群馬縁結びパワースポット さくらんぼお守り&キッス道祖神で恋愛祈願【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
群馬の縁結びスポット 伊勢崎神社
<良縁成就のパワースポット>
伊勢崎駅から徒歩約10分、街の中心部に鎮座するアクセスしやすい神社、それが伊勢崎神社です。1213年(鎌倉時代初期)に創建された歴史ある神社で、現在も地元の方々に親しまれています。
伊勢崎神社の大きな特徴は、28柱の神様をお祀りしている点です。主祭神は食物・産業を司る保食神(うけもちのかみ)ですが、配祀神の中に大物主命(おおものぬしのみこと)が含まれています。大物主命は大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一神とされ、『古事記』に描かれる神話の中心的な存在です。
大国主神の物語では、稲羽の白兎、根の国訪問、八千矛神との出会い、国作り、国譲りなど数々のエピソードが語られています。特に「合(あわ)せ」て国を成したという記述から、偉大な国の主として尊ばれ、後に大黒天と同一視されるようになりました。その結果、福の神としてだけでなく、縁結びの神様としても広く信仰を集めるようになったのです。

<大国主神(大物主命)のご神徳で知られる伊勢崎神社。『古事記』の神話が息づく、群馬の隠れた縁結び聖地>
伊勢崎神社では、この大国主神(大物主命)のご神徳により、良縁成就をはじめとしたご縁に関するご利益が期待できます。28柱の神様による幅広いご神徳(家内安全、商売繁昌、交通安全、厄除開運など)がありながら、特に縁結びのパワースポットとして知られています。街なかで気軽に訪れられる場所でありながら、こうした深い歴史とご利益を持つ伊勢崎神社は、群馬の縁結びスポットとしておすすめです。
境内を歩いているだけで、自然と良い出会いを願う気持ちが湧いてくるような落ち着いた雰囲気があります。そんな伊勢崎神社をより快適に参拝できるのが、昨年リニューアルした社務所です。
リニューアルした社務所で快適参拝
<明るく広々とした和の空間で快適参拝>
2025年11月にリニューアルオープンした伊勢崎神社の新社務所は、参拝者の利便性と快適さを大幅に向上させた施設です。実際に訪れてみて感じたのは、明るく広々とした空間に生まれ変わっていた点です。

<授与所カウンターに並ぶ色とりどりのお守りたち>
冬の寒い日でも暖かく、ゆったりと祈祷を待てるよう工夫されています。神社の和の雰囲気を大切にしながら、温かみのある落ち着いた空気が流れていました。

<明るく広々とした待合室で、冬でも暖かくゆったり祈祷を待てます>
禰宜の齋藤さんによると、元々この場所には結婚式の披露宴会場として使われていた大きな建物があったそうです。しかし、長年の老朽化が進み使用できなくなっていたため、伊勢崎神社を地域のシンボルとして、これからも長く愛される交流の場として未来に残していくためには、抜本的な整備が必要だと考えられたそうです。「今後も皆様に気持ちよく参拝していただくためには、建て替えの時期に来ていた」というのが、一番の理由でした。
リニューアルした社務所では、参拝者に向けた楽しい取り組みも充実しています。特に目を引くのが、上州焼き饅祭の巫女さんをモチーフにした特製パネルです。これらは「上州神玉巡り」の一環で制作されたもので、可愛らしいデザインが人気を集めています。

<上州焼き饅祭の巫女さんをモチーフにした特製パネル。外に出して撮影可能。>
「上州神玉巡り」とは、群馬県内7つの神社が参加する巡拝プロジェクトです。各神社にオリジナルのキャラクターが設定され、神様の力が宿った「神玉」を集めて願い事を叶えるというもの。伊勢崎神社では、こうしたキャラクターの特製パネルを展示中です。外に出して写真撮影できるので、参拝の記念にぴったりです。
また、リニューアルした社務所には「神玉」を大きくした「特大神玉」も設置されており、持ち上げて記念撮影が可能。実際に社務所を案内していただいた禰宜の齋藤さんと「特大神玉」で撮影しました。明るく広々とした空間でこうした遊び心のある展示があると、縁結び祈願もより楽しく感じられます。

<「特大神玉」を持つ禰宜の齋藤さん>
授与所では、こうした楽しい雰囲気のなかで、縁結びのお守りも充実しています。特に人気なのが、大人向けのスタイリッシュな「さくらんぼえんむすび守り」です。
大人かわいい縁結びのお守り
<大人の縁結びをコンセプトにした本革お守り>
伊勢崎神社の縁結びアイテムとして特に人気なのが、「さくらんぼえんむすび守り」です。このお守りは「大人の縁結び」をコンセプトに作られており、ビジネスバッグやカジュアルな服装に付けても違和感のない、スタイリッシュなデザインが特徴です。牛の本革を使用しているため、上質で耐久性が高く、年齢を問わず長く持ち歩けるように工夫されています。

<紅白の2つがさくらんぼのように結び合う「さくらんぼえんむすび守り」>
デザインのポイントは、紅白の2つのお守りがさくらんぼのように結び合っている姿です。紅と白は男女をイメージしており、まさに縁結びを象徴しています。そのため「さくらんぼえんむすび守り」と名付けられました。若い女性を中心に人気があり、過去にはお守りを受け取った方から「良いご縁をいただきました」という嬉しい報告が届いているそうです。
完全に伊勢崎神社オリジナルのデザインなので、ここでしか授与されない限定アイテムです。価格は1,200円で、授与所で直接選べるため、実際に手にとって雰囲気を確かめながらお迎えできます。

<伊勢崎神社でしか手に入らない、さくらんぼの優しい縁結びパワー>
このお守りの魅力は、さくらんぼの可愛らしさが持つ自然な優しさと、本革の上質さが織りなす大人の洗練さにあります。春のさくらんぼのように、甘酸っぱい縁を結んでくれる存在として、訪れる人々の心に寄り添っています。伊勢崎神社で縁結びを祈るなら、まずこの「さくらんぼえんむすび守り」を手にとってみてください。きっと、日常に小さな幸せを運んできてくれるはずです。
さらに、縁結びとして伝統工芸を活かしたもう一つの人気アイテムが待っています。
伊勢崎銘仙で作るオリジナルお守り
<伊勢崎銘仙のお守り袋。一つとして同じ柄がない、世界に一つだけのオリジナル>
伊勢崎銘仙は、大正から昭和初期にかけて全国的なブームとなった、群馬県伊勢崎市産の絹織物です。ピーク時には日本の女性の10人に1人が着用していたと言われるほど人気があり、(着物が)普段着として広く愛されました。色鮮やかで華やかな柄が特徴です。

<可愛らしいお守り袋は種類が豊富。筆者はどれにしようか迷いました>
この銘仙の生地の魅力は、先染め(糸に色を付けてから織る)技法にあります。縦糸と横糸それぞれに色を付け、計算しながら織り合わせることで鮮やかな発色を生み出し、少し「かすれ」たような絣(かすり)柄が独特のモザイクのような表情を作り出します。この高度な「併用絣(へいようかすり)」という技術は伊勢崎で生まれたもので、現在は途絶えてしまい、新しく作ることが難しくなっています。

<先染め併用絣(へいようかすり)の高度技術で生まれた鮮やかな伊勢崎銘仙。少しかすれたような絣(かすり)柄が特徴>
そんな貴重な伊勢崎銘仙を、日常に取り戻そうという取り組みが伊勢崎神社のお守り袋です。上毛かるたに「銘仙織出す伊勢崎市」とあるように、伊勢崎の象徴的な伝統工芸です。しかし、10年ほど前までは地元の人でも銘仙に実際に触れる機会が少なく、もったいないと感じていたそうです。禰宜の齋藤さんも「私もそうでした」と振り返り、「伊勢崎市の繁栄を作った銘仙を、皆様の日常にエッセンスとして加えられないか」という思いから、お守り袋を作ったのが始まりでした。

<上毛かるたの「め」の札として知られています>
お守り袋は500円で、柄は裁断位置によって一つとして同じものがなく、世界に一つだけのデザインです。良縁成就をはじめとした御内符(おんないふ)を袋に入れて、自分だけのオリジナルお守りを作れます。

<銘仙お守り袋(500円)と、良縁成就の御内符(おんないふ)(300円)>
袋は長く使えるよう設計されており、翌年は御内符だけ交換可能です。縁結びを祈願するなら、この銘仙の華やかな色合いと上質な絹の感触が、心を優しく包んでくれます。

<こちらがお守り袋の中に入れる7種類の「御内符」(おんないふ)>
最後に、禰宜の齋藤さんから縁結びのメッセージをいただきました。
「縁結びの神様をお祀りする神社の神職として、良縁を求める皆様の背中を押すことができれば幸いです。ぜひお参りにいらっしゃってください!」
伊勢崎神社で可愛く縁結び祈願した後は、インパクト大のもう一つの縁結びスポットへ向かいます。
高崎の中室田のキッス道祖神
もう一つ、群馬県で縁結びスポットとして外せないおすすめがあります。高崎市榛名エリアの田園風景の中に、ひっそりと佇む中室田の「キッス道祖神」です。ここは恋愛成就や夫婦円満のご利益が強いと評判で、実際に訪れてみるとそのインパクトに心を奪われます。
場所は高崎市榛名エリア(旧榛名町)の農道沿い。伊勢崎神社から車で直行しますと約50分です。榛名の中室田の信号が目印で、ここを左折して農道に入っていくと、道祖神が静かに立っています。

<中室田町の信号。ここが目印>
周りは田んぼや民家が点在するのどかな農村部。

<信号を左折した直後の農道入口。すぐに静かな農道が始まります>
静かな道を進むと、突然現れる姿に心が引き込まれます。

<のどかな農村部の田園風景。田んぼと民家が広がる穏やかな道>
駐車場はありませんので、地蔵前の道には停めず、手前の広い道に寄せて停めてください。農道沿いにポツンと立つ姿は静かで神聖な雰囲気ですが、真正面から見ると思わず息をのむ存在感があります。

<鉄格子で保護されたキッス道祖神>
この道祖神は「高崎市指定文化財」に登録されており、防寒信仰としての道祖神が町内に多く見られる中で、特別な存在です。舟型の光背に男女二神が抱き合い、接吻している姿が彫られており、その表現は非常に巧みです。石造美術品として、全国にも数少ない逸品の一つと考えられています。
台座には「十二月吉日 宝暦七年」の銘があり、宝暦7年(1757年)のものであることがわかります。この時代は石像彫刻が発達した時期で、優れた道祖神が多く残されていますが、中でも「キッス道祖神」は信州高遠の石工作と伝えられるほど、技術が高く評価されているようです。(榛名町教育委員会の説明より引用)

<道祖神近くに設置された説明板。宝暦7年(1757年)の歴史が詳しく書かれています>
次は、呼び名や昔のブーム時期などのエピソードが出てきましたので、地元ならではのお話をご紹介します。
「キッス道祖神」について、地元の方に聞いてみました
中室田の「キッス道祖神」について、地元の方にお話を伺いました。この道祖神は昔から地元の人たちには「双体道祖神」や「道祖神」として親しまれてきたそうです。「キス地蔵」という呼び名は観光パンフレットなどで広まったもので、あまり馴染みがなく「接吻道祖神」という表現が正式な資料に近いとのことでした。
約20年ほど前に大きなブームがあり、埼玉など関東圏から観光バスが何台も訪れていた時期があったそうです。当時は道路標識もできて、バスが通るたびに地元の人も驚いたそうです。今は観光バスは減ったものの、散策や参拝で訪れる人はポツポツといて、縁結びを願う若いカップルや散歩がてら寄る人もいるようです。
周辺の草刈りや清掃は地元の班の方が定期的に行っており、いつも綺麗に保たれています。
貴重な文化財のため、現在は鉄格子で囲われて保護されており、直接触れることはできませんが、撮影は自由です。 そんな大切に守られてきた道祖神ですが、昔の圃場(ほじょう)整備事業の工事の際に、現在の位置に丁寧に移動されたそうです。長い年月をかけて人々に守られながら、今も変わらずここに佇んでいると思うと、なんだか温かい気持ちになります。
恋愛成就や夫婦円満のご利益を求めて訪れる人が多い「キッス道祖神」。静かな農道を進むドライブの先で、今年こそ恋が動き出すかも。そんな期待を抱かせてくれるユニークな道祖神でした!
伊勢崎神社では、大国主命のご神徳により、恋愛成就はもちろん、あらゆる良縁(人間関係、仕事、家族、友人など)を結ぶご利益が期待できます。さくらんぼえんむすび守りや伊勢崎銘仙のお守り袋は、恋愛に限らず、日常のさまざまな「良い縁」を願う方にぴったりです。
一方、中室田のキッス道祖神は、恋愛や夫婦円満に特化した情熱的なパワーを持ちながら、訪れる人それぞれの願いを強く後押ししてくれます。この2スポットを巡ると、群馬の縁結びの多様な魅力がより深く感じられます。あなたも是非訪れて、恋愛だけでなく、人生を豊かにする「良い縁」を祈願してみませんか。
インフォメーション
伊勢崎神社
住所:群馬県伊勢崎市本町21-1
電話番号:0270-25-0542
社務所受付時間:4月~9月 9:00~17:00 10月~3月 9:00~16:30
御祈願受付時間:社務所終了の30分前まで
社務休日:仏滅 ※参拝はできますが、授与品の頒布や御祈願は行えません。
伊勢崎神社公式HP:http://www.isesaki.or.jp/
伊勢崎神社Instagram:https://www.instagram.com/isesaki_jinja/
中室田のキッス道祖神
住所:高崎市中室田町(農道沿い)
アクセス:国道406号をひたすら直進し、中室田町の信号を左折。それから、わずか数十メートル、最初の角を右折して細い農道に入ります。そして、ゆるやかな坂を300mほど進むと、道沿いの左手に道祖神が見えてきます。
駐車場:駐車スペースなし
榛名観光協会
電話:027-374-5111
タマル