まるごと”繭”の恵み!「シルクストーリージャパン」の純国産シルク製品 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

シルク製品

更新日: 2025年10月24日

シルクといえば、世界遺産に登録された富岡製糸場と絹産業遺産群をイメージされる方も多いかもしれません。しかし、「シルクストーリージャパン」はそこから少し離れた邑楽町で純国産の高品質なシルク製品の製造販売を続けています。その思いやこだわりなどについて話をうかがい、新商品開発の試食会にも参加させていただきました。

小倉さんご夫婦が紡ぐシルクへの思い

シルクストーリージャパン

<「シルクストーリージャパン」の小倉照夫さんと栄理子さんご夫婦>

 

「シルクストーリージャパン」は洗顔パフ、ボディミトン、タオル、ソープ……等々の純国産シルク製品を製造販売する個人事業主です。小倉照夫さんと栄理子さんのご夫婦二人で経営しています。もともと栄理子さんが一人で事業をスタートさせ、その後、照夫さんが脱サラして合流。代表も照夫さんに変わりました。

お二人がこの事業に熱心に取り組んでいる背景には、「シルクで多くの方に健康になってほしい」という思いがあるそうです。

シルクにはアミノ酸が豊富に含まれているため、保湿、美白、消臭、紫外線カット……などたくさんの効果があります。

また、シルクの元となる繭は、蚕が羽化するまでしっかりと保護するためのものです。その保護する力は、人にもさまざまな恩恵をもたらしてくれるそうです。私の知人にも、脳溢血で体が思うように動かなくなってしまったとき、手の中にずっと繭玉を握っていると、徐々に回復したという方がいます。繭やシルクには、そのような科学では説明できない、不思議な力が宿っているのかもしれません。

 

<シルクは蚕の繭から作られます 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

<製品の一部は自社で手織りしています 画像提供:シルクストーリージャパン>

シルクのボディウォッシュミトンやソープで肌に潤いを

シルク製品

<Silky Milky ボディウォッシュミトン 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

そんなお二人の思いが込められた、「シルクストーリージャパン」の製品のいくつかをご紹介します。

「Silky Milky ボディウォッシュミトン」は、シルクの繊維が古い角質や余分な油脂を取り除き、さらにシルクのプロテインが肌の潤いを保ってくれます。

 

<純国産シルク手織りスヌード 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

「純国産シルク手織りスヌード」は軽くてふわふわの手触りで、保湿性にも優れています。シルクに含まれるアミノ酸でリラックス効果も期待できます。

 

<純国産シルクプロテインソープ 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

「純国産シルクプロテインソープ」は植物オイルをシルクで練りあげ、コールドプロセスという低温製法で製造しています。そのため、ビタミンやタンパク質が熱で失われることなくたっぷりと残り、肌に潤いを残したまま洗いあげることができます。合成界面活性剤、防腐剤、保存料は一切添加していないので、赤ちゃんからお年寄りまで安心して使用できます。

シルクパウダーやくわ茶などを使ったフードも展開

くわ茶パウダー

<くわ茶パウダー 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

シルクパウダーや、蚕の餌の桑の葉、桑の実(マルベリー)を使用したフードにも力を入れています。

「くわ茶パウダー」は水やお湯に溶かして飲んだり、サラダにかけたり、焼酎に入れたり……と、いろいろな楽しみ方ができます。クセのないすっきりとした味わいで、ミネラル、ビタミン、カルシウム、食物繊維、鉄分、葉酸、そしてさらに、血糖値や血圧を下げるデオキシノジリマイシンと、栄養素も非常に多く含まれています。

 

<桑の実と桑茶の健康アイス 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

「桑の実と桑茶の健康アイス」は桑茶アイスで桑の実アイスを挟んだ3層構造になっていて、すっきりした味わいの桑茶と甘酸っぱい桑の実が絶妙にマッチしています。桑茶の栄養価の高さは前述のとおりですが、桑の実にも目の健康維持に良いアントシアニンが豊富に含まれています。こんにゃくパウダー配合なので、アイスが溶けにくく、食べ終わるまで手に垂れてこないというのも大きな特徴です。

 

<くわの実ジャム 画像提供:シルクストーリージャパン>

 

桑の実はアイスだけでなく、「くわの実ジャム」にもしています。爽やかな甘さになっていて、パンやクラッカーとよく合います。

シルクパウダーと桑茶を配合したうどんの試食会に参加

シルクパウダーと桑茶を配合したうどん

<シルクパウダーと桑茶を配合したうどん>

 

さらなる新商品の開発にも積極的に取り組み続けています。現在、太田市の製麺所「大南食品」の協力のもとに開発を進めているのは、シルクパウダーと桑茶を配合したうどんです。この2つをそれぞれ別に配合したうどんはすでにありますが、いっしょに配合したものは世界初となるようです。

この試食会には、私も参加させてもらいました。

 

<さて、そのお味は……>

 

その色と麺の細さが相まって、見た目は茶そばのようです。ツルツルとした食感で、美味しくいただけました。しかし、シルクパウダーと桑茶の存在をあまり感じられませんでしたので、もう少し増やしてもいいのかなと思いましたが、その配合のバランスはとても難しいようです。他の参加者たちからは、「麺をもっと太くして、ひもかわうどんのようにしてもいいのでは」などの意見が出ました。

これらの意見を参考にしてさらに改良を重ねていくそうです。いったいどんなうどんに仕上がるのか、とても楽しみですね。

 

「シルクストーリージャパン」のシルク製品は、ホームページのWEBストアで販売しています。また、群馬県内や県外のさまざまなイベントに出店もしていますので、製品を実際に手に取ってみたい方はこちらがおすすめです。出店情報はホームページとInstagramで公開していますので、そちらをチェックしてください。

 

インフォメーション

シルクストーリージャパン

住所:群馬県邑楽郡邑楽町篠塚1057-2
電話:090-2765-8358

E-mail:info@silkstoryjapan.com

ホームページ:https://silkstoryjapan.com

Instagram:https://www.instagram.com/silkstoryjapan/

 

小林ていじ

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。