伝統と自然の融合、里山で楽しむ着物体験~みなかみ町たくみの里~【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

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更新日: 2024年03月29日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

「着物」というと晴れの日に着用し高価なイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。みなかみ町の「たくみの里」には100種類以上の着物を気軽に楽しめる場所「着物・日本文化体験の家」があります。日本ならではの里山で着物を着ながら楽しめるスポットを紹介していきます。

家族での思い出作りにお勧め。里山の魅力を楽しもう

「着物・日本文化体験の家」はみなかみ町の「たくみの里」にあります。
1985年に誕生した「たくみの里」は、みなかみ町の地域振興の一環として始まりました。広大な330haの敷地には、農村の食文化や伝統的な手芸工芸体験ができる場所があります。さらに、道の駅では新鮮な農産物も手に入ります。里には歴史的な野仏や地域の歴史を求めて訪れる観光客も多く、近くには有名な温泉地もあります。家族3世代で楽しめる里山の体験を味わってみてはいかがでしょうか?季節ごとにさまざまなイベントも開催され、雨天でも楽しめます。

宿場通りの水車

タンスの着物が新たな思い出に変身

道の駅から徒歩3分。須川通りにある「着物・日本文化体験の家」では3歳~気軽に着物体験が可能です(事前予約制)。みなかみ町の自然を活かしたロケーションフォトや七五三の練習・リベンジ(再撮影)など様々な目的で訪れます。着物の多くはタンスに眠っていた着物を寄付してもらい、気持ち良く着られるよう特殊な技術で殺菌・消臭し加工してあります。
小物なども全て料金に含まれているため手ぶらでOK!約30分で試着が完了。たくみの里に点在するフォトスポットで写真撮影や各種体験を着物で楽しめます。

笑わらバス

300体の雛がお出迎え!たくみの里で雛めぐりを楽しもう

約15年前に当時たくみ会というNPO団体が2・3月の閑散期に観光客に楽しんでもらおうと伊豆の稲取で有名なつるし雛を視察し、たくみの里に展示。
今年(2024年)は干支の辰を、「人形と石画の家」や里のボランティアの方々に協力をいただき製作しました。たくみの里の関連施設であるモギトーレ・遊神館でも雛飾りを行い、スタンプラリーを実施中。道の駅たくみの里の雛はその中でも14段、300体の雛達が展示されており圧巻です。「人形と石画の家」も第2展示会場として、3月から展示しています。着物で雛めぐりも楽しんでみてはいかがでしょうか。

2024年豊楽館雛段

時を超えた風情、宿場通りの水車と食べ歩き

たくみの里でのお勧め写真スポットを紹介します。
旧三国街道の宿場町の街並みが残る「宿場通り」には昔ながらの水車があります。
宿場通りの脇を流れる須川堰は今でも住民の生活に欠かせず、須川堰のそばで回り続ける水車はたくみの里のシンボルとなっています。
食べ歩きは旅行の醍醐味の1つ。たくみの里には地元の素材を使った美味しい食事やテイクアウトが出来るお店もあります。着物を汚してしまっても大丈夫。安心して食事を楽しめます

着物で食べ歩き

里の風景、わらアートで彩る。今年は過去最多の8体が展示中

たくみの里恒例の「わらアート」との撮影もお勧め。今年(2024年)は過去最多の8体が展示中。
ここで使われている藁は地元農家から買取り、有名なアーティストとも連携。里の入り口にある巨大なわらアート「迷惑龍」は全長15.2m、高さ9.6m。コロナ禍からの逆転と里の発展を象徴しています。また、今年の目玉である干支に因んだ「龍天様」は地元の古刹、群馬県の指定重要文化財「泰寧寺」の山門天井画に描かれた竜をモチーフにしています。どちらも高崎市出身の美術作家・松本勇馬さん慣習のもとスタッフとボランティアで制作しました。

泰寧寺の「龍天様」のわらアート

まとめ

「たくみの里」は古き良き地域の宝が今も息づく場所です。天候に左右されず楽しめ、ペットもOK。家族との大切な思い出作りに着物体験をしながら食べ歩きや四季折々の写真をお勧めのフォトスポットで楽しんでください。各種イベントも公式HPを確認ください。

インフォーメーション

 

着物・日本文化体験の家

住所:群馬県利根郡みなかみ町須川847

電話:080-3415-6864 

完全予約制

料金:5,000円(税別)※振袖は8,000円(税別)

公式HP:https://www.tomokimono.com/

 

たくみの里総合案内所 豊楽館

住所:群馬県利根郡みなかみ町須川847

電話:0278‐64‐2210

公式HP: https://takuminosato.jp/

 

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阿部智子

前橋市出身。高崎経済大学を卒業後、大手旅行会社に入社。10年間、群馬県内の支店で勤務後、海外・本社でインバウンドを推進。幼少期からの思いと海外市場の評価から着物を再起させるためMBAも取得。「着物×観光」は私の志です。