リニューアルオープンした「Gunma Flower Park +」!新エリアやアクティビティの魅力をご紹介 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
異なる5つのエリアで表現する花々と自然の楽園
<パーク内を彩るマリーゴールド>
ぐんまフラワーパークプラスには新しく5つのエリアが設けられ、そのすべてが異なる雰囲気を持っています。園内に入場してまず出迎えてくれたのは、季節の花が咲く「HANAエリア」。私が訪れた10月末頃に咲いていたのはマリーゴールドやジニア、ケイトウです。黄色やオレンジ、白の花が可憐に咲き誇り、まるで絨毯のようでした。施設内をご案内くださった、ぐんまフラワーパークJV(ぐんまフラワーパークプラスの指定管理者)の中野さん、戸塚さんに伺ったところ、HANAエリアの花々は「平坦ではなく角度や起伏をつけて植えられている」とのこと。これによって花畑に没入する感覚が高まり、どこから見ても新鮮味が生まれるのだと言います。確かに同じ場所を通っても目新しく感じ、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

<秋バラ。奥に見えるのはパークのシンボル「ツインタワー」>
次に移動したのは「MINAMOエリア」。ここにはミナモの池という象徴的なスポットがあります。その周辺にはローズガーデン、イングリッシュガーデンといった散策にピッタリな一帯もあり、咲きはじめの秋バラが風に揺れていました。11月に向けて見頃を迎えるとのことで、まだつぼみが目立ちます。とは言え満開に近い姿を見せてくれたバラもあり、とても美しかったです。最盛期の頃に訪れれば、見事な光景が広がるのではないでしょうか。

<身近にある「野菜の花」を見られる畑>
バラを満喫したあとは大きな池がある和風のゾーン、「TEIENエリア」へ向かいます。ここでは侘び寂びを感じさせる日本庭園の他、「野菜の花畑」というものが見られました。戸塚さんのお話によると、季節の野菜に咲く花を観察できるフィールドだそう。食育にも一役買うのではないかとお話しいただきました。将来的には、できた作物の収穫体験も計画されているそうですよ。

<ショウブやハスが見られる場所>
また、こちらの一角には初夏から初秋にかけてお米が植えられていたとのこと。実際に収穫体験をして、はさがけ(刈った稲穂を天日干しにする行為)まで行ったそうです。これからも様々な企画を考えているとお聞きし、ワクワクが止まりませんでした。

<自然のなかで思い切り遊べる>
さらに歩いて「HARAPPAエリア」へ。ここには遊具を設置したプレイガーデンや、自然の息吹を感じられるプレイフォレストなどがありました。エリア内にはピクニックを楽しめる場所も!プレイフォレストの近くには桜の木が植えられた散歩道もありましたよ。

<夏にはこのバーから水が出る>
夏には小さな子どもも水遊びができる「じゃぶじゃぶ池」がお目見え。森林が育む自然を感じられる場所で、季節折々の楽しみ方ができそうだなと感じました。家族の時間や散策を楽しむにはピッタリの場所です。

<ピラミッド型の温室>
2026年には、「HIDAMARIエリア」がオープンする予定。まだ詳細は分かりませんが、大きな温室のなかに「水音を感じる熱帯雨林のような空間」が広がるという情報が公開されています。巨大な熱帯の植物を小さな生き物の視点から見ることができるとのこと。どのような内容になるか、期待大ですね。また、温室の環境を活かして人気アクティビティである「花摘み」を通年行うことができるようにもなりますよ。どのシーズンに訪れても、花と触れ合うことができる魅力的なエリアになりそうです。
一通りぐんまフラワーパークプラスを周ってみて気付いたのは、ワンちゃん連れの人がとても多いこと。中野さんのお話では、オープン以来の人気で、たくさんの飼い主さんが愛犬を伴って散歩を楽しんでいるということです。花や自然のそばで写真を撮ったり運動をしたり、人もワンちゃんも大変楽しそうな様子だったのが印象的でした。

<腰を下ろすと花の香りを感じる>
また、ぐんまフラワーパークプラス内にはあちらこちらにテーブルやイスが用意されています。座ってみると、まるで花や自然と一体になったような気分が味わえました。特にHANAエリアでは花に囲まれてうっとりした気持ちに。おとぎ話の世界に入り込んだようなひとときを、ぜひ体感してみてください。
花や自然と「あそぶ」!アクティビティを体験
<アクティビティの様子>
ぐんまフラワーパークプラスでは、年間を通して様々なイベントやアクティビティが企画されています。今回、私は特に人気が高いという「花摘み」を体験してきました。取材当日は「秋の草花の花摘み」、「秋バラと季節の草花の花摘み」の2種類があり大変悩みましたが、今回は前者を選択。

<「フラワーホール」入口>
「フラワーホール」という建物で受付を済ませます。摘み取りに必要な道具は、すべて貸し出してもらえるので、手ぶらで参加OKです。
花摘みの方法はスタッフの方がレクチャーしてくれました。満開の花畑からマリーゴールドやケイトウを摘み取りフラワーベースに挿していきます。「どんどん咲くので、どこからでも切っていいですよ」と教えていただきましたが、ハサミを入れるときには思わず緊張。好きな色の組み合わせを考えながら花を選ぶのはとても楽しかったです。最後にフラワーホールに戻り、庭に生える草を1本カット。

<摘み取った花々>
摘み取った花は、フラワーベースと一緒にそのまま持ち帰りできます。3回ほど使えるという鮮度保持剤もセットでもらえました。
なお、アクティビティの受付を行ったフラワーホール内にはスタジオがあり、そこでは室内で楽しめる体験が豊富に用意されています。MINAMOエリアでも木工などが楽しめるそうですよ。季節に合わせて色々なあそびを楽しみましょう。
新設されたカフェ&レストランに大注目!
<フラワーホールカフェ。頭上には群馬県中之条町六合地区(くにちく)で作られたドライフラワーをメインとしたシャンデリア>
リニューアルに伴ってオープンしたカフェとレストランは、注目したい目玉の一つ。先ほどアクティビティ体験で訪れたフラワーホール、HARAPPAエリア、TEIENエリアにはカフェが1店舗ずつ。MINAMOエリアにはカフェとレストランの2店舗が設けられています。パーク内のイスやテーブルを利用して、テイクアウトの料理や飲み物を楽しむこともできますよ。

<ミナモカフェ前に置かれた看板>
なかでもMINAMOエリアにあるレストラン「ミナモレストラン」は人気の様子。群馬県産の食材をたっぷり取り入れた料理を楽しめるお店で、ランチタイムにはたくさんの人が行列を作っていました。お店の外にあるテラス席ではワンちゃんとの同席ができる他、ペット専用のメニューも用意されています。

<里山のマロンもなかの皮には、ぐんまフラワーパークプラスのシンボルマークが>
私は「テイエン茶房」でカフェタイムを楽しみました。里山のマロンもなかと、桑の抹茶ラテを注文。もなかは、パリパリの皮に甘さ控えめの小豆あんと栗あんをサンドしたもの。ラテは群馬県産の桑の葉を使用しスッキリとした味わいでした。どちらもとても美味しかったです。この日は天気が良かったためか、外でお茶を楽しむ人の姿も多く見かけました。
オシャレなショップで楽しかった1日のお土産を選ぼう
<ミナモテラス。このなかに「ミナモマーケット」がある>
散策を終えた後はお土産選びを楽しみたいところ。新規オープンした2つのショップを覗いてみました。

<店内に並ぶコハク糖>
「ミナモマーケット」では、群馬県を代表する品々をはじめ、オシャレな雑貨品などが多数取り揃えられています。なかでも、ぐんまフラワーパークプラスのオリジナル商品は好調な売れ行きだそう。私は、食べられるバラが入ったコハク糖を購入しましたよ。

<バラや季節の花の苗が並ぶ「ハナショップ」>
「ハナショップ」というお店では、たくさんの花の苗やフラワーベースなどを販売していました。時期により、ぐんまフラワーパークプラスのオリジナルバラであるココンジョーヌも入手できます。どちらのお店もメインゲートに近いMINAMOエリアにあるので、退園前のお土産選びに便利でした。自分のために買い求めるのはもちろん、大切な人への贈り物にもぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お土産を購入した後は帰路へ。広々とした敷地内は1日で散策し尽くすのが難しいほどで、またぜひ訪れたくなりました!
閉園から約2年半のときを経てリニューアルオープンした、ぐんまフラワーパークプラス。花や自然を見て楽しむのみならず、触れたり嗅いだり味わったりと、五感で楽しめる仕掛けが満載でした。美しいロケーションだけではなく「独自の楽しさ」があり、老若男女、幅広い世代の人が楽しめるスポットとして進化した印象です。群馬県の新たな名所として、これからの展開に期待が高まります。
インフォメーション
Gunma Flower Park +(ぐんまフラワーパークプラス)
住所:群馬県前橋市柏倉町2471-7
電話:027-283-8189
営業時間:通常9:00~17:00
定休日:毎週火曜日
料金:大人900円(初年度限定)〜1,500円(シーズンにより変動)
子ども300円(小中学生)
HP:https://www.flower-park.jp/
Instagram:@gunmaflowerpark_official
千代田あおい