トンネル水槽が楽しい!群馬県唯一の水族館がある「道の駅みなかみ水紀行館」 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

群馬県唯一の水族館がある「道の駅みなかみ水紀行館」
<Photo by Masaaki Muraoka>
利根川の上流に位置するみなかみ町。この豊かな自然に囲まれた「道の駅みなかみ水紀行館」の中に、県内で唯一の水族館「水産学習館」があります。
<Photo by Masaaki Muraoka>
道の駅と水族館が一体化した珍しい施設で、入館料も大人350円とリーズナブル。コンパクトにまとまっていて見やすく、旅の途中でも気軽に楽しめるのが魅力です。
道の駅エリアには地元の新鮮な農産物や特産品を扱う「売店満点横町横丁」、ダムカレーなどが楽しめる「軽食コーナー」も併設されているので、見学の前後にショッピングや食事も楽しめます。
「水産学習館」の主役はトンネル水槽と利根川に住む淡水魚
<保育園行事をきっかけに、もう6回目の訪問になると話してくれた男の子 Photo by Masaaki Muraoka>
水紀行館の最大の見どころは、なんと言ってもトンネル水槽!頭上や両脇を、魚たちが悠々と泳ぐ姿を観察できます。子どもたちはもちろん、大人も見入ってしまう迫力です。
<Photo by Masaaki Muraoka>
<Photo by Masaaki Muraoka>
館内に展示されているのは、みなかみに生息する生物ばかり。ミズカマキリやニホンアマガエルは、水産学習館を管理する芝さんが至近の諏訪峡や河川敷を調査して採集してきたものです。みなかみの自然を学び、理解してもらう施設として、「地のもの」を展示することにこだわっています。
<Photo by Masaaki Muraoka>
<Photo by Masaaki Muraoka>
この水産学習館を管理するのは、地域おこし協力隊の芝洋二郎さん。茨城県の大規模水族館で勤務したのち、2024年6月に来県。バックヤードの整備や展示方法の刷新に精力的に取り組み、展示する生物も31種267点(2024年9月14日時点)から38種323点(2025年3月15日時点)まで増やしました。
気軽に餌やりが体験できる常設の「ウグイのごはん体験」も、2025年の3月に始めたばかりのもの。「いつ来ても何かが違う、そう思ってもらえる変化のある施設を目指しています」と話してくれました。
<Photo by Masaaki Muraoka>
<私もウグイの餌やりに挑戦してみました! Photo by Masaaki Muraoka>
<Photo by Masaaki Muraoka>
「トンネル水槽給餌体験」に挑戦!
<Photo by Masaaki Muraoka>
水産学習館を一通り見学したあとはバックヤードに回り、「トンネル水槽給餌体験」に挑戦しました!魚たちに関する芝さんのミニ解説を受けたあと、少量ずつ餌を投げ入れていきます。
<Photo by Masaaki Muraoka>
魚たちが水面まで浮上してきてくれるので、大きさや模様など、それぞれの違いがよく分かります。
<Photo by Masaaki Muraoka>
トンネル水槽を通過する来館者の様子を上から眺めるのも、とても新鮮で貴重な体験でした。
この餌やり体験は2025年のGW中に好評だったため、現在は恒常的なイベントとして開催しているのだそう。過去には、水族館の裏側を特別に見学できる「バックヤードツアー」も開催されました。
<Photo by Masaaki Muraoka>
「今後もたくさんの体験イベントを企画中です」と芝さん。体験内容はイベントごとに異なるので、ぜひお出かけ前に公式HPやSNSで最新情報をチェックしてくださいね。
敷地内には利根川を眺める足湯やクライミングウォールも
<Photo by Masaaki Muraoka>
水産学習館の展示を楽しんだ後は、源泉から汲む温泉を使った足湯がおすすめです。透明度の高い利根川の清流を眺めながら足湯に浸かれば、心も体もリフレッシュできます。
※足湯は冬季休業。4月上旬から11月下旬の営業となります。
<Photo by Masaaki Muraoka>
5分ほど利用しただけで、足がすっきりと軽くなるのを感じました。
<Photo by Masaaki Muraoka>
また、館内には「クライミングウォール」も。初心者から経験者まで挑戦できるので、アクティビティも体験したい方にぴったりです。
※クライミングウォールはインストラクター不在の場合は利用できません
アウトドアもリラックスも複合的に楽しめるのは、みなかみ水紀行館の大きな魅力ではないでしょうか。
水紀行館至近の「清流公園・諏訪峡」ではみなかみの豊かな自然を感じて
<この日は5月の夏日でしたが、諏訪峡から見える谷川岳には雪が残っていました Photo by Masaaki Muraoka>
水紀行館での見学を終えたら、徒歩すぐの「清流公園」へ足を延ばしてみましょう。
<Photo by Masaaki Muraoka>
国の名勝にも指定されている「諏訪峡」を間近に望む公園で、四季折々の自然を満喫できます。季節によって異なる景色を楽しめるのが魅力で、特に春の桜と紅葉の時期は訪れる人が多く、撮影スポットとしても人気です。
私は諏訪峡にある笹笛橋まで移動して、橋の上で大自然の空気を全身で感じてきました。
<笹笛橋は吊り橋なので、風で少し揺れます… Photo by Masaaki Muraoka>
自然の中でゆっくり過ごすと、体の内側からエネルギーが湧いてくるような気がします。
みなかみに棲む淡水魚が主役の水産学習館は、海の水族館とはまた違った魅力があります。
道の駅みなかみ水紀行館内にはクライミングウォールや足湯など、水族館以外の楽しみも充実しているので、家族でのお出かけにぴったり。諏訪峡など周辺の自然環境と合わせて、自然豊かなみなかみでの充実した時間を過ごしてください。
インフォメーション
道の駅みなかみ水紀行館「水産学習館」
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原1681-1
電話:0278-72-1425
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:第3水曜日(祝日の場合は翌日)
料金:大人350円、高校生250円、小中学生150円、幼児・障がい者(手帳保持者)無料
HP:https://mizunofurusato.com/
SNS:https://www.instagram.com/mizukikou_suisan/
諏訪峡
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原