安産・子育ての宮「山名八幡宮」を参拝してグルメも楽しむ【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

山名八幡宮

更新日: 2025年11月21日

安産・子育ての宮として知られる、高崎市の「山名八幡宮」に行ってきました。境内には、天然酵母パンの「ピッコリーノ」と親子で楽しめる「mico cafe」もあり、参拝ついでに食事を楽しみ、のんびりとくつろぐこともできます。

室町時代から安産・子育ての宮として称えられてきました

安産・子育ての宮

「山名八幡宮」は安産・子育ての神社として称えられていますが、その由縁は室町時代にまで遡ります。当時、後醍醐天皇の孫である君長親王が、生まれてくる我が子の安産を願い、この神社でご祈願をされました。そして無事生まれてきた男の子は「良王君」と名付けられ、健やかに成長されたそうです。このことが広く伝わり、現在まで多くの方が安産と子育てのご祈願に訪れるようになりました。

 

<上信電鉄の線路をくぐった先に境内があります>

 

<授与所>

 

ご祈願の受付や縁起物の授与などは授与所で行っています。この授与所は日本を代表する女性建築家である永山祐子さんの設計で、2016年に新しく生まれ変わりました。

 

<裏神様>

 

本殿の裏手には、この神社の象徴であり、裏神様でもある「獅子頭」が祀られています。「疳の虫」や「厄」を喰い切る神獣だそうです。正面からお参りしてから、この裏神様をお参りすると、陰陽合わせでさらにご利益があると伝えられています。

国産小麦の優しい風味を味わえる「ピッコリーノ」の天然酵母パン

ピッコリーノ

<ピッコリーノ>

 

神社をお参りしたあとは、境内で食事を楽しみましょう。

 

まずはパン屋の「ピッコリーノ」から。このお店のパンは、故・星野昌さんによって開発された「ホシノ天然酵母」と国産小麦で作られています。天然酵母パンにありがちな硬さや酸味がなく、国産小麦の優しい味わいを楽しめるというのが特徴です。

 

<食パンはバター入り、生クリームや練乳、グラニュー糖入りのものも>

 

<菓子パンも充実>

 

いちばんのおすすめは「食パン」とのことですが、境内で食べるのにちょうどいいサイズの菓子パンも充実しています。「チーズあんパン(税込210円)」をひとつ購入し、境内のベンチに座っていただきました。

 

<チーズあんパン>

 

パン生地はふわりと柔らかく、ほのかな酸味のあるクリームチーズと甘い白あんが絶妙にマッチしています。

 

すぐ目の前には上信電鉄の線路があり、ときおり、その上を電車が走って、境内の静けさの中にタタン、タタン……と音を響かせます。それに耳を傾けながらいただくパンの味は、また格別に美味しく感じました。

親子連れでのんびりくつろいで楽しめる「mico cafe」

「mico cafe」店長の高井さん

<「mico cafe」店長の高井映美さん>

 

「ピッコリーノ」と参道を挟んで向かい側に位置する参集殿の二階には、「mico cafe」があります。このカフェのコンセプトは、「親子連れで楽しめる」ということ。店長の高井映美さんは、自身も三人の男の子の子育て中だったこともあり、子育てをしているお母さんたちの拠り所を作りたいという思いから、このカフェをオープンしたそうです。

 

<「mico cafe」の店内>

 

大きな窓からは、神社の随神門や上信電鉄の電車も眺めることができます。この日はあいにくの空模様でしたが、天気のいい日は日差しもたっぷりと降り注ぎそうです。また、店内にはほとんど段差がなく、客席は座卓がメインですので、小さな子どもも安心です。

 

<子ども向けの玩具と絵本も>

 

子どもが飽きないよう、ブロックや積み木などの玩具や絵本もたくさん用意しています。絵本はほとんどが寄付されたものだそうです。

 

<バターチキンカレーセット>

 

メニューはカレーやフレンチトーストが人気で、小学生以下のお子さま向けのメニューもたくさん用意しています。

 

ランチセットの「バターチキンカレーセット(税込1,650円)」をいただきました。サラダ・ドリンク付で、ドリンクはコーヒー、紅茶、りんごジュース、カモミールティーなどから選べます。子どもも食べられるように辛さを抑え、バターも少なめにしているとのこと。しかし、スパイスから仕込んでいるという、トマトたっぷりのカレールーはとてもコクが深く、大人も満足できる味になっています。

 

<ミニフレンチトースト>

 

ランチセットを注文すると、特別価格でデザートも付けられますので、「ミニフレンチトースト(税込300円)」を注文しました。「ピッコリーノ」のパンを使用したふんわり食感のフレンチトーストに、アイスと生クリームが添えられていて、食後にぴったりでした。

 

「山名八幡宮」は昔から子どもたちの遊び場や地元の交流の場としても親しまれてきたそうです。今ではそこに「ピッコリーノ」と「mico cafe」も加わり、すべての人を温かく迎え入れてくれる場所になりました。ハレの日でなくても、祈願したいことがなくても、ぜひ気軽に訪れてほしいスポットです。

インフォーメーション

山名八幡宮

 

住所:群馬県高崎市山名町1510-1
電話:027-346-1736

HP:https://yamana8.net

Instagram@yamana8manguu

 

 

ピッコリ―ノ(山名本店)

 

住所:群馬県高崎市山名町1579-4 山名八幡宮境内

電話:027-346-1767

営業時間:金曜・土曜・日曜・月曜10:00〜15:00

定休日:火曜・水曜・木曜 

 

HP:https://www.piccolino-pan.com/

Instagram@piccolino_yamana

 

 

mico cafe

 

住所:群馬県高崎市山名町1581 山名八幡宮内

電話:027-395-0399

営業時間:平日11:00〜15:00

定休日:土日、祝日

 

Instagram@mico_yamana

 

小林ていじ様

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。