上毛かるたの「も」妙義山！紅葉と神気あふれる妙義神社へ【ぐんま観光県民ライター（ぐん記者）】

更新日: 2025年11月28日

群馬県民なら誰もが知っている上毛かるたの「も」『紅葉に映える妙義山』。秋になると、その札のとおりに山全体が赤、黄色、オレンジなど様々な色に染まります。この時期だけの素晴らしい紅葉の景色は必見です。

【上毛かるたの「も」】群馬を代表する絶景・妙義山とは？

＜まさに、紅葉に映える妙義山＞

群馬県民なら小学校の運動会で上毛三山の名前がついた、妙義団、赤城団、榛名団という団にわかれて対戦した記憶があるのではないでしょうか？幼いころから慣れ親しんだ妙義山は日本三大奇景の一つです。日本三大奇景とは香川県小豆島の渓谷「寒霞渓」、大分県中津市の「耶馬渓」、群馬県の「妙義山」の三つです。奇妙でありながら美しい絶景を望めるということです。

筆者の地元は妙義に近いので、小学生のとき妙義青少年自然の家（現在は、妙義自然の家プラス）に宿泊し、「カニの横ばい」を登りとても怖かったのを覚えています。すごい体験をさせてもらいました。「岩山」で荒々しい姿、鋭い岩峰群、奇妙な岩石。一般的な山とは一味も二味も違う、「神秘さ」そこが妙義山の魅力です。

妙義神社は最強のパワースポット！ご利益をチェック

＜妙義神社の本社＞

妙義神社の創建はなんと宣化天皇二年（537年）。1500年近い歴史を誇る古社です。

古くから朝廷や武家の信仰がとても厚く、開運・商売繁盛・火防（ひぶせ）・学業成就・縁結び・農業や養蚕など、さまざまなご利益がある神様として知られています。江戸時代には、徳川将軍家をはじめ、加賀藩の前田家など多くの大名が篤く崇敬。

境内の建物は、江戸時代初期から中期にかけて造られたもので、重厚で壮麗な社殿建築が今も残ります。高さ10メートルの石垣や青銅の大鳥居など、当時の優れた技術が随所に見られ、文化財にも指定されています。

また妙義神社には、国指定重要文化財の絵巻物をはじめ、絵画・彫刻・筆跡・金工芸・化石・舶来品など、数多くあります。

歴史・建築・自然・信仰、どれを取っても見ごたえのある“パワースポット”。紅葉シーズンの美しさと合わせて訪れると、その魅力を更に感じることができます。

ぐん記者体験レポ｜妙義神社で感じた『気』

＜165段の男坂＞

第一鳥居から本社までに石段が275段もあるんです。中でも一番長い石段「男坂」165段！手摺りのない石段はまさに修行のよう。意を決して一段一段登りました。ゴツゴツとした不揃いの段差。一歩踏み外したら‥そんなことは考えないように無心でただただ登り切ると、空気が澄んでいて深呼吸がおいしくておいしくて。登った参拝者にしか味わうことのできない達成感を得ることができました。

妙義山の険しい岩から発せられる独特の霊気。大迫力の石段を登り切り、振り向くと壮大な景色と山々、色づく紅葉を一望でき、気持ちもパァッと晴れやかになりました。不思議なことに疲れより心身ともにリフレッシュしている、そんな感覚になりました。神聖な場所に一歩踏み入れるとはこういうことなんですね。写真では伝わらない「体感エネルギー」の強さを感じ、高くそびえたつ木々から差し込む光も幻想的でパワーをもらえた気がしました。少し肌寒く大好きな秋を感じるとともに、「すべてに感謝したい。」そう思えました。

何度も言いますが、空気が違う！澄んでいておいしいです。4秒鼻から吸って8秒かけて口から吐く、これを何度か繰り返しました。ぜひ皆さんも試してみてください。