「桐生自然観察の森」でヘビと仲良くなろう 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

「ジャパンスネークセンター」の研究員が講師として来てくれました
<桐生自然観察の森>
「ヘビと仲良くなろう」のイベントには、子供から大人まで28名が参加しました。講師には、太田市の「ジャパンスネークセンター」の研究員である高木先生がお越しくださいました。
<ヘビの専門家の高木先生>
高木先生はレクチャールームでジャパンスネークセンターから連れてきた何種類ものヘビを見せながら、その種類や特徴などについての講義をしてくれました。日本には、沖縄を除くと、主にニホンマムシ、ヤマカガシ、アオダイショウ、シマヘビ、シロマダラ、ジムグリ、タカチホヘビ、ヒバカリの8種類が生息しており、このうち、ニホンマムシとヤマカガシが毒を持っているそうです。
講義のあとは外に出て、園内に生息する野生のヘビを探しに行きます。さて、いったいどんなヘビが見つかるのでしょうか。わくわくしてきました。
園内を歩いて野生のヘビを探しましょう
<いざ、野生のヘビを探しに>
高木先生を先頭にして参加者全員で園内を歩き、池などの水辺を中心に探索しました。参加者が自分でヘビを捕まえるのはとても危険なので、見つけたら先生を呼んで捕まえてもらいます。しかし、なかなか見つかりません。もしかして今回は1匹も見つからないのでは……という不安が募りはじめたとき、地面の落ち葉の中でなにかがススッと素早く動きました。
「先生、いました!」
参加者のひとりが大声で言うと、そこへ先生が颯爽とやってきて、素手でそれをパッと捕まえました。
<ジムグリを捕まえました>
ジムグリでした。このヘビはすぐに地面に潜ってしまうため、見つかるのは非常に珍しいとのこと。顔が四角いのが特徴で、これは地面に潜ったときに口に土が入らないようにするためだそうです。先生が手に掴んだ状態でそのお腹を触らせてもらうと、ツルツルとしていました。
その後、ヤマカガシ2匹、ヒバカリ1匹も捕まえました。ヤマカガシは毒ヘビですが、先生はそれさえも素手で捕獲してしまいます。
<まるでキングギドラのような3匹のヘビ>
コーンスネークなどたくさんのヘビと触れ合う
<ヘビと触れ合いましょう>
野生のヘビ探しを終えて、レクチャールームに戻ってきました。ここからはヘビとの触れ合いタイムです。高木先生は触ることのできるヘビとして、アオダイショウ、ボールパイソン、コーンスネーク、アシナシトカゲの4種類を連れてきていました。
<アシナシトカゲ>
アシナシトカゲはヘビのような姿をしていますが、その名のとおり、正確にはヘビではなくトカゲです。実は、ヘビとトカゲの違いは足の有無ではなく、まぶたと耳の穴の有無にあるそうです。まぶたと耳の穴があるのがトカゲ、ないのがヘビです。このアシナシトカゲは足がありませんが、まぶたと耳の穴があるのでトカゲです。
<アオダイショウ>
<ボールパイソン>
<コーンスネーク>
コーンスネークを触らせてもらいました。手に乗せてみると、その体はプニプニと柔らかく、表面はツルツルとしています。黒いつぶらな目をしており、細長い舌をチロチロと出す仕草には愛嬌を感じます。ヘビをペットとして飼う人の気持ちがなんとなくわかってしまいました。
<近くで見ると、とてもキュート>
このイベントではヘビについての知識を深め、ヘビと直に触れ合うこともでき、ちょっとでもヘビに興味があるなら、とても楽しめる内容になっていました。「桐生自然観察の森」ではこの他にもたくさんのイベントを開催しており、その情報はホームページなどで公開しています。参加費は無料ですので、気になるイベントがありましたら、電話予約してご参加ください。
インフォメーション
桐生自然観察の森
住所:群馬県桐生市川内町2-902-1
電話/FAX:0277-65-6901
営業時間:夏時間 3月〜10月 9:00~16:30、冬時間 11月〜2月 9:30~16:00
休園日:火曜(火曜が祝日の場合は翌日)、祝日の後の代休日、年末年始
入館料:無料
MAIL:shizen@city.kiryu.lg.jp
URL:https://www.city.kiryu.lg.jp/forest/

小林ていじ