進化するお祭り!渋川市「小野池あじさい公園 あじさいまつり」  【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

小野池あじさい公園

更新日: 2025年08月08日

渋川市にある「小野池あじさい公園」は、伊香保温泉に向かう観光客の方だけでなく、市民にも親しまれている群馬のあじさいの名所です。私も小学生の頃など、よく課外授業で訪れていました。

そんなあじさい公園で毎年6月〜7月に開催される「あじさいまつり」が、近年進化を遂げています。

渋川市出身の漫画家とのコラボやスタンプラリーなど、あじさいの鑑賞にとどまらない楽しい企画がたくさんの「小野池あじさい公園 あじさいまつり」の様子をお届けします!

約8,000株ものあじさいが迎えてくれる「小野池あじさい公園」

小野池あじさい公園(入口)

<あじさいは渋川市の「市の花」でもあります Photo by Masaaki Muraoka>

 

小野池あじさい公園は、渋川駅や渋川伊香保ICから伊香保温泉へ向かう途中、平沢川沿いにある公園です。その名の通り「小野池」という貯水池があり、水路が流れる起伏に富んだ地形が魅力。

 

<木々が生い茂り、幻想的な雰囲気の場所も Photo by Masaaki Muraoka>

 

6月中旬から7月上旬には約8,000株のあじさいが見頃を迎え、青・紫・白など、さまざまな色合いの花が園内を彩ります。

どこを歩いても異なる角度からあじさいを楽しむことができ、多くの写真愛好家が訪れるスポットとしても知られています。散策しながら自分だけのお気に入りスポットを見つけるのも楽しみの一つです。

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

例年6月中旬〜7月上旬には「小野池あじさい公園 あじさいまつり」を開催

小野池あじさい公園

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

「小野池あじさい公園 あじさいまつり」は、毎年6月中旬〜7月上旬のあじさいの見頃に合わせて開催されるお祭りです。私は渋川に生まれて30年以上経ちますが、幼少期の記憶ではいつもこの時期に大型観光バスが止まり、園内に提灯が飾られて賑わっていた記憶があります。

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

そんなあじさいまつりは、令和6年度からは渋川市出身の漫画家いけ氏とのコラボレーションが実現するなど近年パワーアップ。

さらに今年は周辺スポットを巻き込んだスタンプラリー企画も開催され、あじさいを鑑賞するだけでなく、来園者自身が参加できるイベントへと進化しました。

今回私は6月下旬に訪れ、ちょうど満開のあじさいを楽しむことができました。近所で生まれ育った個人的な感覚では、例年6月20日過ぎに見頃になることが多いと感じています。

※詳しい開花状況は、渋川市まちづくり財団の公式Xなどで確認してください。

 

<平日にも関わらず多くの人が訪れていました Photo by Masaaki Muraoka>

園内は風鈴や提灯で涼やかに、夜間はライトアップも

園内の風鈴

<風鈴一つひとつに、市内の園児たちの願いごとが書かれていました Photo by Masaaki Muraoka>

 

満開のあじさいとともに園内に華を添えているのが、絵付け提灯と風鈴です。絵付け提灯は渋川市内の美術部に所属する中学生によるもので、風鈴には、一つひとつに市内園児たちの願いごとの書かれた短冊がついていました。

また、土・日曜日限定で和傘無料貸し出しサービスやあじさいをコンセプトにした商品販売もあり、お祭り気分を盛り上げてくれます。

さらに、期間中の18:00〜21:00に点灯される「アジサイライトアップ」も必見です。園内が日中とはまた違った、幻想的な雰囲気に包まれます。

 

<画像提供:公益財団法人渋川市まちづくり財団>

スタンプラリーでは公園周辺の癒しスポットも巡って

『ねこむすめ道草日記』とコラボしたスタンプラリー

<スポットごとに異なるデザインが可愛いスタンプ Photo by Masaaki Muraoka>

 

今回のあじさいまつりの目玉企画の一つが、漫画家・いけ氏の作品『ねこむすめ道草日記』とコラボしたスタンプラリー。会場のあじさい公園を飛び出して、市内施設を巡る特別企画です。

スタンプ設置場所は小野池あじさい公園・渋川八幡宮・渋川市民会館の3ヶ所。各スポットを巡ることで渋川市の新たな魅力を発見できるだけでなく、3つのスタンプを集めることで記念品を手に入れることができます。

 

<青紅葉が美しい渋川八幡宮の境内 Photo by Masaaki Muraoka>

 

私が最初に訪れた渋川八幡宮は、あじさい公園から徒歩約15分ほどのところにある、渋川の総鎮守です。1602年に造営されたと伝えられる本殿は、県指定重要文化財に指定されています。

 

<境内全体が木々に覆われ、非日常的な気分を味わえます Photo by Masaaki Muraoka>

 

<渋川八幡宮バージョンのスタンプをGETしました! Photo by Masaaki Muraoka>

渋川市民会館ではいけ氏の複製原画展も開催

漫画家・いけ氏の複製原画展

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

もう一つのスタンプ設置である渋川市民会館では、今回のあじさいまつりでコラボしている渋川市出身の漫画家・いけ氏の複製原画展も開催されていました。

徳間書店リュウコミックスで連載中の『ねこむすめ道草日記』は、「渋垣市」という架空の街が舞台。渋川市をよく知る人ならピンとくる風景を、作品の中に見ることができます。このスタンプラリーで訪れた渋川八幡宮によく似た神社に、キャラクターたちが集まっている複製原画もありました。

 

<観覧者が感想などを綴るノートには、作者・いけ氏のメッセージも残されていました Photo by Masaaki Muraoka>

 

3つのスタンプも集まり、無事に記念品のステッカーに交換完了。今回のあじさいまつりの良い記念になりました。

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

長い歴史がありながら、ここ数年で進化を遂げている「小野池あじさい公園あじさいまつり」。渋川生まれ・渋川育ちの目から見ても、たしかに新鮮な楽しみがありました。

梅雨の時期を鮮やかに彩るあじさいとともに、市民がつくる進化するお祭り「小野池あじさい公園あじさいまつり」を楽しんではいかがでしょうか。

 

インフォメーション

小野池あじさい公園あじさいまつり

開催場所:小野池あじさい公園
住所:群馬県渋川市渋川2979
開催時期:例年6月中旬〜7月上旬

HP:https://shibukawa-foundation.or.jp/

SNS:https://x.com/shibukawafd_jp

 

※この記事は2025年6〜7月に開催されたものを取材したものです。今後の開催では内容、出展者等が異なる場合がございます。

 

渋川八幡宮

住所:群馬県渋川市渋川甲1番地1
電話:0279-24-0122

HP:https://shibukawa-hachimangu.jp/

SNS:https://www.instagram.com/shibukawahachimangu/

 

渋川市民会館

住所:群馬県渋川市渋川2795
電話:0279-24-−2261
営業時間:9:00〜22:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、年末年始(12月29日から1月3日)

HP:https://shibukawa-civichall.com/

SNS:https://x.com/shibukawafd_jp

 

望月優衣

望月優衣

渋川市出身・高崎市在住のフリーライター。群馬県内の取材・インタビューを中心に、文章を仕事に楽しく生活しています。趣味は街歩きや美術館めぐり、ノープランの旅行です。