「築100年の古民家宿で感じる、片品村の美しい農山村暮らし〜心癒すひととき〜」【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

433813709_939568824341083_558890815371767422_n.jpg

更新日: 2024年04月02日

「群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!」

群馬県片品村の東小川地区にある「螻蛄(おけら)」は、大正10年に建築された古民家をリノベーションした一棟貸切の宿。今も農山村の暮らしの面影が残る本物の古民家で、“時をたのしむ”贅沢な宿泊体験をしてみませんか。

囲炉裏風のテーブルを囲んで団欒のひとときを

雨が降っているととても静か。天気が良ければ風が通り抜けて気持ちがいい。都市の喧騒から離れて、そんな時間を過ごすことができます。都会でいつも忙しく働いて疲れた時には、ここへ訪れて採れたての新鮮な野菜や地酒を買い、囲炉裏風のテーブルを囲んで家族や大切な人たちと自然やゆっくり流れる時間を共有できます。

<囲炉裏風のテーブルを囲んで団欒のひととき>

片品村の農山村らしい暮らしを体感する

群馬県の最北部に位置する「尾瀬の郷」片品村は、近年、尾瀬国立公園やスキー場の観光で栄えた村ですが、元々は炭焼きと農業(小麦、そば、大豆など)が暮らしの根幹でした。そんな農山村らしい暮らしの残る東小川地区に「螻蛄」(おけら)はあります。古民家なので現代建築とは違い寒かったり虫が出ることはあります。しかし、歴史を刻んできたその落ち着きを空間から感じることができます。トイレや水回りは改築で新しくなっているので心配はありません。寝具も良質で、ぐっすり眠ることができるでしょう。

<縁側に腰掛けて山々を眺める>

出会いと発見!地域散歩のおすすめ

宿を拠点に地域の集落を歩くことをおすすめします。近くには炭焼きをしていたり、畑があったりと、今も農村の暮らしが息づいています。また、山の神様である十二様の神社など小さな社があります。平成の名水100選にも選ばれた片品村は水道水も100%湧水です。宿の横にも清水がありました。宿にもきれいなお風呂がありますが、村の中の日帰り温泉まで足を運ぶのも良いですね。グリーンシーズンにはとうもろこし街道で焼きとうもろこしや新鮮な野菜などを購入することもできます。

<東小川地区の神社>

自然の恵みの中での森林浴。ゆっくりと深呼吸。

宿周辺には、森林浴や散策に最適な自然豊かなエリアがあります。地域の豊かな自然を満喫しながら、心身ともにリフレッシュしましょう。宿は素泊まりスタイルなのでキッチンで自炊をするか、近隣には、片品村の特産のトマトを使ったトマトカレーや美味しい定食の味わえる「たまおキッチン」や、地域に愛される洋食屋さん「ふらいぱん」、おしゃれな農家レストラン「ナナイロ食堂」、うどんなどが美味しい「路傍」などのレストランもあります。

<森林の精気「フィトンチッド」を感じる森林浴>

どんな時間を過ごすかはあなた次第。一棟貸しならではの使い方も

例えば、日本の農山村の暮らし文化に関心のある留学生や、コスプレなどの撮影も歓迎とのこと。大きなモニターがあるので推し活も可能です。1名から最大7名までを定員としています。

<リビングの囲炉裏風のテーブルの横にはソファスペース>

<リビングの奥には広い和室が二間>

まとめ

宿を管理しているのは、近くで酒店を営む須藤さん。宿を立ち上げた理由を「地域の歴史を次世代につなげていきたいから」と語ります。実際に私も宿で過ごすことで、農山村の暮らしを日本の文化として伝え、残していきたいという須藤さんの思いを感じることができたように思います。皆さんも忙しい日常から少し離れて、片品村の古民家宿「螻蛄」で心癒されるひとときを過ごしませんか。

インフォーメーション

螻蛄 -OKERA-

住所:群⾺県利根郡⽚品村⼤字東⼩川3431-1

電話:0278-58-3526(尾瀬酒販)9:00〜18:00

問い合わせ:info@okera1921.com

HP:https://okera1921.com/

料金:1泊1名11,000円〜(人数や時期、プランなどによって変動あり)

※宿泊の受付は尾瀬酒販(群馬県利根郡片品村東小川3463-1)となります。

ぐん記者アイコン画像.jpg

中村茉由

地域おこしデザイナー。2015年に片品村地域おこし協力隊として移住し、起業。農と食の地域活性化を主軸に地域の物語をほりおこし、みがき、伝える。農山村で幸せな暮らしを創るをテーマに活動を続けています。