前橋市からタイ文化を広めタイ!泰処セマクテで本格タイ料理を堪能【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

泰処セマクテ

更新日: 2026年04月03日

前橋市には本格タイ料理が楽しめる「泰処セマクテ」があります。タイ出身で店主のプラスィット・テジャサさんと奥様の横田恵理さんが営んでいます。タイドラマにハマり、独学でタイ語を勉強し、見事タイ旅行の夢を叶えた筆者が、タイ料理を味わってきました。

「泰処セマクテ」とは?

泰処セマクテ

<休憩時間にお邪魔しました>

 

席に着いた私は、とても緊張していました。実は、セマクテのお二人と仲良くなりたくて、自己紹介のセリフを温めてきたのです。

 

私「はじめまして、好きなタイ語はナーラック(日本語で「可愛い」)です」

奥様「ハハハ」

店主「ああ! น่ารักね」

 

突然のぶっ込みにも関わらず、温かい笑い声で迎えてくださり、感動です。そして、本場の「น่ารัก」は自分のカタコトとは深みが違いました。

 

<笑顔が素敵な店主です>

 

ご夫婦はタイで出会い、前橋市でタイ料理屋を始めました。店名の「セマクテ」とは、日本語ではそのまま「狭くて」、タイ語では「酔っ払いを蹴っ飛ばす」という意味です。創業当時は馬場川通りにて8席、現在は立川町通りに移転して22席の店内で営業しています。

 

店主のおすすめはトムヤム麺と104(テンフォー)です。タイでトムヤムクンはあくまでもスープで、麺が入っているものはほとんどないそうです。トムヤム麺は本場でも味わえないタイ料理です。お子様やエスニック初心者の方には、センレックを使用したレック麺がおすすめです。センレックとは中細の平たいライスヌードルで、ツルツルしています。

 

お家でも楽しめる冷凍食品もあります。すいとんムヤムクンはトムヤム麺と同じスープに、群馬のソウルフード「すいとん」が入っています。すいとんムチューはレック麺と同じスープにすいとんが入り、手作り肉団子や春雨、エビも入っています。他にも、辛そうで辛くないレッドカレー、辛くなさそうで辛いグリーンカレーも揃えています。

 

<タンブン飯で徳を積もう>

 

泰処セマクテでは「タンブン飯」というシステムがあります。タンブンとはタイ語で「喜捨」や「お布施」という意味で、来世のために徳を積む行為だそうです。1タンブン=300円で、今後来店するお客さんの料金を先払いします。3タンブンが貯まると、無料でおまかせなミステリー飯(タンブン飯)をいただけます。

 

奥様「お願い事があって寄付するなら、神様への賄賂とも言いますね」

私「賄賂ですか?」

奥様「自分が悪いことをした気持ち悪さを解消するためにタンブンするのもありますね」

 

徳を積むということは、必ずしも前向きな意味合いだけでなくてもいいのだそう。その時、私は「今朝、すごく寝坊したけど、タンブン飯でチャラにしよう」と心にそっと誓いました(遅刻はしていません)。

タイ料理を味わう

可愛い小物が飾られたカウンター

<置いてある小物が可愛くて刺さります>

 

それでは、タイ料理をいただこうと思い、奥様に「何がいいですか?」と聞かれた私は、「そうですね」と考えます。

 

私「気になっているのは104(テンフォー)です」

お二人「ハハハハハハハハ」

 

その瞬間、この日一番の笑いが起きました。当人はよく分からず言ったのですが、104(テンフォー)とはベトナムのフォーを使った料理のようでした。タイ料理屋に来てベトナム料理選ぶなんて、やっちまった…と一瞬青ざめましたが、お二人が「でも、すっぱ辛くて美味しい」「おすすめです」と全力でフォローしてくれました。104(テンフォー)とは「店長がベトナムのフォーとタイのリアルな屋台のトムヤム麺をハーブたっぷりにアレンジした麺」が正式名称だそうです。どこが略されているのか分かりますか? ヒントは「店長」と「ベトナムのフォー」です。

 

店主「それだけでいいですか? タンブン飯とか」

 

店主が優しく、追加注文を聞いてくださいます。1品だけごちそうになろうと決めていたので、店主の心遣いに恐縮してしまいます。

 

私「…いいんですか? じゃあ、タンブン飯もお願いします」

店主「はい!」

奥様「喜んでって感じだね」

 

恐縮していた割に、すんなり追加注文していました。お二人の和やかなやりとりに癒されます。

 

<店主、カッコいいです!>

 

<見上げると、タイ文字の時計が! お客様からのプレゼントだそうです>

 

<ついに、主役の登場です!>

 

さぁ、いよいよ104(テンフォー)が到着しました。一口スープを啜ると、すっぱ辛くて美味しい! もやしや紫玉ねぎが良い食感で、シャキシャキと楽しいです。麺はツルツルしていて、歯応えがあります。卓上の調味料を足すと、風味がコロコロ変わります。調味料は4種類あり、自分で好みの味に仕上げていくのだそうです。スープを自分好みに育てているみたいで面白かったです。

 

104(テンフォー)をいただいていると、セマクテの上司の声が聞こえてきました。ご紹介が遅れましたね。セマクテの上司とは、3匹の飼い猫(サンド、ラック、のの)です。

 

のの「ニャーニャー」

奥様「お仕事中だよ」

 

ハッ! のの上司、「いつまでかかってるんだ」って言っていますね? 急ぎます!(お姿は拝見できませんでした)

タンブン飯を味わう

タンブン飯

<「ドドン!」という効果音が聞こえませんか?>

 

そして、タンブン飯も登場です。タンブン飯はお客様に「麺かご飯」、「辛さの量」を確認して作られます。何が出てくるか分からないミステリー飯で、今回はトムヤム炒飯でした。エビの存在感があって、出された時に思わず「おお!」と言ってしまったほどです。

 

エビはぷりぷりしていて、パクパクと口に運んでいきます。スプーンが止まらない美味しさ! 辛さが苦手な私に合わせ、辛味を抑えて作っていただきました。泰処セマクテでは辛さの量が選べます。辛いものが苦手な方は「マイペット(辛くない)」、辛いものが得意な方は現地の辛さを再現した「オリジナル」が選ぶことが多いそうです。マイペットの辛さを「1」とすると、オリジナルは「7」、さらにその上の激辛は「40」。パクチーの量も注文時に聞いてもらえるので安心ですね。

 

泰処セマクテは食べるのが大好きな私も満足できる量で嬉しかったです。提供も早いので、時間が決まっているお昼休みでもパッと食べることができるなと思いました。

 

トムヤム炒飯までごちそうになったので、私もタンブン飯を寄付していきましょう。今朝の寝坊もありますが、この時にはセマクテの料理を一人でも多くの人に楽しんでもらいたいと思っていました。私のタンブンが巡り巡って、誰かに届いたら嬉しいです。

 

「泰処セマクテ」は、店主と奥様の優しい雰囲気に癒されるお店でした。私が何か発言すると、奥様は「ふふ」と笑ってくださって、店主はニッコリ微笑んでくれます。お二人がすごく素敵で、和やかな雰囲気が流れていました。また、店内は面白い小物が並んでいて、見渡すだけでワクワクします。本格的なタイ料理をお探しの方、タイ料理に興味が湧いた方、お二人に会ってみたい方、ぜひ「泰処セマクテ」を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

おまけ

 

店主「かわいいね」

 

帰り際に、店主が声をかけてくれました。さすがリップサービスがお上手なのかと思い、「いえいえ」の言葉を言いかけましたが…

 

「そのカバン、かわいい」

 

その日、私はタイ旅行でゲットした「タイ文字カバン」を肩にかけていました。ですよね?!

 

自己紹介で言った、ナーラック(日本語で「可愛い」)がブーメランで自分の身に返ってきて驚く、たかざわでした。

インフォメーション

泰処セマクテ

 

住所:群馬県前橋市千代田町3-6-12

電話:027-232-0893

営業時間:11:00~14:30(ラストオーダー14:00)

     18:00~21:00(ラストオーダー20:00)

定休日:月曜、火曜

 

HPhttps://semakute.com

たかざわ様

たかざわ

19歳から群馬で暮らす主婦です。面白いことが大好きで、毎日元気です。