群馬県邑楽郡の水辺の絶景フォトスポットをつなぐ旅

昭和橋(明和町)からの夕景

更新日: 2024年02月09日

群馬県南東部、埼玉県と栃木県との県境に位置する「邑楽郡」には、板倉町・明和町・千代田町・大泉町・邑楽町の5つの町があります。埼玉との県境には「日本一広い川」利根川が流れる他、国内最大の遊水池・渡良瀬遊水池に流れ込む渡良瀬川や、冬になると白鳥が飛来する多々良沼など、自然の恵み豊かな水郷としても知られる邑楽郡。そんな邑楽郡にて、フォトジェニックなスポットを巡る旅をしてきました。ガイドブックには載っていない知られざる魅力をたっぷりとお届けいたします。

群馬県内に唯一残る渡船「赤岩渡船」(千代田町)

赤岩渡船①
赤岩渡船②

「赤岩渡船」は邑楽郡千代田町と、利根川を挟んだ向こう岸、埼玉県熊谷市を結ぶ渡し船です。鉄道などの交通機関が発達する以前、江戸期や明治時代には主要交通手段であった利根川の渡し船ですが、現在ではその数も減り、群馬県内に残っている渡船場はここ赤岩渡船のみとなりました。広い利根川を往く船は絵になり、土手に座ってのんびりと眺めていたくなる光景です。

現在でも年間2万人を超える利用客がいる赤岩渡船は、船路でありながら、県道に含まれるため無料で乗船できます。普段乗りなれている車や電車と違い、ちょっとした旅気分が味わえる船での移動もおすすめです。利根川を渡る気持ちの良い風に吹かれつつ、日常を忘れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

富士山まで見渡せるビュースポット「邑楽町シンボルタワー“未来MiRAi”」(邑楽町)

邑楽町シンボルタワー未来“MiRAi”

「邑楽町シンボルタワー未来“MiRAi”」は、町役場や町立図書館が集まる邑楽町の中心部にそびえる高さ60mの展望塔です。最上階の展望室からは町内全域を見渡せるだけでなく、赤城・榛名・妙義の上毛三山や、晴れていればスカイツリーや富士山まで眺望できるビュースポットとなっています。展望室からの眺めももちろん素晴らしいのですが、シンボルタワー未来“MiRAi”はその外観もフォトジェニック。青空に映える変形九角形のシンボルタワーの全景を、ぜひ広角レンズでカメラに納めてみてください。

なお、シンボルタワー未来“MiRAi”の周囲には民家が多いため、展望室からの景観を撮影する際には近隣に配慮して行うようにしましょう。

美しき白鳥が舞う多々良沼(邑楽町)

多々良沼①
多々良沼②
多々良沼③

邑楽町と館林市にまたがる多々良沼公園内にある通称「ガバ沼」には、毎年たくさんの白鳥たちが飛来します。遠くシベリアから海を渡って飛来する美しい白鳥たち。その優雅な姿は、野鳥愛好家の方はもちろん、普段はバードウォッチングをされない方でも一目見れば心を奪われるはずです。

白鳥たちが飛来するのは、例年11月下旬から3月中旬頃となります。タイミングが合えば群れで飛び立つ瞬間や、大空を舞う飛翔シーンを観賞できるかも!

水面に浮かんでいる様子も可愛らしい白鳥ですが、やっぱり飛翔している姿を見ると感動します。写真映えも確実な白鳥を見に、ぜひ邑楽町を訪れてみてください!

多々良沼の岬に建つ、女神を祀る神社「浮島弁財天」(邑楽町)

浮島弁財天
浮島弁財天②

前項でご紹介したガバ沼同様、多々良沼公園内にある「浮島弁財天」には、「上州邑楽七福神」の中の女神・弁財天が祀られています。音楽や芸能、美人祈願の女神である弁財天が祀られているだけに、多々良沼に突き出た半島に建つ浮島弁財天はとてもフォトジェニック。春になると駐車場から浮島弁財天へ向かう遊歩道には桜が咲き誇り、一層華やかな雰囲気になります。また、鳥居をくぐった先には大きな一本藤があり、例年4月下旬から5月上旬にかけて見事な花を咲かせます。

冬の間は浮島弁財天からも白鳥の姿を観賞できます。沼で一休みする白鳥たちを眺めつつ神社参りをするのも乙ですね。

市民の憩いの場「いずみ緑道・花の広場」(大泉町)

いずみ緑道

大泉町のほぼ中央を、南北に渡って約2.8キロメートル続く「いずみ緑道」は、町のシンボルとして近隣の方々に親しまれている緑道です。「日本の道100選」、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に指定されている緑道は、のんびりとお散歩をするのに最適なスポット。綺麗に整備されているので快適なウォーキングを楽しめます。東武鉄道小泉線・西小泉駅のほど近くにいずみ緑道のスタート地点があり、そこから数分歩いたところには「花の広場」があります。広場の時計塔周囲に配置された花壇には季節折々の花が植えられ、どのシーズンに訪れても可愛らしいお花と出会えます。

 

 

恋人の聖地としても知られるハート型の湖「谷中湖」(板倉町)

谷中湖

「谷中湖」は、上空から見るとハート形をしていることで有名な湖です。群馬・埼玉・栃木・茨城の四県にまたがる渡良瀬遊水地内にある谷中湖は、「日本一大きなハート」として、「恋人の聖地」に選出されています。湖自体も4つの県にまたがるように作られているのですが、湖畔の「谷中湖展望台」があるのは邑楽郡板倉町となります。広い谷中湖を見渡せる展望台からは、清々しい景色を観賞できます。また、風のない日の夕暮れ時は、凪いだ湖面がピンク色に染まります。鏡のように空を映す谷中湖の絶景をぜひご覧ください。

昭和橋から見る利根川の夕景(明和町)

昭和橋(明和町)からの夕景

邑楽郡明和町と埼玉県羽生市を結ぶ「昭和橋」からの景観は、まさに「絶景」の一言に尽きます。橋の上からは雄大な利根川の流れと、埼玉方面を見てみれば遠くに富士山の姿を拝むことができます。特におすすめなのが、日の出と日の入り前後のマジックアワーの時間帯です。利根川を赤く染めながら昇ってくる朝陽は感動ものの絶景ですよ!そして夕方、ピンク色に染まる空と利根川のコラボレーションもまた素敵です。今回取材に訪れたのは満月前夜の夕暮れ時で、マジックアワーの空に浮かぶ丸い月と利根川の美しい景色を見ることができました。橋の上は風が強いことが多いので、冬場はしっかりと防寒対策をしてお出かけください。

邑楽郡で絶景散歩を楽しもう!

利根川の土手

邑楽郡のフォトスポットの数々、いかがでしたか?「水郷」と呼ばれるだけあり、邑楽郡には水辺の絶景スポットがたくさんありました。利根川沿いの土手をウォーキングしつつ、お気に入りの水辺スポットを探してみる旅も素敵ですね。水と緑が豊かな邑楽郡に、ぜひ一度足を運んでみてください。

インフォメーション

赤岩渡船場

〒370-0503  群馬県邑楽郡千代田町赤岩

TEL:0276-49-5200(千代田町役場 建設環境課)

アクセス:千代田町赤岩地先/利根川河畔路線バスが運行・館林駅前-赤岩渡船間(平日1日14便)・熊谷駅-葛和田間(平日1日32便)

※増水時、強風日は欠航

https://www.town.chiyoda.gunma.jp/kankyo/doboku/doboku002.html

 

邑楽町シンボルタワー“未来MiRAi”

〒370-0603 群馬県邑楽郡邑楽町中野2639-1

TEL:0276-88-8686

定休日:月曜日・火曜日(祝日除く)・年末年始

アクセス:東武小泉線本中野駅より徒歩約15分

https://www.town.ora.gunma.jp/orabiyori/050/010/symbol-tower.html

 

多々良沼公園

〒374-0056 群馬県館林市松沼町30-10(管理事務所)

TEL:0276-56-9978

定休日:なし

アクセス:東武小泉線本中野駅より徒歩約30分

https://tataranuma.com/

 

浮島弁財天

〒370-0611  群馬県邑楽郡邑楽町鶉新田6-1

定休日:なし

アクセス:東武小泉線本中野駅より徒歩約35分

 

いずみ緑道・花の広場

〒370-0532 群馬県邑楽郡大泉町西小泉

TEL:0276-63-3111(都市建設部 公園下水道課→大泉町 都市建設部 公園下水道課)

アクセス:東武小泉線西小泉駅より徒歩約3分

https://www.town.oizumi.gunma.jp/s040/map/010/20200630152959.html

 

谷中湖展望台

〒374-0111 群馬県邑楽郡板倉町海老瀬

TEL:0276-82-1111(板倉町役場 産業振興課 商工観光係)

アクセス:東武日光線板倉東洋大前駅より徒歩約40分

 

昭和橋

〒370-0716 群馬県邑楽郡明和町川俣

アクセス:東武伊勢崎線川俣駅より徒歩約30分(国道122号線)