【ユニバーサルツーリズム】 誰もが楽しめる群馬のスポットを紹介! Vol.1~自然とアートと歴史に触れる日帰り旅~
四季折々の花に包まれる「Gunma Flower Park+」
高崎駅から車で約1時間。赤城山の裾野に広がるGunma Flower Park+に到着です。
「Gunma Flower Park+」は、2025年10月にリニューアルオープンしました。
園内は季節の花が咲き誇り、どこを見ても花と緑に囲まれる「HANAエリア」、季節の花を和の心で愛でる日本庭園、野菜の花畑まである「TEIENエリア」など、5つのエリアに分かれており、同じ施設内にいながら雰囲気の違いを楽しめます。
他にも、押し花などの体験や、花を使用したお菓子やアロマミストなどのショッピング、園内でとれた野菜を使ったレストランなど、花を観賞するほかにも楽しみ方がたくさんあることが特徴です。ウィンターシーズンには、広大な敷地を活かしたイルミネーションも楽しめます!
Gunma Flower Park+提供
<広大な敷地に花と緑が広がるGunma Flower Park+>

Gunma Flower Park+提供
Gunma Flower Park+提供
<四季折々の花々が私たちを迎えてくれます>
① ” 見る”だけが花の楽しみ方じゃない!
「花」といえば「見るもの」という印象が強いかもしれませんが、
視覚的に花を楽しむことが難しい方も、花を触ったり匂いを嗅いだりすることで花々を鑑賞する楽しみ方ができます!

<花の香りや手触りを楽しむことも鑑賞の一つ!バラの棘には気を付けて>
<目の不自由な方の感想>
Gunma Flower Park+ は赤城山の麓にあるため、風が心地よく感じられました。施設周辺は前橋市内とはいっても自然が豊かなエリアのため、空気も美味しく感じます!
私が訪れた時はバラの季節だったため、バラを実際に触ったり匂いを嗅いだりして鑑賞しました。よくあるバラの香水のような少しきつい香りがするのかな?と思ったのですが、どちらかというと甘い香りに感じました。普段の生活圏ではこんなにたくさんの花々に囲まれることはあまりないので、新鮮でしたし、「自然の中にいる!」とリフレッシュした気持ちになりました。
② ウィンターシーズンはイルミネーション「光と音のナイトウォーク」が楽しめる!
冬の訪問を計画されるなら、イルミネーションが点灯する時間がお勧めです!
こちらは従来のイルミネーションとは異なり、来場者の動きや所作に光・音・映像が反応するデジタルアートがお楽しみいただけます。
昼間の光景とは打って変わって、澄んだ空の下で見たり、手をかざしたりして光と音を楽しむ没入体験はまるで別世界にいるよう。大切な人と過ごしたいひと時です。
一部介助が必要な場所はありますが、車いすの方も楽しめます。

Gunma Flower Park+提供

Gunma Flower Park+提供
<車いすの方の感想>
車いすの目線や軽く見上げる程度の位置にあるデジタルアートが多く、首への負担を気にせず、ゆったりと美しい景色を満喫できます。

<冬の風物詩ともいえるイルミネーション、車いすの方の目線からも楽しめます。>
③レストランやショップも充実!花以外も楽しめるスポット
園内には5つのレストランと2つのショップがあります。
群馬県産の新鮮でおいしい食材を使ったビストロ「MINAMO RESTAURANT」や地元や園内の食材を使ったカフェ「FLOWER HALL CAFE」など、園内の自然に囲まれながら、群馬の恵みをお楽しみいただけます。ショップでは、おしゃれなオリジナル商品やぐんまの銘品を購入することが可能です。
いずれのレストラン・ショップにおいても車いすで支障なく移動ができ、手に取りやすい場所に商品が陳列されています。
目の不自由な方もお土産を手に取って確認しながら買い物を楽しめます!
今回は「ミナモマーケット」でお買い物しました!

<車いすの方も安心の広々とした通路!>

<お土産はどれにしようかな?実際に触って確認できるものもあります>
◆園内のバリアフリー情報
園内の通路:ほぼフラットな設計となっており、ほとんどの場所において車いすの方・目が不自由な方ともに安全に楽しめます。ただし、園路は緩やかな勾配となっているため、介助者がいた方が安心安全です。
身体障害者用駐車場:複数あり
多目的トイレ:5箇所完備

<車いすでも安心してご利用いただけます>
貸出用車いす:複数台あり(受付で貸し出し手続き)

◆介助ポイント
・イルミネーションの時期は園路に配線が設置され、車いすで配線カバーを乗り越える際に介助が必要になります。
・園内には一部坂道があり、介助者が押す必要があります。

<園内の坂道。一部介助が必要です(イルミネーション開催時)>
伝統の味に触れる「岡直三郎商店 大間々工場」で醤油蔵見学!
日本人の食卓に欠かせない醤油。その醤油が約240年前から群馬・大間々の地で作られていることを知っていましたか?赤城山のふもと、渡良瀬渓谷の清流が流れる大間々町にある岡直三郎商店では、醤油蔵を見学でき、醤油や醬油を使った商品の購入ができます。
原料にこだわり、職人が手間暇を惜しまず、1年以上かけて作る醤油が、どのような製造過程で作られるか、一度見学してみてください。

<銅を江戸に運ぶための「あかがねかいどう」の宿場町として栄えた、大間々にあります>
①五感で楽しめる醤油蔵見学ツアー
まずはスタッフによる醤油蔵見学ツアーに参加しました。
大正8年からあるという蔵に入ると、醤油の香りが漂い、目の前には見上げるような大きさの木桶が何本もそびえていました。この木桶は今では製造ができる職人がほとんどおらず、大切に使っているものなのだそう。
岡直三郎商店の醤油は、このような木桶に仕込み、一年以上の歳月をかけて四季の寒暖差で発酵・熟成させる天然醸造。このような作り方をしているところは、今ではほとんどないそうです。
また、木桶や蔵内には醸造菌が生きており、醤油の発酵を手助けして、味や香りの決め手となる醤油造りの生命線ともいえる存在だそうです。
更に、醤油蔵は階段で2階へ上がることができ、2階から木桶の中身を見下ろすことができます。

<明治~大正にかけて作られた木桶は、鉄の釘は1本も使われていない貴重なもの。今でも大切に使っています。>

<スタッフや同行者の説明を聞きながら、2階からの木桶の様子に想いを馳せます>
<車いすの方の感想>
車いすの方は2階からの見学は難しいですが、スタッフの方に2階から見える様子をご説明いただき、イメージすることができました!また、こちらからの質問にも丁寧にご回答いただき、より理解が深まりました。

<なんて大きな木桶でしょう!木桶を触ると酵母菌も手についてきました。>

<階段を上がり、2階では木桶の中をのぞきこむことができます。>
<目が不自由な方の感想>
スタッフの方の説明を聞きながら、240年という年月に想いを馳せました。
実際に木桶も触らせていただきましたが、木桶の外に酵母が付着していて、ざらざらとした感触を感じることができました。また、大きな木桶は手を広げても抱えきれないくらい大きな大木のようで、その大きさを体感することができ、圧倒されました!
醤油の発酵時期である5月下旬から7月上旬にかけては、醤油の発酵している音が蔵内に満ち溢れているとのことです!
録音した音を聞かせていただき、私は「ボコボコ…」と泡が出てくるような音に感じましたが、介助者は雨が屋根を打つような音のように感じたそうです。人によって音の感じ方が異なるところも面白いと感じました。実際に聞くと、とても迫力があるそうなので、この時期を狙ってまたきてみたいと思いました。
②味覚でも楽しめる岡直三郎商店の商品たち
商店内では工場で作られた醤油や醤油を使用した調味料など、様々な商品を購入することができます。群馬のお土産におすすめです。
試食をして購入することも可能です!
<目の不自由な方の感想>
岡直三郎商店の一推し商品、「醤油ソフト」をいただきました!
ソフトクリームの甘さと醤油のコクのあるあまじょっぱさが絶妙に絡み合った一品でした。
説明を聞いて、醤油蔵の香りも堪能し、木桶にも触り、最後に醤油を使ったものをいただく……というように、視覚以外でも十分に楽しめるスポットでした!

<最後は名物の「醤油ソフトクリーム」をいただきました。
醤油のあまじょっぱさがいいアクセント!>
◆施設内のバリアフリー情報
施設内の通路:一部車いすの走行で注意が必要な箇所あり。詳細は下の「◆介助ポイント」参照。
駐車場:他に車が止まってなければ車いすでの乗降可能

<身体障害者用駐車場 はありませんが、隣に車がなければ車いすでの乗降可能です。>
◆介助ポイント
・醤油蔵へ行くには商店の中を通り抜けするルートが一般的ですが、車いすの方は商店外側を回る迂回ルートが安心です。

<この写真は醤油蔵から戻るルートです。左側の商店を回り込むルートが段差もなく安心です。>
※こちらの門については土曜日、日曜日は閉まっているため、事前に店舗へ連絡が必要です。
・醤油蔵内には幅約15cm、高さ約2.5cmの溝があります。(赤丸部分)

<醤油蔵内には溝があるため車いすでの走行には注意が必要です。>
・醤油蔵内の2階に上がる階段は傾斜がきついため、注意が必要です。

<手すりは左右についていますが、傾斜がきついので注意が必要。>
感動の詩画に触れる「富弘美術館」
続いてやってきたのはみどり市の草木湖畔に佇む「富弘美術館」。
事故により、手足の自由を失ってから口と筆で詩画を描き続けた星野富弘さんの作品を展示する美術館です。
四季折々に咲くふるさとの草花を描き、生命の尊さややさしさを語りつづける星野さんの水彩の詩画から、私たちも生きる喜びや勇気を、自然に教えてもらえるような気持ちになることでしょう。

① 車いすの方も安心して鑑賞できる館内
館内はスロープやエレベーターが完備され、段差のない設計となっているため、車いすの方もストレスなく作品を鑑賞できます。多目的トイレや車いす貸出もあります。

<車いすの方をはじめとしたすべての人が安心して鑑賞できます>
<車いすの方の感想>
星野さん自身が車いすを使用されていたこともあり、館内の通路はバリアフリーとなっています。詩画も車いすの方の目線からもストレスなく見える位置に配置されています。
また、星野さんが紡ぐ言葉は障害のあるなしに関わらず、人生で大切なことを教えてくれていると感じました。
②対話を通して見えてくる星野さんの世界
美術館というと静かに絵画を鑑賞するイメージがありますが、こちらの施設では訪問者同士で会話をしながら鑑賞している方が多いです。
音声ガイドの貸出もあり、目の不自由な方は音声ガイドを聞いて絵画の内容を把握することができます。

<音声ガイドでは詩歌の部分を読んでくれます。>
<目の不自由な方の感想>
自分で音声ガイドを聞いて詩の内容に浸るのもよし、同行者と会話しながら鑑賞するのも良し……。自由に鑑賞ができる美術館です。
星野さんの作品は、一つ一つが生きる喜びと希望を教えてくれます。絵と言葉に込められた星野さんの想いを想像しながら回り、「お気に入りの一作」を見つけてはいかがでしょう。
◆館内のバリアフリー情報
館内の通路:段差がなくフラットな設計。車いすの方は支障なく移動可能
身体障害者用駐車場:有
多目的トイレ:2箇所完備
貸出用車いす:複数台あり
◆介助ポイント
・音声ガイドがあります。
・目が不自由な方は同行者から説明を受けることで楽しむことができます。
交通のご案内
①車いすの方も安心! 福祉タクシーのご案内
本コースでは施設間の移動には福祉タクシーでの移動を推奨しております。
福祉タクシーの業者をお調べになりたい場合は、ぐんまユニバーサルツーリズム相談窓口までご連絡ください。
(連絡先は本記事の下部に掲載しています)
②景観も楽しめるわたらせ渓谷鉄道
富弘美術館へはわたらせ渓谷鉄道にてアクセスが可能です。
【桐生駅】
JR両毛線とわたらせ渓谷鉄道が乗り入れ、高崎方面・小山方面からアクセスが可能です。
両鉄道間の乗り換えについては、車いすともに駅係員による乗降時のサポートを受けることができます。

<エレベーターも完備しており、安心して移動できます>
駅ご利用にあたって
JR桐生駅では、駅係員による電車の乗降サポートをお願いする際は有人改札にてその旨をお伝えください。ただし、わたらせ渓谷鉄道に乗車する場合は、無人駅も多いため、事前にわたらせ渓谷鉄道株式会社へ連絡してください。
【神戸駅】
わたらせ渓谷鉄道の富弘美術館の最寄り駅です。
豊かな自然の中にある駅で、駅自体を観光地として楽しむことができます。
わたらせ渓谷鉄道は季節によってはトロッコ電車(要予約)も走っており、渓谷沿いの美しい景色を楽しみながら移動するのも旅の醍醐味です!

<駅舎とプラットホームが登録有形文化財として登録されている神戸駅>
駅の利用にあたって
・無人駅のため駅係員による乗降サポートを希望する場合には事前にわたらせ渓谷鉄道株式会社へ連絡が必要です。
・桐生方面のホームへは跨線橋または線路を渡って移動する必要があります。線路のレールには溝があるため車いすの方は移動の際は注意してください。

<桐生方面のホームへは線路を渡って移動>
ぐんまユニバーサルツーリズム相談窓口
群馬県では、誰もが群馬県を楽しく安心して旅行できるために、お困りのことやご訪問先についてのご相談を承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
https://www.pref.gunma.jp/page/193100.html
インフォメーション
ぐんまフラワーパークプラス
住所 :〒371-0246 群⾺県前橋市柏倉町2471-7
アクセス :JR前橋駅より車で30分、東武鉄道 赤城駅より車で20分
TEL :027-283-8189
開園時間 :(通常)9:00-17:00
(冬季ライトアップ期間)12:00-20:00
休園日 :毎週火曜日
料金 :障害者手帳をお持ちの方・介助者1名まで無料
公式サイト :https://www.flower-park.jp/
岡直三郎商店 大間々工場
住所 :〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1012
アクセス :東武鉄道 赤城駅より車で5分、わたらせ渓谷鉄道 大間々駅より徒歩5分
TEL :0277-72-1008
営業時間 :9:00~17:00
定休日 :年末年始
料金 :見学無料
※見学の際は要予約
公式サイト :https://nihonichi-shoyu.co.jp/omama
富弘美術館
住所 :〒376-0302 群馬県みどり市東町草木86
アクセス :わたらせ渓谷鉄道 神戸駅より車で10分
※神戸駅にはタクシーは通常待機していないため、利用される場合は事前予約が必須です。
TEL :0277-95-6333
会館時間 :9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 :2025年12月より改修工事のため休館。
※再開予定は 2026 年 8 月下旬を予定しています。
※休館中は童謡ふるさと館で「臨時富弘美術館」を開館しています。
料金 :障害者手帳をお持ちの方と介助者1名まで 大人260円、小中学生150円
公式サイト:https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/index.html