赤城山・覚満淵|新緑の湿原を歩く、群馬の絶景散策スポット 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

覚満淵

更新日: 2025年09月05日

群馬県を代表する山である赤城山。その頂に「覚満淵(かくまんぶち)」と呼ばれる小さな湿原があります。

覚満淵は地元の人や写真好きにひそかに親しまれている散策スポットです。

春から夏にかけては、木々の新緑が鮮やかに広がり、朝の時間帯には霧がふわりと湿原を包み込むことも。

霧がかかる景色は、まるで物語の中に迷い込んだような幻想的な美しさがあります。

今回は、そんな覚満淵の静けさや、新緑、そして朝の霧の美しさを写真とともにご紹介します!

覚満淵とは?

覚満淵

覚満淵は、赤城山の標高約1,360mに位置する、周囲約1kmほどの小さな湿原です。

湿生植物や高山植物が多く見られ、「小さな尾瀬」や「小尾瀬」とも呼ばれています。

湿原特有の植物のほか、6月にはレンゲツツジが咲き、初夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の自然が楽しめるのも魅力のひとつ。

周囲には木道が整備されており、30〜40分ほどでぐるりと一周できるため、気軽な散策や自然観察にぴったりのスポットです。

新緑と朝霧が織りなす、幻想的な風景

覚満淵

<朝霧に朝日が差し込むと幻想的>

 

覚満淵は、四季折々にさまざまな表情を見せてくれる湿原です。

中でも特におすすめなのが、初夏の新緑と秋の紅葉。

今回は、ちょうどシーズンを迎えた初夏の新緑をご紹介します!

湿原を囲む木々がいっせいに芽吹き、木道の両側にはみずみずしい緑が広がります。空気も澄んでいて、散策にはぴったりの季節です。

さらに、朝の時間帯には霧が立ちこめることもあり、新緑とのコントラストが幻想的な風景を生み出します。

特にこの時期は霧が発生しやすく、運が良ければ、まるで絵の中に迷い込んだような光景に出会えるかもしれません。

もちろん、霧が出ない日でも、晴れた日の清々しい緑や、雨に濡れてしっとりとした湿原の風景など、天気に関係なく覚満淵ならではの魅力が感じられます。

木道をゆっくり歩く

覚満淵(木道)

<昨年新しくなった木道>

 

覚満淵の魅力のひとつが、ぐるりと湿原を囲む木道です。

実際に歩いてみると、周囲は約1kmほど。ゆっくり歩けば30〜40分ほどで一周できます。

木道のまわりには季節の草花が咲いていて、立ち止まって観察するのも楽しいポイント。

途中にはベンチもあり、腰を下ろして澄んだ空気と景色を眺めていると、時間を忘れてしまいます。

昨年には一部の木道が新しく整備され、とても歩きやすくなっていました。散策にも、写真撮影にもぴったりの木道です。

 

<ここから覚満淵に入ります>

 

<シカ対策のネットを越えたら木道があります>

 

<途中のベンチに腰掛けてゆっくりするのもオススメ>

忙しい日常から離れて 覚満淵の"穴場感"

覚満淵(シンボルツリー)

<人気のシンボルツリー>

 

覚満淵は、赤城山の中でも“静けさを味わえる穴場”としておすすめのスポットです。

人の出入りも比較的少なめで、落ち着いた時間がゆったりと流れています。

特に平日は混雑もなく、自分のペースで自然を味わえるのが魅力。

空気も澄んでいて、立ち止まって深呼吸するもよし、ベンチでひと休みするもよし、木道を歩きながらのんびり景色を楽しむのもおすすめです。

気づけば、時間を忘れてただ自然の中にいるだけの自分に気づく。

そんなひとときを与えてくれる場所が、覚満淵です。

写真で感じる、覚満淵の魅力

鏡のような水面

<風が無い日は水面が鏡のよう>

 

覚満淵は、写真を撮る人にとっても心惹かれる場所です。

新緑や紅葉、そして霧が立ちこめる早朝には、多くのカメラマンが三脚を構えてこの景色を狙いに訪れます。

特に朝霧に包まれた風景は、何度見ても飽きることがありません。

木々の間を静かに流れる霧が湿原を包み込み、差し込む光によって  まるで絵画のような表情を見せてくれます。

霧の濃さや光の角度によって景色ががらりと変わるため、何度も通いたくなる気持ちがよくわかります。実際、私もそのひとりです。

春・夏・秋・冬、それぞれに違った魅力があり、訪れるたびに新しい景色に出会えるのも、写真を撮るうえでの楽しさのひとつ。

四季折々の表情を残しに、ぜひ一度カメラを持って足を運んでみてください!

 

<日が差す前、薄く霧が出ている>

 

覚満淵は、赤城山の自然を静かに味わえる、知る人ぞ知る癒しの場所です。

霧が出れば幻想的な風景に出会えますが、霧がなくても、新緑の美しさと澄んだ空気が心を整えてくれます。

季節や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれるので、写真が趣味の方にもおすすめです。

アクセスもしやすいので、ぜひ一度足を運んでみてください! 

 

インフォメーション

覚満淵

住所:群馬県前橋市富士見町赤城山大洞

HP:https://gunma-kanko.jp/spots/669

 

KUBO

KUBO

群馬県生まれの30代。風景写真を撮りながら、群馬の自然や街の魅力を日々再発見しています。写真を通じて、地元の良さを少しでも多くの人に届けていきたいです。