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上信電鉄線で行く「下仁田2大グルメ」ツアー【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

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更新日: 2024年04月09日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

上毛かるたの「ねぎとこんにゃく下仁田名産」で有名な下仁田町。そんな下仁田町に、地元食材をふんだんに使った2大グルメがあるというのです。
これは現地に行って確めてみなければと思い、下仁田町を訪問しました。下仁田2大グルメの魅力を、みなさんも一緒にお楽しみください!

2大グルメの秘密を探る旅のスタート!電車に乗って下仁田へ

下仁田グルメを探る旅に出る筆者がまず向かったのはJR高崎駅!…ではなく、高崎と下仁田をつなぐ上信線に乗車できる、上信電鉄高崎駅です。
ホームに入って行くと、奥のほうに列車が見えてきました。

高崎駅「0番線」!?

頭上には「0番線」の表示が見えます。
まるで高崎駅に隠された秘密の場所。某ファンタジー小説に登場する、秘密のホームに迷い込んだ気分です。

ホワイトタイガー柄のデザインが楽しい列車です

本日下仁田駅までお世話になるのは、こちらのホワイトタイガー柄の可愛らしい列車。富岡にある「群馬サファリパーク」のデザインなんですね。
電車に揺られること約1時間。終点の下仁田駅で降りると、青空の下で列車の全体像がよく確認できました。たくさんの動物たちと一緒に旅をしていたと思うと、大人でもテンションが上がっちゃいます!

車体には動物たちの写真も

レトロな駅舎が魅力の上信電鉄下仁田駅

レトロな雰囲気を残す下仁田駅の周辺にも、気になる建物を発見しました。
大正時代に繭を保管するために使用され、「ぐんま絹遺産」にも登録されているこちらの赤レンガ倉庫です。

快晴の空に赤レンガが映えます

現在は日本の古道具を扱う「古道具・熊川」の店舗になっています

実は一部の人の間で下仁田は「物件の宝庫」とまで呼ばれることがあるようで、町の中には他にも魅力的な建物があるのだとか。街歩きの楽しみが増えますね。

まさに地産地消!地元食材をふんだんに使った「下仁田すき焼き」

下仁田に降り立った筆者がまず調査に乗り出したのは、下仁田2大グルメの一つである「下仁田すき焼き」です。
今回は大正元年から、築90年以上の店舗で営業を続ける「常盤館」を訪れました。

常盤館では下仁田ねぎをメインとした下仁田すき焼きとして、「下仁田葱すき焼き」が提供されています。
11月23日の「下仁田ねぎ祭り」の開催に合わせて解禁され、翌年の2月中旬頃まで楽しめるそうです。
「解禁」という響きは特別感があって、なんだかワクワクしますね。

歴史を感じる長い廊下

館内奥の個室に案内していただき、運ばれてきたのがこちらです!

A5ランクの上州牛と下仁田ねぎが美しい

A5ランクの上州和牛と、太くて立派な下仁田ねぎに圧倒されてしまいました。
また、しらたきと椎茸も下仁田産、焼き豆腐・卵・春菊も群馬県産と、地元食材だけで料理が完結していることにも驚かされます。
まさに、ここでしか食べられない地元の味です。
四代目館主の松原さんも「産地に来て味わう贅沢を知ってほしい」と話していました。確かにどのような食材も、現地でいただくと鮮度が良いことはもちろん、その土地のエネルギーまで感じられる気がします。
食べ方のポイントは、先に主役の下仁田ねぎを入れて焼き目をつけること。

こんがりと焼けてくると、ねぎのいい香りが漂ってきます。
上州和牛を入れて他の具材に熱を通しているうちに、良い感じに火が通ってきました。

とろとろになった下仁田ねぎは甘味が際立ち、上州和牛の上品な脂が溶け込んでいくようです。

普段味わえない贅沢な時間に、しばしお部屋で余韻を味わいました。
食後は少し館内を探索。
90年以上大切に使ってきた趣きが感じられるのも、常盤館の魅力の一つです。

日常から離れた静かな空間に、心が安まるのを感じました。
現在は宿泊をメインに営業されているとのことなので、ぜひ泊まりでも訪れたいです。
今回調査した「下仁田すき焼き」は、駅周辺の以下の店舗でも楽しめます。

●鍋屋
●安兵衛
●すきやきコロムビア
●下仁田館

店舗によって異なる味を楽しめるので、ぜひ食べ比べてみてください。

「下仁田かつ丼の会」に聞いたかつ丼の魅力

続いて調査してきたのが、もう一つの下仁田グルメの「下仁田かつ丼」です。

一般的にかつ丼というと卵でとじているものを想像すると思いますが、下仁田かつ丼はそれとはまったく異なり、以下の特徴に当てはまるものとされているようです。

●和風のしょうゆだれ
●かつを卵でとじていない
●白飯を使用している
●注文を受けてから揚げる

大正時代にはすでにファーストフード的な存在でこの地域で親しまれていたこのかつ丼ですが、「下仁田かつ丼」と呼ぶようになったのは2010年頃のことなのだそう。
2011年に開催された「群馬デスティネーションキャンペーン」に向けて、下仁田のグルメとして打ち出したのがきっかけだったのだとか。
そんな長い歴史のある下仁田かつ丼を、今回は「下仁田かつ丼の会」代表の市川さんが店主を務める「食亭エイト」でいただくことになりました。

サクサクの衣に甘辛いしょうゆだれが絡みます

しっかり油で揚げているのに、どこか軽さも感じるから不思議です。つい数時間前に下仁田好き焼きを楽しんだ筆者でも、ペロリと完食してしまうおいしさでした!
下仁田駅周辺では毎年「下仁田かつ丼スタンプラリー」も開催されていて、2024年は4月20日(土)〜11月30日(土)の開催が予定されています。
期間中に全8店舗で下仁田かつ丼を食べると、先着50名に下仁田ねぎ1箱がプレゼントされる超お得な企画です。
8店舗コンプリートとまでいかなくても、3店舗で景品がもらえたり、6店舗・7店舗達成で下仁田ねぎが当たる抽選にも参加できるので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてください!
各店舗、それぞれに個性のある味が楽しめますよ。

対象店舗は、下仁田駅近くで下仁田カツ丼を提供している「下仁田かつ丼の会」加盟店です。
〈下仁田かつ丼スタンプラリー対象店舗〉
●れすとらん ヒロ
●鍋屋
●常盤館
●きよしや
●茶々
●日昇軒
●安兵衛
●食亭エイト

ふらっと立ち寄れる食べ歩きグルメも充実!

「下仁田すき焼き」と「下仁田かつ丼」の2大グルメを楽しんだ後、帰りの電車の時間までふらっと食べ歩きを楽しめるお店もご紹介します。
1件目は、明治5年に和紙問屋として創業した「総本家 紙屋」です。

今回私は、「ジオパークどら焼き」と「荒船風穴」の2品を選びました。

「ジオパークどら焼き」は下仁田町のジオパーク認定を、「荒船風穴(荒船who~K2)」は世界文化遺産に指定された「富岡製糸場と絹産業遺産群」を記念して作られたものです。
「ジオパークどら焼き」はもっちりとした生地が、「荒船風穴」は軽い口当たりにクルミの香ばしさが印象的でした。下仁田のお土産として、どなたにも喜んでもらえそうな優しい味わいです。

そして最後に訪れたのが、下仁田駅の目の前に店舗を構える「れすとらん ヒロ」です。

こちらでは下仁田町にあるジャージー牛の牧場、神津牧場のソフトクリームをいただきました。

思ったよりもかなり大きいです!

このソフトクリームは、先代が神津牧場と協力して考案したものだそう。粘り気を出すための卵や小麦粉などを一切使っていないため、牛乳本来の味が生きています。
それにしても、駅の目の前にソフトクリームとは…かなり魅力的です。
群馬の暑い夏には、何度でもお世話になりたい店舗ですね。私が近くに住む学生だったら、毎日通っているかもしれません。
ちなみに、下仁田駅にはソフトクリームの割引券が置かれています。

店主の須藤さんの「電車で来てくれた人にも楽しんでもらいたい」との気持ちからだそうです。他にも多彩なメニューが揃っていて、出発前の腹ごしらえにもピッタリだと思いました!

まとめ

群馬の隠れたグルメスポットを探る「下仁田2大グルメツアー」はお楽しみいただけたでしょうか?
お腹いっぱいに地元グルメを楽しんで電車に揺られて帰る、そんな休日も贅沢ですよね。次はみなさん自身の目で、そして舌で、下仁田グルメの魅力を発見してください!

インフォーメーション

古道具・熊川

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田430−1

オープン日と営業時間はインスタグラムにて告知

 

常盤館

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田359-2

電話:0274-82-2216

定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日)

営業時間:11:30〜14:00L.O、17:00〜21:00(要予約)

 

鍋屋

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田358

電話:0274-82-2028

営業時間:11:00〜19:00

定休日:不定休

 

安兵衛

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田363-6

電話:0274-82-2516

営業時間:11:00〜14:00、17:00〜22:00

定休日:不定休

 

すきやきコロムビア

住所:群馬県甘楽町下仁田町下仁田362

電話:0274-82-3128

営業時間:平日11:30〜14:00、17:00〜19:00 土日・祝日11:00〜14:00、17:00〜19:00

定休日:月曜日

 

下仁田館

住所:群馬県 甘楽郡下仁田町下仁田364

電話:0274-82-2031

営業時間(問い合わせ対応時間):07:00 ~ 21:00

定休日:不定休

 

食亭エイト

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田366-2

電話:0274-82-2371

営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:00

定休日:木曜日

 

きよしや

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田385

電話:0274-82-3176

営業時間:11:00〜15:30

定休日:月曜日、金曜日

 

ブラッスリー 茶々

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田371-3

電話:0274-82-2030

営業時間:11:00〜23:00

定休日:火曜日

 

日昇軒

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田360-4

電話:0274-82-2285

営業時間:11:30〜14:00、17:30〜21:00

定休日:不定休

 

総本家 紙屋

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田361

電話:0274-82-3228

営業時間:9:00〜18:00

定休日:木曜日

 

れすとらん ヒロ

住所:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田384

電話:0274-82-3325

営業時間:11:00〜18:00

定休日:木曜日

望月 優衣

生まれも育ちも渋川市のフリーライター。都内の大学まで4年間通学した経験あり。金融記事からYouTubeシナリオまで、文章を仕事に楽しく生活しています。趣味は街歩きや美術館めぐり、ノープランの旅行です。