赤城山で初スノーシュー体験!ふかふかの雪を歩く雪上散歩【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

冬の赤城山

更新日: 2026年03月05日

「雪山はスキーやスノーボードがないと楽しめない」と思っていませんか?道具の準備や高い技術など、行くだけでも高いハードルに感じられる冬。そんな冬山初心者にこそ、おすすめしたいのがスノーシュー体験です。冬の赤城山で見つけた、最高の遊び方を紹介します。

冬の赤城山、初心者でも大丈夫!??レンタル充実のスノーシューツアー

前橋市赤城少年自然の家

<前橋市赤城少年自然の家>

 

朝9時、マイナス9度の赤城山を車で登ると、雪と氷の世界が広がります。大沼では朝早くから、ワカサギ釣りのカラフルなカタツムリテントが点在していました。

 

毎冬開催される「AKAGI WHITE WEEK【赤城山雪まつり】」。37回の開催となった2026年も、氷上ワカサギ釣りや寒さがまん大会など、冬ならではのイベントが行われました。中でも気軽に冬山遊びを体験できるのが「スノーシューハイキングツアー」です。

 

<赤城少年自然の家で借りられるレンタルセット>

 

スノーシューは、靴の下に装着するとふかふかの雪の上でも歩ける道具のこと。前橋市赤城少年自然の家(以下:赤城少年自然の家)が主催するツアーでは、スノーシュー、トレッキングポール、ヒップそりを借りられ、行動食もいただけます。

 

ただし服装だけはしっかり準備を。スキーや冬の登山に行くような防寒着(スノーウェアなど)、スノーブーツ、手袋、ニット帽が推奨されます。

履いて歩くだけなのに楽しい!あえて新雪を歩きたいスノーシュー体験

スノーシュー

<スキー板のように固定するわけではないスノーシュー>

 

スノーシューの履き方は簡単。靴をのせて3箇所のベルトを締めるだけですが、固くなったゴムを扱うのは少しコツがいります。

 

「大丈夫、お手伝いしますよ」

 

赤城少年自然の家のスタッフさんやガイドの今井さん、齋川さんがサポートしてくれるので、出発前の不安も溶けていきました。

 

「足を上げるというよりも、滑らせるように歩いてみてください。裏のブレーキ(クランポン)が、しっかり固定してくれます」

 

一歩踏み出すと、クランポンが氷を噛むザクッという感触。ふかふかの新雪では面で支えられる安心感があり、思ったよりも軽やかに歩けます。

 

<画像提供:前橋市赤城少年自然の家様より 新雪と足跡>

 

新雪、少し固まった雪、凍った雪道。

 

同じ白い世界でも、足に伝わる感触はまるで違います。ガイドさんが前後で見守ってくれるので、周りを見渡す余裕も生まれました。雪の上に残る鹿の足跡を紹介してくれたときは、思わず声が出ました。

 

<画像提供:前橋市赤城少年自然の家様より 新雪に残る動物の足跡>

山歩きが物語に変わる。ガイドと一緒だからわかる赤城山のミステリー

ガイドと一緒に巡る

<句碑の前で話をしてくれるガイドの今井さん>

 

「ここから見晴山の下まで、俳人たちの句碑が並んでいるんですよ」

 

歩きながら赤城山の歴史を惜しみなく紹介してくれるのは、赤城山検定1級のガイド・今井さん。今回歩いたコースは句碑めぐり遊歩道から見晴山、赤城山第2スキー場跡地を経て大沼まで、約2時間のコースでした。

 

<見晴山の展望台で。白樺牧場や赤城山にまつわる話を聞ける>

 

「今、私たちが立っているこの道の向こう側に、約2キロの赤城大沼用水の導水トンネルが掘られているんです。赤城山の裾野は火山灰の扇状地山なので、川の水が地面に吸い込まれてしまう。昔は水不足に悩まされていました」

 

見晴山の展望台で、行動非常食を食べながら聞いたのは、白い雪の下に広がる赤城山の歴史。赤城山の見どころや、歴史、植物の話など、物語を知ってから歩くといつもの景色が少し違って見えてきます。

 

<画像提供:赤城少年自然の家様より 晴れていると見晴山の展望台から富士山が見える>

大人が本気で笑う!そり滑りから氷上散歩まで、遊びの連続が止まらない

大沼と黒檜山

<見晴山を過ぎると、目の前に大沼と黒檜山が見えてくる>

 

見晴山の頂上を後にし、赤城山第2スキー場跡地に到着すると、見えてくるのは大沼です。ここで登場するのがヒップそり。そりの上にお尻をのせ、雪の斜面を滑っていきます。

 

「きゃ〜!」「ぎゃ〜!」

 

自分で加速すると止まれない。舞い上がる雪の中を「怖い、怖い」と言いながらも滑ると思わず笑ってしまい、子ども時代に戻ったようで、ただただ楽しめました。

 

斜面の途中には空中ブランコもあります。大沼を見渡しながら漕ぐブランコは、赤城山のハイジのブランコとして、SNSでも人気のスポットです。

 

<ヒップそりで滑る!>

 

そり遊びを楽しんだ後は大沼まで歩いて、いよいよ氷上体験。目の前にそびえる黒檜山(赤城山の最高峰)を眺めながら、スノーシューで凍った大沼の上を歩きます。ここまでスノーシューで歩いてくると、氷の上でも余裕を持って歩けます。

温かいワカサギ定食が体に沁みて。終わりが近づく寂しさと安心感

ワカサギ定食

<赤城といえば...のワカサギ定食>

 

赤城少年自然の家が近づくと、もう雪の上を歩かなくなる寂しさと、戻ってきた安心感が込み上げてきました。

 

気づけば正午。冷えた体にお腹が空いてきたところで用意されたのは、揚げたてのワカサギ定食です。ワカサギ釣りで有名な赤城山のワカサギ青木旅館から届いたもので、臭みが全くなく、頭から骨ごと食べられます。

 

<温かい味噌汁にほっとする>

 

ガイドの今井さんと齋川さんが手ずからよそってくれるお味噌汁とご飯は、おかわり自由。温かい料理が、冷えた体に沁みいるようでした。

 

最後は研修室に集まり、赤城山の思い出を締めくくります。「また来たいね」と、笑い合う参加者の表情が、印象的でした。

 

 

「スキーなどは勇気がいるところもあると思いますが、スノーシューはただ歩くだけ。真っ白な新雪を自分の足で踏みしめる贅沢を、ぜひ味わってほしいですね」

 

笑顔で語ってくれたのは、ガイドの齋川さん。

 

首都圏からも近く、バスも出ていて気軽に来られる赤城山。せっかくの冬を楽しみたいと思いつつも、アクティビティとなるとハードルが高い。そんな方こそ、赤城山でスノーシュー体験をしてみませんか?

インフォメーション

赤城山雪まつり実行委員会

 

前橋市赤城少年自然の家

住所:群馬県前橋市富士見町赤城山1-2

電話:027-287-8227

対応時間:8:30〜17:30

定休日:年末年始

駐車場: 無料

 

HP:https://gunma-nsp.com/akagi/

X:https://x.com/akagi_maerin

Instagram:akagi_maerin

杜澤こさゆ様

杜澤こさゆ

群馬県に住んで19年。うどんやお蕎麦などおいしい地元の食材を食べ、温泉に入ってゆったりするのが最高の瞬間です。趣味はハイキングや登山。山頂からの景色に癒されています。