赤城山・覚満淵|新緑の湿原を歩く、群馬の絶景散策スポット 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

覚満淵とは?
覚満淵は、赤城山の標高約1,360mに位置する、周囲約1kmほどの小さな湿原です。
湿生植物や高山植物が多く見られ、「小さな尾瀬」や「小尾瀬」とも呼ばれています。
湿原特有の植物のほか、6月にはレンゲツツジが咲き、初夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の自然が楽しめるのも魅力のひとつ。
周囲には木道が整備されており、30〜40分ほどでぐるりと一周できるため、気軽な散策や自然観察にぴったりのスポットです。
新緑と朝霧が織りなす、幻想的な風景
<朝霧に朝日が差し込むと幻想的>
覚満淵は、四季折々にさまざまな表情を見せてくれる湿原です。
中でも特におすすめなのが、初夏の新緑と秋の紅葉。
今回は、ちょうどシーズンを迎えた初夏の新緑をご紹介します!
湿原を囲む木々がいっせいに芽吹き、木道の両側にはみずみずしい緑が広がります。空気も澄んでいて、散策にはぴったりの季節です。
さらに、朝の時間帯には霧が立ちこめることもあり、新緑とのコントラストが幻想的な風景を生み出します。
特にこの時期は霧が発生しやすく、運が良ければ、まるで絵の中に迷い込んだような光景に出会えるかもしれません。
もちろん、霧が出ない日でも、晴れた日の清々しい緑や、雨に濡れてしっとりとした湿原の風景など、天気に関係なく覚満淵ならではの魅力が感じられます。
木道をゆっくり歩く
<昨年新しくなった木道>
覚満淵の魅力のひとつが、ぐるりと湿原を囲む木道です。
実際に歩いてみると、周囲は約1kmほど。ゆっくり歩けば30〜40分ほどで一周できます。
木道のまわりには季節の草花が咲いていて、立ち止まって観察するのも楽しいポイント。
途中にはベンチもあり、腰を下ろして澄んだ空気と景色を眺めていると、時間を忘れてしまいます。
昨年には一部の木道が新しく整備され、とても歩きやすくなっていました。散策にも、写真撮影にもぴったりの木道です。
<ここから覚満淵に入ります>
<シカ対策のネットを越えたら木道があります>
<途中のベンチに腰掛けてゆっくりするのもオススメ>
忙しい日常から離れて 覚満淵の"穴場感"
<人気のシンボルツリー>
覚満淵は、赤城山の中でも“静けさを味わえる穴場”としておすすめのスポットです。
人の出入りも比較的少なめで、落ち着いた時間がゆったりと流れています。
特に平日は混雑もなく、自分のペースで自然を味わえるのが魅力。
空気も澄んでいて、立ち止まって深呼吸するもよし、ベンチでひと休みするもよし、木道を歩きながらのんびり景色を楽しむのもおすすめです。
気づけば、時間を忘れてただ自然の中にいるだけの自分に気づく。
そんなひとときを与えてくれる場所が、覚満淵です。
写真で感じる、覚満淵の魅力
<風が無い日は水面が鏡のよう>
覚満淵は、写真を撮る人にとっても心惹かれる場所です。
新緑や紅葉、そして霧が立ちこめる早朝には、多くのカメラマンが三脚を構えてこの景色を狙いに訪れます。
特に朝霧に包まれた風景は、何度見ても飽きることがありません。
木々の間を静かに流れる霧が湿原を包み込み、差し込む光によって まるで絵画のような表情を見せてくれます。
霧の濃さや光の角度によって景色ががらりと変わるため、何度も通いたくなる気持ちがよくわかります。実際、私もそのひとりです。
春・夏・秋・冬、それぞれに違った魅力があり、訪れるたびに新しい景色に出会えるのも、写真を撮るうえでの楽しさのひとつ。
四季折々の表情を残しに、ぜひ一度カメラを持って足を運んでみてください!
<日が差す前、薄く霧が出ている>
覚満淵は、赤城山の自然を静かに味わえる、知る人ぞ知る癒しの場所です。
霧が出れば幻想的な風景に出会えますが、霧がなくても、新緑の美しさと澄んだ空気が心を整えてくれます。
季節や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれるので、写真が趣味の方にもおすすめです。
アクセスもしやすいので、ぜひ一度足を運んでみてください!
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