閣総理大臣となり、日中平和友好条約を結び、日本の国際的な信頼を高めました。

<福澤一郎(ふくざわ いちろう)>
富岡市(旧北甘楽郡富岡町)出身の洋画家です。若い頃にフランスへ渡り、最先端の芸術に触れ、日本に新しい表現を紹介しました。戦後は人間の苦しみや社会を力強く描き、多くの作品を発表。教育者としても活躍し、日本美術の発展に大きく貢献しました。

<小渕恵三(おぶち けいぞう)>
中之条町出身。26歳で衆議院議員に初当選し、若くして国政の世界で活躍しました。官房長官として新元号「平成」を発表し、その後、内閣総理大臣に就任。景気対策や金融安定に力を注ぎました。温かい人柄と行動力で国民に親しまれ、日本の未来を見据えた政治を進めた人物です。

<牛久保海平(うしくぼ かいへい)>
伊勢崎市(旧佐波郡豊受村)出身の実業家。三共電器(現サンデン)を創業。独自の製品を次々と開発し、会社を世界企業へ育てました。先見性と研究熱心な姿勢で産業発展と地域社会に大きく貢献した人物です。

<星野富弘(ほしの とみひろ)>
みどり市(旧勢多郡東村)出身の詩画作家。中学校の体育教師時代に事故で手足の自由を失うも、口に筆をくわえて詩画を描き始めました。命や生きる喜びを見つめた作品は多くの人に感動と勇気を与え、国内外で高く評価されています。

<中曽根康弘(なかそね やすひろ)>
高崎市出身。科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、通商産業大臣、行政管理庁長官を歴任され、内閣総理大臣として行政改革や国際外交を推進しました。強い指導力と国際的な存在感で、日本の政治に大きな影響を与えた人物です。

<福田康夫(ふくだ やすお)>
東京都(旧東京府東京市)世田谷区出身。福田赳夫さんの長男として生まれ、外交分野で活躍した政治家です。3年半にわたった内閣官房長官の在任期間は歴代最長。内閣総理大臣に就任し、日本憲政史上初めての親子での内閣総理大臣になりました。
学びのあとは昭和庁舎内『G FACE CAFE』へ
昭和庁舎一階には、『G FACE CAFE』という大人時間を楽しむことができるカフェハウスがあります。昭和庁舎前にある群馬会館内の「群馬会館食堂」の姉妹店です。重厚感のある西洋料理のお店「群馬会館食堂」よりも、カジュアルで気軽にくつろげる【大人の遊び場】です。

店内に入るとまず目についたのは中央に置かれたグランドピアノ。JAZZライブなど不定期で行われているそうで、コンセプトでもある【大人の遊び場】というワクワク感を感じました。会議や結婚式、二次会、ライブイベント、さまざまなシーンに柔軟に対応してくれます。
オーストリアのウィーンのカフェ文化を参考に作られた『G FACE CAFE』は日本にいながら、まるで18世紀後半のウィーンの街中でコーヒータイムを楽しむマダムになった気分。ウィーンの人々にとってカフェハウスは、新聞をのんびり読むリビングや、友人とおしゃべりを楽しむ憩いのサロンとして愛され、一日の多くを過ごす社交場でした。

<ウィーン・カフェハウス協会の認定証が飾られている>
『G FACE CAFE』は「群馬の顔のカフェ」。それを目指して名前を付けたそうで、群馬の顔である県庁の横、そして歴史ある建物内で大人時間を楽しめる唯一無二のカフェだと思いました。「古くてもいい本物を生かして現代に残すことが大切。」と語る店主のこだわりや想いがたくさん詰まったお店です。
昭和の建物で味わう優雅な大人時間
<ウィナーメランジェとバナナケイク>
私がオーダーしたのは、ウィーン風コーヒー・ウィナーメランジェと、伝統のバナナケイク。バナナケイクは昭和初期から群馬のお土産として愛されてきました。希少で高級食材だったバナナをたっぷりと使ったバナナケイクは、優しい味でどこか懐かしくも感じました。ホールで購入することが出来ますので、贈り物にもおすすめです。

ウィナーメランジェは、ウィーンスタイルでたっぷりと泡立てたミルクが口の中でコーヒーの苦みとマッチしてとても美味しかったです。ウィーンのコーヒー文化に触れられた気がしました。

<写真提供:G FACE CAFE>
おしゃれな人気ドリンクメニューのアインシュペナー(左)と、アイス・ド・コーヒー(右)。アインシュペナーは、コーヒーの上に生クリームがたっぷり乗った温かいドリンクです。アイス・ド・コーヒーはコーヒーの氷にエスプレッソをかけて飲むワンランク上のアイスコーヒーです。ぜひ、ご自分のお気に入りの一品を探してみてください。

ランチ時は、県や前橋市の職員や県内外から県庁にお仕事で来庁した方たちで賑わうそうです。洋食やパスタ、カレー、和食もあってその日の気分で選べるのも嬉しい。ランチはサラダ・デザート・ドリンク付きでリーズナブル。「次はランチで来ますね。」と約束し、名残惜しくもお店をあとに。
昭和庁舎を訪れ、群馬県民として知っておきたい歴史や偉人たちの歩みを学ぶことができました。身近な場所に、まだ知らない群馬の魅力がたくさん眠っていることを実感した一日となりました。
インフォメーション
昭和庁舎
住所:群馬県前橋市大手町1-1-1
電話:027-226-2120
開館時間:全日 8:30~22:00
HP:https://www.pref.gunma.jp/page/1030.html
G FACE CAFE
住所:群馬県前橋市大手町1-1-1 昭和庁舎1 F
電話:027-243-1586
営業時間:9:30~18:00
定休日:不定休(状況に応じる。インスタやブログをチェックしてください。)
HP:https://cokyuan.com/G-facecafe.html
Instagram:@gfacecafe
きなこ