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地域の魅力を再発見!観光サイクリング〜館林編〜

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更新日: 2024年12月26日

■日本遺産「里沼」を巡るサイクリング

館林市には、城沼、多々良沼、茂林寺沼など多くの沼池が点在。人々の暮らしと深く結びつき独自の文化を育んできた「里沼」として、文化庁の日本文化遺産に認定されています。館林城を守る要塞としての役割を果たしてきた「城沼」周辺は、自然と歴史の両方を体感できるエリア。沼の周りには1周約5kmの歩行者・自転車専用道路「朝陽の小径」が整備されており、春は桜やつつじ、夏は花ハス、秋は紅葉、冬は白鳥と四季折々の風景を眺めながら快適なサイクリングが楽しめます。

 

■無料レンタサイクル「ぽんチャリ」で館林駅前をスタート

館林市は市内5か所で観光用自転車「ぽんチャリ」を無料で貸し出しています。今回は館林駅東口から徒歩1分の「TATEBAYASHI HILLS HOTEL」で自転車をレンタルし、サイクリングスタート!フロントで利用申込書を記入し、身分証明書を提示。利用は先着順(8台*2024年12月現在)のため、休日や行楽シーズンは早めの来館がおすすめです。

同ホテルでは館林市の伝統的な織物である「館林紬」をインテリアに取り入れていて、ロビーでは一筆線やマスキングテープなどのオリジナルグッズを販売。旅の記念に買い求めるのもいいでしょう。

*その他の「ぽんチャリ」貸出場所:つつじが岡ふれあいセンター、県立多々良沼管理事務所、茂林寺商店街、里沼リゾート「Hotel KOMORINU」

 

「TATEBAYASHI HILLS HOTEL」

館林市仲町1-7

0276-61-3600

ぽんチャリ利用時間 8:00〜22:00(貸し出しは20時まで)

 

■狐の尾曳伝説が伝わる館林城の守護神

歴史的建造物が点在する町並みを楽しみながら走ること約15分、城沼のほとりに鎮座する「尾曳稲荷神社」に到着です。館林城(尾曳城)築城の際、城主・赤井照光が城の鬼門の方位に守護神として創建した、全国的にも珍しい西向きの神社。赤井照光に小狐を助けてもらった白狐が、尾を曳いて城の縄張りを示したという伝説が残っています。参道には赤い鳥居が連なり、境内には館林出身の文豪・田山花袋の歌碑や、館林七福神のひとつ弁財天を祀ったほこらがあります。

 

「尾曳稲荷神社」

館林市尾曳町10-1

0276-72-1293

 

■“花のまち館林”を代表するつつじの名所

尾曳稲荷神社に隣接する駐車場を抜けると、遊歩道「朝陽の小径」に出ます。城沼の周りをぐるりと一周し、「つつじが岡公園」へ。日本有数のつつじの名所として知られ、約100品種1万株以上のつつじが植えられています。推定樹齢800年のヤマツツジなど、風格漂う古木や巨木が数多く見られるのも人気の理由の一つです。例年4月中旬から5月上旬がつつじの見頃ですが、つつじ以外にも見どころは満載。6月には約70品種5000株の花菖蒲が咲きそろう「花菖蒲まつり」が開催され、7月上旬から8月下旬にかけては、城沼の水面を埋め尽くすように群生する花ハスを遊覧船に乗って鑑賞できます。

 

「つつじが岡公園」

館林市花山町3181

0276-74-5233(館林経済部つつじのまち観光課)

 

■公園内のカフェでいただく本格派ハンバーガー

つつじが岡公園内にあるお洒落なカフェ。看板メニューは香ばしい全粒粉のバンズに、アンガスビーフ100%のジューシーなパティを挟んだハンバーガー。バンズから厚切りベーコンがはみだす「ABC(アボカドベーコンチーズ)」は、見た目のインパクトも食べ応えも抜群です。ドライフラワーや雑貨で彩られた店内でくつろぐも良し、テイクアウトして公園でランチも良し。開放的なテラス席もあり、予約をすれば手ぶらでBBQも楽しめます。

 

「SUGAR HILL CAFE」

館林市花山町3181 つつじが岡公園内

0276-52-8306

11:00〜18:00(L.O17:30)

月曜定休

 

■旧館林藩主・秋元家ゆかりの近代和風建築

つつじが岡第二公園の敷地内にある「旧秋元別邸」。江戸時代に7つの大名家が館林を治めましたが、その最後の藩主・秋元家が別邸として使用していました。明治末期から大正初期に建てられた和洋折衷の近代建築で、迎賓館としての役割も果たしていました。

邸宅内部は非公開ですが、外観や庭園は自由に見学可能。つつじや花菖蒲、モミジなど四季折々の植物が庭園を彩ります。

 

「旧秋元別邸」

館林市尾曳町8-1

0276-74-5233(館林経済部つつじのまち観光課)

 

■子どもだけじゃない!大人の知的好奇心を満たす科学館

館林市出身でアジア初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんが名誉館長を務める科学館。向井さんやスペースシャトルに関連する展示のほか、月の重力を疑似体験できる「ムーンウォーカー」や、スペースシャトルの船内を忠実に再現したジオラマ、科学の原理を体験できる実験装置など知的好奇心を刺激する体験型展示が満載です。群馬県最大の大きさを誇るプラネタリウムも見どころの一つ(投影は土日祝日と学校の長期休み期間のみ)。直径23mのドームいっぱいに広がる映像は迫力満点です。

 

向井千秋記念子ども科学館

館林市城町2-2

0276-75-1515

9:00〜17:00(入館は16:30まで)

月曜(祝日を除く)、祝日の翌日(土・日曜は除く)、年末年始は休館

 

■つるつる&もちもち!幅5センチの名物うどん

明治27年創業の老舗「花山うどん」。ひもかわうどんよりも更に幅が広い「鬼ひも川」が名物です。幅5センチもある麺は、持ち上げるとお箸が透けるほど薄く、つるんとした舌触り。噛めばもっちりとした食感で、小麦の風味が口いっぱいに広がります。群馬県産の麦豚と半熟卵を絡めていただく「鬼釜」は、うどん日本一を決める大会で三連覇を果たしており、その味は折り紙つき。おとぎ話「分福茶釜」にちなんだたぬきの器も、目を楽しませてくれます。

 

「花山うどん本店 お食事処」

館林市本町2-3-48

0276-74-7766

日曜定休

11:00〜15:00

 

■タヌキがお出迎え。分福茶釜のモデルとなった古刹

時間があれば足を伸ばしたいのが、タヌキが茶釜に化けるおとぎ話「分福茶釜」の舞台として知られる「茂林寺」。参道の両脇には一体ずつ表情やポーズが異なるタヌキ像がずらりと並び、参拝客を出迎えてくれます。開山は1426(応永33)年と歴史が深く、茂林寺沼の葦を利用した茅葺き屋根の本堂や山門は趣たっぷり。本堂の一室には分福茶釜が安置されています。

 

「茂林寺」

館林市堀工町1570

0276-72-1514

 

群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos」では、山本一太知事のサイクルツーリズム体験旅の動画を公開しています。ぜひご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=2BP8GAeseE4