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地域の魅力を再発見!観光サイクリング〜桐生編〜

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更新日: 2025年02月20日

■織都の文化と歴史に触れる重伝建めぐり

 「西の西陣 東の桐生」とうたわれ、古くから織物のまちとして発展してきた桐生市。本町1丁目、2丁目には、江戸時代後期から昭和初期に建てられた町屋や蔵、ノコギリ屋根の織物工場など歴史的な建造物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されています。

風情ある町並みの魅力を肌で感じるにはサイクリングがぴったり。桐生市内では7ヶ所の貸出ステーションで、電動アシスト自転車や普通自転車を無料で貸し出しています。

今回はJR桐生駅構内にある「桐生市民活動推進センターゆい」で電動アシスト自転車をレンタル。貸出申請書を記入し身分証を提示すればOK。ヘルメットも無料で貸し出ししてくれます。高校生以下は保護者の同伴なしでは利用できないので注意が必要です。

*その他の貸出ステーション:新桐生駅、西桐生駅、有鄰館、ジョイタウン広場、錦町郵便局、新桐生駅前郵便局

 

「桐生市民活動推進センター ゆい」

桐生市末広町11-1(JR桐生駅構内)

10:00〜17:00(自転車貸出し時間)

0277-47-4066

 

■桐生の歴史を物語る11の蔵群 

重伝建地区の中でもひときわ存在感を放つ「有鄰館」。矢野商店が酒・味噌・醤油の醸造・保管に使っていた蔵が立ち並び、各蔵が桐生市の重要文化財に指定されています(ビール蔵を除く)。最も古いのが、1843(天保14)年に建てられた味噌蔵。市内最大規模の煉瓦造の建物である煉瓦蔵は1920(大正9)年に建てられたもので、主にイギリス積み、一部がフランス積みと2つの積み方が混在します。蔵は自由に見学が可能。展覧会やコンサートなどのイベントも開催されています。

 

「有鄰館」

桐生市本町2-6-32

0277-46-4144

月曜定休

 

■桐生の商業発展に貢献した江戸時代創業の老舗

 

1717(享保2)年、近江商人の初代・矢野久左衛門が桐生で創業した「矢野本店」。清酒・味噌・醤油の醸造業のほか、質商や呉服店など時代の変化に合わせて商いの形を変え、桐生の商業の発展に寄与してきました。年代物のキリンビールの看板が目をひく現在の店舗は1916(大正5)年に建てられたもので、桐生市の重要文化財に指定されています。歴史を感じる店内には全国から選りすぐったお茶やお米、お土産品がずらり。喫茶コーナーでは抹茶ラテやほうじ茶ラテなどお茶屋ならではのメニューがいただけます。

 

「矢野園」

桐生市本町2丁目6-30

0277-45-2925

月曜定休

 

■歴史感じる空間で近江料理や甘味を堪能

 

矢野園が手がける古民家レストラン「近江屋喜兵衛」。日本絹撚株式会社の創業者で初代桐生市長である前原一治氏の邸宅だった建物で、店名は矢野園が明治初年まで使用していた商号に由来します。明治時代に建てられた家屋はもちろん、和風庭園も趣たっぷり。近江牛を中心としたコース料理や四季折々の食材を用いたランチがいただける他、和菓子付きのお抹茶セットや抹茶パフェなど甘味も充実しています。

 

「近江屋喜兵衛」

桐生市本町2-8-27

月曜定休

0277-44-0038

 

■織都桐生の繁栄を偲ぶ木造建築

絹織物の織屋(旧斎嘉織物)の主屋と蔵を再生した「四辻の齋嘉(よつじのさいか)」。カフェやレンタルスペースとして活用されており、日替わりの食事やお茶が楽しめる他、リクエストすればスタッフが建物内を案内してくれます。1階の座敷奥にある家蔵は1878(明治11)年に建てられたもので、重厚感のある佇まい。1923(大正12)年に建てられた主屋は、亀甲模様の型板ガラスや、月明かりが差すと扇が浮かび上がる欄間障子など、さまざまな意匠が凝らされており、往時の織物産業の繁栄をうかがい知ることができます。

また、離れの浴室をリノベーションした「藺草茶寮(いぐささりょう)」では、チャコールグレーの畳がお洒落な空間で、藺草をブレンドした9種類のお茶を嗜むことができます。

 

「四辻の齋嘉」

桐生市東久方町2-1-45

0277-46-6916/080-7482-6916

火曜、水曜定休

 

■ものづくりの喜びと伝統に触れる手織り体験

1919(大正9)年に建てられたレンガ造りのノコギリ屋根工場の一角にある「絹遊塾工房 風花」。繭から糸を繰り、草木で染め、機で布を織る。繭から織物になるまでのすべてのプロセスを、体験できる工房です。手織り体験は、好みの糸を選び経糸を張るところからスタート。スタッフの手ほどきを受けながら、1日で自分だけのオリジナルストールを作ることができます。時が経つのも忘れて没頭する人も多いとか。ストールの端材を使ったランチョンマットなら1時間程度で織り上がるため、サイクリングの合間に体験できます。

 

「絹遊塾工房 風花」

桐生市東久方町1-1-55 ベーカリーレンガ 付設工場内

0277-32-6387

10:00〜17:00

火曜定休

 

■桐生の総鎮守。本殿・幣殿に施された彫刻は必見! 

学問の神様として知られる菅原道真公を祀る「桐生天満宮」。拝殿の後ろに幣殿、本殿と続く「権現造り」で、国の重要文化財に指定されています。装飾を抑えた質素な拝殿と対照的に、本殿・幣殿は江戸中期の名工・関口文次郎による精巧で華麗な彫刻が建物全体に施されています。側面までじっくりと見学しましょう。本殿の後方にある「末社春日社本殿」も、国指定の重要文化財。天正(1573年)から慶長(1615年)の間に建てられたと推定され、現存する桐生市内の建造物としては最古の物であると考えられます。

 

「桐生天満宮」

桐生市天神町1-2-1

0277-22-3628

 

■築100年の置屋を改装した異文化コミュニケーションの拠点

路地裏にひっそりと佇む築100年以上の古民家をリノベーションした「OKIYA GUEST HOUSE & TAPAS BAR」。旅をきっかけに国際結婚した高橋裕子さん、アルゼンチン出身のガブリエルさんが、2020(令和2)年9月にオープンしました。1階のタパスバーでいただけるのは、薄いパン生地で具材を包んだアルゼンチンの家庭料理「エンパナーダ」やパエリアなどの地中海料理。アルゼンチンで日常的に飲まれているマテ茶も、専用の茶器と金属ストローを使って、本場の作法を体験できます。桐生駅から徒歩5分と、自転車を返却した後にディナーを楽しむのに便利な立地。桐生の伝統と外国文化が融合した魅力溢れるスポットです。

 

「OKIYA GUEST HOUSE & TAPAS BAR」

桐生市末広町1-14

0277-43-0048

タパスバーの営業は木・金・土曜の18:00〜23:00

 

群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos」では、山本一太知事のサイクルツーリズム体験旅の動画を公開しています。ぜひご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=2BP8GAeseE4

 

*各施設の営業時間等のデータは2025年1月現在のものです。