じっくり昆虫観察!体験プログラムも豊富な「ぐんま昆虫の森」 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
昆虫観察館や温室で観察したら里山へGO!
入園ゲートをくぐると、そこはもう森の中。虫たちの気配にわくわくしながら道なりに歩いて行くと、昆虫観察館が見えてきます。
昆虫観察館では里山の生き物や、ヘラクレスオオカブトなどの世界の昆虫を年間通して展示。全国的に減少しており希少となってしまったという、ゲンゴロウやタガメも見ることができます。
亜熱帯の植物が生い茂る温室には、オオゴマダラなど数種類のチョウが飛び交っていて幻想的です。
<温室で飛び交うチョウ>
45ヘクタールの敷地には雑木林や小川、原っぱがあり、そこで暮らす昆虫を捕まえて観察できます。虫取り網は持参できますが、虫かごの持ち込みはできません。観察したらすぐに元の場所に戻してくださいね。
<持参した網で虫取り>
体験プログラムに参加してより深く楽しく観察
屋内外で行う体験プログラムは子供たちに大人気です。
「里山歩き」ではスタッフが季節の昆虫や植物を案内してくれます。9月に参加した時は、ナナフシを観察したり、飼育しているカブトムシの幼虫に触れたりすることができました。
<里山歩きでカブトムシの幼虫を観察>
途中の虫取りタイムでは、数種のバッタ、カマキリ、トンボを捕獲。捕まえた昆虫の解説をスタッフがしてくれ、子供たちは実物を見ながら熱心に聞き入っていました。
冬の参加もおすすめです。昆虫は少ないと思いきや、冬越ししている姿をたくさん見ることができましたよ。
室内ではクラフト体験や飼育室探検ツアーを開催
昆虫観察館でもさまざまな体験プログラムを行っています。気軽に参加できる「クラフト体験」では、昆虫のイラストのバッジ作りや繭を使った工作が楽しめます。
「飼育室探検ツアー」は、普段は入れない飼育室を見学。スタッフの解説を聞きながら飼育の様子を見るので、楽しみつつも学びもあります。餌やりの様子は参加者みんな興味津々でした。
ここで紹介したプログラムは当日の申し込みとなりますが、予約が必要なスペシャルプログラムもあります。ぜひ公式ホームページをチェックしてください。
お蚕を飼育するかやぶき民家
里山の一角には、かやぶき民家があります。明治初期の養蚕農家を移築したもので、ぐんま絹遺産に登録されています。
庭先では輪投げやけん玉、竹とんぼなどの昔遊びを体験することができ、子供たちのにぎやかな声が響きます。
<かやぶき民家でお蚕を観察>
もちろん、民家の中の見学も可能です。
5月から10月にかけては実際にお蚕を飼育しており、昔ながらの養蚕の様子を見ることができるほか、桑くれや繭かきといった養蚕体験も行っています。
※現在かやぶき民家の修繕を行っているため、一部利用が制限されています。詳細についてはホームページをご覧ください。
昆虫グッズがずらりと並ぶミュージアムショップ
園内のミュージアムショップでは、昆虫に関するグッズを多数販売しています。
昆虫がモチーフのおもちゃやぬいぐるみ、Tシャツ、バッグ、アクセサリーが並ぶほか、かやぶき民家で収穫した繭玉や、ぐんまちゃんとコラボしたオリジナルグッズもあり、品ぞろえに圧倒されるほどです。
併設しているカフェでは、カレーやうどん、アメリカンドッグといった食事とドリンクを提供しています。調理を待つ際に渡される引き換えカードが昆虫のイラストなのが、ちょっとうれしいポイントです。
<スタッフが手描きした飲食引き換えカード>
ぐんま昆虫の森では、さまざまなテーマの企画展や特別展を継続的に開催しています。里山の昆虫や草花は季節ごとにがらりと変わるので、一度訪れると何度も足を運びたくなります。
友の会に入会(要会費)すると入園無料になるほか、友の会限定のイベントにも参加可能。さらに楽しみが広がるのでおすすめです。
インフォメーション
群馬県立ぐんま昆虫の森
住所:群馬県桐生市新里町鶴ケ谷460-1
電話:0277-74-6441
営業時間:4月~10月9:30~16:30、11月~3月9:30~16:00 ※入園は閉館30分前まで
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス休園あり
料金:一般410円、大学・高校生200円、中学生以下無料
HP: https://www.pref.gunma.jp/site/giw/

関口美智子