金曜日、前橋のアーケードにまちが集まる「風街夕やけマルシェ」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
毎週金曜日、平日の商店街がイベント会場へ
2025年6月に第1回を迎えた風街夕やけマルシェは、前橋の中心商店街を舞台に、毎週金曜日の16:00から21:00にかけて開催されています(時間帯が異なる場合もあります)。
マルシェのシンボルは、アーケードを彩る電飾、DJブース、そして会場の中心に構える運営カウンターの3つ。この3つのアイコンが揃うと、いつもの商店街がイベント会場へと変身します。キッチンカーや出店者のブースが並び、食事やドリンクを片手に談笑する人たちの笑顔があふれます。
このマルシェの元になっているのは、地元企業と商店街がタイアップして2024年に開催した「ツナガリズム祭り」です。5月の祝日に開催された大規模なイベントでしたが、それだけでは街のにぎわいをつくるのは難しかったと言います。「もっと、日常的に人が来てくれる街にしたい」「商店街が寂しくなる、平日の夕方を盛り上げていきたい」——そんな思いから生まれたのが、毎週金曜日開催という現在のスタイルです。
飲んで食べて、まずは腹ごしらえ
<「CHAI cafe ろばみみ」にてソイチャイを注文。待ち時間もワクワクします>
1週間の締めくくりは、まずお腹を満たすところから。取材した2日間で出会ったキッチンカーや飲食ブースをご紹介します。

春の装飾が目を引くキッチンカー「CHAI cafeろばみみ」は、夕やけマルシェの常連さん。マルシェ以外の日にもアーケードに出店していることが多く、このエリアにすっかり馴染んでいます。季節感も大切にした装飾には「ここにいる間だけでも、日常を忘れて過ごしてほしい」という思いが込められているそうです。

<キッチンカーの中に、小さなコーヒースタンドが出現しました>
「HODOSANDO COFFEE STAND」はご夫婦で経営する埼玉県長瀞町のコーヒースタンド。奥さま手作りのマフィンは、しっとりとした食感とバリエーションの豊富さが魅力です。

「モアスープ」の平飼い卵の厚焼きサンドは、ボリューム満点ながらふわっと軽い食感で、ペロリといただけました。


お酒好きにおすすめなのが「双子蒸留所」。群馬発のクラフトスピリッツを手がけるお店で、3月27日のオリオン通り初開催回に初参加。自社のクラフトスピリッツを使った「前橋ソーダ」をどこのお店でも飲めるようにすることを目指しているそうで、前橋の食文化を盛り上げる存在です。

クラフトドリンクシロップを扱う「MIKIMANA CRAFT DRINK」では、COLAとGINGERの2種類を販売。私が購入したGINGERは、鷹の爪やカルダモン、八角などが入ったスパイシーな大人のジンジャーエール。炭酸水で割ると約6杯分楽しめます。前橋のイラストレーターとコラボしたというパッケージも目を引きました。

<白味噌の優しい味わいのモツ煮が自慢の店舗も。テーブル席に座っていただきました>
古着やハンドメイドアクセサリー…一点ものとの出会いも
気になったものを直感で手に取って、週末に家でもう一度ニヤニヤできる——そんな買い物の余韻に浸れるのも、このマルシェの楽しさです。
「IROIRO」では古着や真鍮アクセサリーを販売。普段はTシャツや靴下などを環境に優しいECO染料で染める古着染めワークショップも行っており、今後のマルシェでも体験できる機会があるかもしれません。
日用品とは少し違う、家族や友人へのお土産にも、自分へのちょっとしたご褒美にもなりそうなものが揃っています。

<「NO.196」は昭和のボタンを使用したアクセサリーのショップ>
体験する、ほぐれる時間も
食べて、買って、最後はちょっとひと息つきたい——そんな気分にぴったりなブースも揃っています。

アロマを使ったハンドマッサージが体験できる「AIOLITE」。好みのアロマを選んでもらえるので、自分の好きな香りでリラックスできます。実際に体験してみると、PC作業が多い仕事柄か、思っていた以上に手が凝っていたことに気づきました。施術後はぽかぽかと手が温かくなり、体までほぐれていくのを感じました。

「ぐんまキワニスクラブ」は、子どもたちの学びや成長を応援する奉仕団体です。地域の人に活動を知ってもらおうと、初めて参加したそう。参加無料で輪投げやプラ板づくりが楽しめ、輪投げの得点によって駄菓子や文房具などの景品がもらえます。大人も参加OKです!
ブースに飾られた「思いやりの木」には、訪れた子どもたちが書いた“明日からのお約束”が添えられていて、思わず読み込んでしまいました。

<「かなしんでいる人をわらわせる」私の気持ちも明るくなります>
その日だけの顔がある、テーマ回もお見逃しなく
風街夕やけマルシェには、「テーマ回」と呼ばれる特別な開催日もあります。3月27日に参加したのは「お酒と音楽と古着」をテーマにした回。古着やお酒の販売に加え、弾き語りをしている方の周りに自然と人が集まる場面もあり、通常回とはまた違った空気が流れていました。外国人のお客さまの姿も多く見かけ、まちの多様な顔を感じました。
テーマは回ごとに異なり、その日だけの出会いや体験があるのもテーマ回の魅力です。通常回と合わせて、気になるテーマの日を狙って足を運んでみるのもおすすめです。
そして、2026年6月26日には1周年記念の特別回も予定されています。ビールサーバーも登場し、運営カウンターが本格的なバーのような役割を果たす予定とのこと。こちらもぜひお見逃しなく!

<運営カウンターを切り盛りする運営者の安田さん>
準備にかかる時間は年間約60日。毎週変わらず開催されるイベントは、前橋を愛する方々の熱量に支えられています。
「毎週開催はゴールではなく、途中のステップに過ぎません」と風街夕やけマルシェ実行委員長の大橋さんは話します。前橋の日常により深く根付いたイベントを目指し、今後は段階的に開催日を増やしていく予定です。
「前橋に来れば、何か面白いことがあるかも」——そんな期待を胸に、まずは金曜日の夕方、アーケードへ足を運んでみてください。
インフォメーション
風街夕やけマルシェ
開催日:毎週金曜日
時間:16:00〜21:00
場所:前橋中央通り商店街・馬場川通り・弁天通り・オリオン通りほか
入場料:無料
HP:https://m-machinozoki.com/kmym
Instagram:@info.kmym
望月優衣