レザー工房、雑貨店…… 30代女性村民ライターがおすすめする高山村への旅【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】 | 特集一覧 | 心にググっと観光ぐんま

レザー工房、雑貨店…… 30代女性村民ライターがおすすめする高山村への旅【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

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更新日: 2024年03月27日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

人口3,200人の群馬県北部の小さな村・高山村。筆者は3年前にこの村の豊かな自然、美味しい野菜、あたたかい人々に惹かれて移住しました。住んでみて驚いたのは、魅力的な観光スポットが意外にも多いこと。今回は村民である私がおすすめする、ディープな高山村をご案内しましょう。

美味しいオーガニック野菜と豊かな里山風景を味わいに、是非一泊の旅行を

前橋・高崎から車で約1時間。南北に1,000m級の山々が連なる盆地に位置する高山村は、昼夜の寒暖差で美味しい作物が実ることが自慢です。有機農業を営む農家が多く、村は2024年にオーガニックヴィレッジを宣言。道の駅では新鮮なオーガニック野菜がリーズナブルに購入できます。豊かな食環境とのびのびとした里山風景の中、自分らしい暮らしを築きたいと、私のような都内からの移住者も増えています。高山村といえば、ロックハート城や県立ぐんま天文台、高山温泉ふれあいプラザが有名ですが、実は隠れた名スポットが他にもあります。宿泊施設もあるので、ぜひ一泊の旅程を組んで、ゆっくり羽を伸ばしに遊びに来て下さいね。

田植えが終わったばかりの高山村。冬になると、雪をかぶった浅間山を眺められる。四季折々に移り変わる自然の表情を味わえます

奥に連なる3つの山が、村民が愛する三並山(みなみやま)。小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳の連山です

センスの光るDIY。必ず訪れてほしいセレクト雑貨店「カエルトープ」

私が高山村に移住するきっかけにもなったのが、ここ「カエルトープ」。雑貨店をメインに、ギャラリーやイベントスペース、BBQスペースなども施設内に整備されています。驚くのは、建物や内装はすべて店長家族の手作りというところ。廃材や中古家具などお金のかからない物をメインに、洗練された空間が作られています。私はこの場所の居心地の良さとセンスの良さに憧れて高山村に移住したと言っても過言ではありません。季節のお花やハーブが楽しめるスロープを抜けてお店に入ると、店長のかこさんが笑顔で迎えてくれます。紹介してくれるのは、かこさん自身が日々の暮らしの中で活用しているというキッチンアイテムやアクセサリー、衣服など。希望すればかこさんが可愛くラッピングしてくれるので、私はよく、友人や家族へのプレゼントを選びに訪れます。作家さんから直接仕入れているという器や布小物も貴重ですので、ぜひチェックして下さいね。

カエルトープの庭。農作業用の道具もこんな風に並べればちょっとしたアートのようです

カエルトープ店内。実用的かつ美しい佇まいの食器や小物に心が踊ります

ギャラリースペースでは不定期でイベントが開催されます。最新のイベントはカエルトープのinstagramをチェックしてくださいね

カエルトープ

https://kaeru-top.wixsite.com/kaeru

住所:群馬県吾妻郡高山村尻高107-1

電話:090-8464-9587

営業時間:10時30分〜16時30分

定休日:日・火・水・木

公式インスタグラム @kaerutop0504

 

好きな物が作れるフルオーダーのレザー工房「中山工房」

田んぼや畑が広がる昔ながらの里山風景の中に、一軒のレザークラフト工房があります。営業日が決まっている店舗ではなく、店主が作業をしている工房ですので、来訪の際は事前に電話で予約をしてくださいね。私はこれまで、ティッシュカバー、名刺入れ、バッグのハンドルなどをオーダーメイドで作成していただきました。先日ちょうど、友人がメガネケースを作りたいとのことで、工房を訪れました。店主の中山さんにイメージを伝え、一緒に皮を選び、細かい仕様を決めていきます。完成後は自宅に郵送してくれるので受け取りも楽ちんですね。お財布やパソコンケースなどの定番アイテムから、ナイフカバーや斧用ケースなどのこだわりの品まで、「たいていの物は作れますよ」と教えてくれました。フルオーダーの制作だけでなく、皮製品のリペアの依頼も多いそうです。

店主の中山さんがセルフビルドで建設した工房

工房内で打ち合わせ。デザインのイメージを伝えると、中山さんがおすすめの皮や細かい仕様を提案してくれます

画像提供:中山工房 参考商品のコンパクト財布3,800円。デザイン、利用する皮、付属品の有無で価格が異なります。具体的な予算は相談を

画像提供:中山工房 「ケモノらしさが残る作品を」というリクエストで製作した手帳ケース。動物の引っ掻き傷や刺し傷を敢えて残しているそう。中山工房では地元の猟師から獣の皮を買い取り鞣し(なめし)て製品にする取り組みも行っています

中山工房

https://www.nakayamakobo.com/

住所:群馬県吾妻郡高山村尻高3131ー5

電話:070-8378-1282

営業時間:9時〜17時

定休日:不定休

※来店の際は事前にお電話ください

公式インスタグラム @nakayama_kobo

 

新鮮な野菜とお母さんの絶品手作り料理が楽しめる「農家民宿 亀久保ゆっこ」

高山村に遊びにきたら、ぜひ「農家民宿 亀久保ゆっこ」に宿泊を。おしゃべり上手で面倒見の良いゆっこさんが季節の手作り料理でもてなしてくれます。春は山菜の天ぷら、夏は隣の畑で今採ってきたという超新鮮な野菜でBBQ、秋は新米で炊き込みご飯、冬は名物の分厚い大根のおでんなど……里山の旬を堪能できます。お酒類の持ち込みもOKなので、私は友人とワインで乾杯しました。ゆっこさん秘蔵の手作り梅酒コレクションもあるので、味わいたい人はリクエストして下さいね。カエルや鈴虫の鳴き声を聞きながら眠りについた翌日は、畑での収穫体験も楽しめますよ。

奥の黄色い建物が「農家民宿 亀久保ゆっこ」。看板犬の柴犬「こむぎちゃん」が迎えてくれます

夕ご飯の様子。採れたての枝豆と手作りのこんにゃく、ビーツを使ったボルシチ、窯で焼いたピザ、おでんがこの日のメニューでした。お腹いっぱいです!

1日1組限定の一棟貸し。窓からは見渡す限りの田んぼや畑が眺められる

農家民宿 亀久保ゆっこ

住所:群馬県吾妻郡高山村尻高甲2174

電話:0279-63-3685

料金:1泊2食5,000円 昼食(お弁当500円) 収穫体験/こんにゃく作り体験1,500円

※お風呂は高山温泉「ふれあいプラザ」or「いぶきの湯」をご案内いたします

 

ひと休みにおすすめのスポット

●キッチンファーマシィ

緑あふれる広大な敷地に佇むカフェ。「五感をくすぐる季節の食事と飲みもの」をコンセプトに2023年にオープンしました。店内で購入したものは敷地のどこで食べてもOKとのこと。天気が良ければ気持ちの良いピクニック気分を味わえます。

画像提供:キッチンファーマシィ 撮影:丸山えり

画像提供:キッチンファーマシィ  撮影:丸山えり ランチプレートの一例。高山村の旬の野菜をたっぷりつかっている

Kitchen pharmacy (キッチンファーマシィ

住所:群馬県吾妻郡高山村尻高558-2 在る森のはなし内

営業時間:11:00~16:00

定休日:火・水・木・日・祝日

公式インスタグラム @kitchen.pharmacy_

 

●さとのわカフェ

道の駅中山盆地の隣に2022年にオープンした新しいカフェです。村内で採れた作物を使ったジェラートとピザが楽しめます。施設内にはキッズスペースや授乳ルームあるので、子連れには特におすすめです。

人気メニューの「ビーツサラダピザ」。有機栽培のビーツは高山村の名産品。道の駅で購入できます

たかやま未来センター さとのわ「さとのわカフェ」

https://takayama-satonowa.jp/

住所:群馬県吾妻郡高山村中山2357-3 道の駅 中山盆地内

電話:0279-25-8833

営業時間:

10:30-17:30(ラストオーダー17:00)

定休日:不定休

公式インスタグラム @satonowa_takayamamura

 

 

まとめ

高山村には鉄道の駅がないので、来村はマイカーがおすすめ。沼田市や渋川市、中之条町、みなかみ町と隣接しているので、近隣への観光がてら立ち寄ることもできます。ドライブ途中のひと休みにおすすめのカフェもありますよ。

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山中麻葉

2021年に都内から群馬県高山村に移住。家族でオーダーワンピースを手掛けるアパレルブランド「Down to Earth」を営む。マコモダケという作物の無農薬栽培にも挑戦中。