桐生市・宝徳寺の床もみじ【2025】秋限定の絶景拝観体験レポート【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
更新日: 2025年11月13日
群馬県桐生市にある宝徳寺(ほうとくじ)をご存じですか?
秋になると、ピカピカに磨かれた床に紅葉が映り込む“床もみじ”が観られることで、県内外から多くの人が訪れる人気のお寺です。筆者は今回初めて訪れましたが、その美しさに思わず息をのんでしまいました。静かな本堂の中で、陽の光に照らされたもみじが床に映る光景は、写真以上に感動的。まるで紅葉の世界に包まれるような、群馬の秋ならではの贅沢なひとときです。
この記事では、2025年の床もみじ公開期間や見頃をはじめ、駐車場情報や御朱印の魅力まで詳しく紹介します。これから紅葉シーズンにお出かけを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
宝徳寺の床もみじの魅力とは?
<宝徳寺の床もみじ>
床もみじとは、床に四季折々のもみじが反射して映る現象です。桐生市にある宝徳寺では、「春・夏・秋」に床もみじを特別公開しています。期間限定ですのでその期間以外は拝観できません。【特別で贅沢な体験】そこが魅力です。28畳の漆塗りの床に100本以上のもみじが映りこむ景色はまさに幻想的。その景色を観た瞬間魅了されてしまいました。床もみじは全国のお寺でも数少ないですが、SNSにアップ可能で、自由に写真を撮ることができるお寺は非常に珍しいです。
なぜこんなに床がピカピカなのか尋ねると、漆塗りの床を毎朝丁寧にほこり取りしているそうです。目の前に広がる床がまるで鏡のような、水面のような、不思議な感覚に陥りました。春には新緑が輝き、夏には涼を感じることができます。秋はもみじが紅葉し見頃をむかえます。季節によって映り行く別世界を体感しましょう。
2025年の公開期間と見頃はいつ?混雑を避けるポイント!
秋の床もみじの特別公開期間は以下の通りです。
期間:10月18日(土)~12月7日(日)
拝観受付時間:9:00~16:00 (閉門16:30)
拝観料:10月大人800円 11月 12月 大人1,200円(高校生以下無料)
ライトアップ期間:11月15日(土)~12月7日(日)
拝観受付時間:17:00~19:00 (閉門19:30)
拝観料:大人1,200円(高校生以下無料)
※2025年の情報です。毎年変動するので、公式HPで事前にご確認をお願いします。
見頃は11月中旬といわれていますが、気候によって変動するので、見頃についての問い合わせは一切受け付けてないそうです。その代わり、その時期、その瞬間にしかない「床もみじ」を味わうことができます。例えば「天気が良くてよかったです」と話をしたら、スタッフの方が「雨は雨で最高ですよ。静かで幻想的で。」とそこで働いているからこそわかる裏話を教えてくれました。
【和傘アート「福」かさねがさね】は紅葉真っただ中になると観ることはできません。カラフルな傘が可愛くて、まだ紅葉し始めのもみじに色を添えてくれます。10月と11月に二度訪れたいなと思いました。
早い時間でも駐車場が満車になってしまうこともあります。平日土日問わずバスツアーが訪れるので、(多い日では一日に30~40台のバスがくることも。)混雑をどうしても避けたいなら、見頃の時期を少しずらすのもおすすめです。
床もみじの写真をきれいに撮るコツは?拝観時の注意点も!
<「福」かさねがさね>
スタッフの方がきれいに撮るコツを教えてくれました。一眼レフカメラじゃなくてもスマートフォンのカメラでも十分に美しい床もみじを撮ることが可能なので安心してください。まず低い姿勢で床ギリギリにカメラを構えます。ポイントは必ず畳の縁と平行にしてください。畳に置いてしまって大丈夫です。柱の角とカメラの角を合わせてゆっくりとスライドして何枚か順番に撮るのもおすすめだそうです。どうですか?カメラ素人の筆者でもとてもきれいに撮れました。

ここで注意点です。漆塗りの床は絶対に触らないでください。傷がつきやすいし、皮脂は拭いても落ちないそうなので。混雑時は並んで順番に撮影します。交代をしながら、状況によってはスタッフのほうから声掛けをすることもあるそうです。ルールは守って気持ちのよい拝観を楽しみたいですよね。
宝徳寺境内には見どころや映えスポットがたくさん
まず境内に入ると出迎えてくれたたくさんの和傘、映えスポットです。その先にはかわいいお地蔵さんがたくさんいる「地蔵のこみち」。

<地蔵のこみち>

<開運アンブレラスカイ>
そこを抜けると【開運祈願!アンブレラスカイ】が空いっぱいに広がっています。傘が厄を除け、運が開きます。その下に敷かれた丸い石を歩くとご利益が。ハートの石を発見して幸せな気持ちになりました。
客殿10枚のふすま絵「夢桜」も圧巻です。こちらは「床もみじ特別公開」に合わせての限定公開です。お見逃しなく!

御朱印の種類と秋限定デザイン!
<秋限定 切り絵の御朱印>
宝徳寺にはびっくりするほどの数の御朱印がありました。最近、御朱印集めが趣味の筆者ですが、こんなに種類があるお寺は初めてでした。基本の御朱印から期間限定の御朱印、切り絵御朱印などさまざまな御朱印を寺務所でいただくことができます。初穂料は500円~1,500円です。筆者は基本の御朱印と紅葉の切り絵をいただきました。11月の床もみじ期間はすべて書置きとなっています。通常は火曜日、金曜日は書置き対応、御朱印帳をお預かりして後日郵送も可能です。七五三の切り絵御朱印に名前を入れることができたり、誕生日星座御朱印があったり唯一無二のお寺だと思いました。

<たくさんの種類の御朱印 他にもたくさん>
切り絵御朱印の切り絵部分だけを持ち、カラフルな「かさねがさね」を背景にしたり、空に掲げて水色背景にしたり、庭園を背景にして写真を撮るのもおすすめだと教えてもらいました。映えスポットとしても有名な宝徳寺。自由に写真を撮り、SNSにアップできる、なんて時代に合ったお寺なのだろうと感銘を受けました。


駐車場やアクセス情報
駐車場は、第一から第五まで用意されています。宝徳寺入口正面の第一駐車場は21台、第二駐車場は42台、第三~第五まで合わせて250台駐車可能です。見頃ピーク時は満車になるので注意しましょう。平日でも県外ナンバーがたくさんでした。
車の場合、北関東自動車道「太田桐生I.C」「伊勢崎I.C」から約30分です。
電車の場合、東北新幹線「小山駅」からJR両毛線で「桐生駅」まで約55分。上越新幹線「高崎駅」からJR両毛線で「桐生駅」まで約45分。「桐生駅」からはおりひめバス川内線で約25分です。
いかがでしたか?
群馬県桐生市の宝徳寺の床もみじは、写真では伝えきれないほどの美しさがあります。
静けさの中に差し込む光と紅葉のコントラストは、まさに“心が整う時間”。
同じ群馬にこんな素敵な場所があるなんて、改めて地元の魅力を感じました。
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きなこ