館林市の民家を改装した「ささや食堂」で体に優しい日替わり定食をいただく【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

館林市の民家を改装した「ささや食堂」

更新日: 2026年03月06日

館林市の民家を改装した「ささや食堂」では、「加工食品診断士」の資格を持つ中島宏美さんが作る、体に優しい日替わり定食をいただけます。実家のお米で作った米粉パンから始まり、健康への思いや石垣島での出会いを経て生まれたこのお店は、地元の方はもちろん、遠くから来た初めましての人も温かく迎え入れてくれます。

実家のお米で米粉パン作りから食堂を開くまで

ささや食堂

<ささや食堂>

 

「ささや食堂」の店主・中島宏美さんの実家はもともときゅうりとお米を作っている農家でした。宏美さんは昔からパンやお菓子作りが大好きで、「うちのお米でなにかできないかな?」と思い立ち、米粉を使ったパン作りをはじめました。できた米粉パンは、小麦粉100%のパンよりも水分が多くて食感はもちもち。地元の「JA邑楽館林 農産物直売所 ぽんぽこ」に置いてもらったところ、とてもよく売れました。

 

<宏美さんが作った米粉ベーグル 画像提供:中島宏美さん>

 

しかし、委託販売ではお客さんと直接顔を合わせることがないため、「どんな人が食べてくれてるんだろう?」と気になりはじめていました。また、パン作りを続ける中で、材料として砂糖や油をたくさんを使っていることを実感。米はごはんとして食べるのがもっとも健康的だと感じるようにもなりました。

 

転機が訪れたのは、その後、沖縄の石垣島に半年ほどプチ移住したときのこと。友人も知人もひとりもいない土地でのアパートひとり暮らしに寂しさを感じていました。

 

そんなある日、ふらっと入ったおにぎり屋さんで、地元のおじいちゃんおばあちゃんたちが気さくに話しかけてきました。ゴミの出し方などの地域のルールを丁寧に教えてくれたり、パインとマンゴーの直売所の仕事の紹介をしてくれたり。石垣島に来て初めてほっとした気持ちになり、同時に「地元にもこんなほっと温かい場所があったらいいのに」と強く思うようになりました。

 

宏美さんは地元の館林市に戻ると、実家を改装し、そんな思いを形にした「ささや食堂」をオープン。開店に際しては、「食品添加物の神様」と呼ばれる安部司さんのもとで学び、「加工食品診断士」の資格を取得しました。そこで得た添加物に関する深い知識を活かし、体に優しい健康的な食事を提供しています。

 

<店主の中島宏美さんと2匹の飼い猫>

 

<しまお君(左)とたびお君(右)>

お客さん一人ひとりに合わせて作る、体に優しい日替わり定食

体に優しい日替わり定食

<タンドリーチキン定食>

 

「ささや食堂」のメニューは日替わりの1種類のみ(全品コーヒー、ルイボスティー付き)。毎週土曜日か日曜日に、webサイト、facebookinstagramで次週の献立をお知らせしています。料金は一律でおひとり(小学生以上)1,000円(税込)、小学生未満向けのミニ定食は600円(税込)です。取材で訪れた日の献立は「タンドリーチキン定食」でした。

 

<ジューシーでスパイスが効いたタンドリーチキン>

 

メインのおかずのタンドリーチキンにご飯と味噌汁、副菜はアスパラ菜のお浸し、煮豆、赤大根の酢漬けです。味噌汁には自家製の味噌を使用しており、ほっこり優しい味。煮豆も手作りで、控えめな甘さでとても美味しくいただけました。

 

歯の弱いお年寄りにはお肉を食べやすくカットしたり、小さなお子さんには料理をかわいく盛り付けたりと、お客さん一人ひとりに合わせた対応もしています。

 

<食後にはコーヒーゼリーなどのデザートが付くことも>

 

宏美さんは健康的で美味しい食事を提供するだけでなく、石垣島のおにぎり屋さんのようにお客さん同士で交流できる、ほっと温かい場所にすることも大切にしています。ひとりで来ているお客さん同士も、宏美さんがさりげなく話題を振って会話をつなげ、自然と打ち解けるきっかけを作っています。それにより、常連さん同士がだんだん仲良くなり、友達のようになることも多いそうです。

 

<テーブル席もあります>

毎日の食事を向上させる「食品添加物についてのセミナー」も開催

食品添加物についてのセミナー

<「食品添加物についてのセミナー」の様子 画像提供:中島宏美さん>

 

「加工食品診断士」としての知識を活かして、「食品添加物についてのセミナー」も定期的に開催。普段の食生活で気をつけるべき点などについて再考するきっかけを与えています。

 

宏美さんが伝えたいのは、「添加物は一切口にしないで!」という極端な話ではありません。そんなことをしたら「あれもダメ、これもダメ」と食べられるものが減り、食の楽しみが失われてしまいます。大切なのは、添加物について意識的になること。日頃、私たちが食べている加工食品には、添加物の影響によって糖分・塩分・油分がたくさん入っています。それらを知らず知らずのうちに摂ってしまいがちです。このことを理解して意識するだけで、選択は大きく変わるそうです。

 

<縁側で夕日に黄昏れるたびお君>

 

「ささや食堂」の日替わり定食はとても美味しく、特に味噌汁は毎日飲みたくなるような優しい味でした。まるで実家のようなほっとする空間で、お客さん同士で自然と会話も弾みそうです。市の中心部からはちょっと離れていますが、ぜひ足を伸ばしてほしいお店です。

インフォメーション

ささや食堂

 

住所:群馬県館林市細内町807

電話:080-5034-4167

営業時間:11:30~14:00

定休日:月曜、水曜、日曜

 

HP:https://sasayadiner.lsv.jp

instagram338diner

小林ていじ様

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。