子どもと楽しむアートの時間「群馬県立近代美術館」 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】
国内外の近代美術をコレクション
<緑豊かな公園内にある近代美術館>
近代美術館は、広大な森林公園「アイ・ディー・エー群馬の森」の中にあります。1974年に開館し、国内外の近現代美術、群馬県ゆかりの画家の作品などを収蔵、展示してきました。コレクション展示のほかに、多彩な企画展示を年に数回行っており、いつ来ても見応えがあります。
美術館というと格式が高く入りづらいと感じる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。無料で利用できる場所に絵本コーナーが設置してあり、子どももウェルカムなムードです。館内には授乳室があったり、貸出用ベビーカーがあったりと、子ども連れでの来館に配慮があるのも安心です。
イベントに参加して楽しく深く作品鑑賞
<ワークシートを使いながら作品を鑑賞>
「こどもアートツアー」は第3土曜日の14時から15時、幼児から中学生を対象に開催しているイベントです。R7年度は4、5、6、9、10月の全5回。ワークシートを使いながら楽しく作品を鑑賞できる内容となっており、毎回テーマが異なります。
6月に子どもを連れて参加してみると、多くの親子連れでにぎわっていました。この日のテーマは「美術館で宝さがし」。作品に描かれた宝を探すため、参加している子どもたちはじっくりと作品を見つめ、また作品名も見て考えているようでした。少し難しい問題もありますが、ボランティアの方が声をかけてくれたおかげで楽しくクリアできました。
美術館デビューにもおすすめです。申込み不要、参加無料なので、気軽に参加を。
小さな子どもが美術に出会うきっかけに
<絵本コーナー「えほんの森」>
絵本コーナー「えほんの森」は館内の無料ゾーンにあり、誰でも利用できます。鑑賞前後の親子のほか、公園に訪れた子どもがふらっと利用することも多いそうです。カーペットフロアやソファに座って、くつろぎながら絵本を読めます。
「ファミリータイム」は、第2、第4木曜日の9時30分から正午まで。小さな子どもと一緒でも気兼ねなく展示室に入れる子ども優先の時間帯です。
この時間なら、子どもとおしゃべりしながらの鑑賞も大丈夫。以前、子どもが赤ちゃんの時に利用したことがありますが、「多少ぐずりだしてもいいかな」と思え、のんびりと作品を見ることができました。
夏休みはイベント盛りだくさん「こども+おとな+夏の美術館」
<作品を見ながらおしゃべりする鑑賞プログラム(R6年度の様子)>
<気軽に参加できる創作体験(R6年度の様子)>
夏休み期間中は、子どもも大人も楽しめる「こども+おとな+夏の美術館」を毎年開催しています。募集制のワークショップや、申込み不要で自由に参加できる創作体験、美術館スタッフと作品を見ながら話をする鑑賞プログラムなど、多彩なイベントを通して美術に親しめます。
こちらも以前参加したことがあり、プログラムを通して親子で話し合い、美術の面白さを体感しました。夏休みのお出かけにもぴったりです。イベント内容や開催日は美術館ホームページでご確認ください。
館内のレストランでランチタイムや一休みを
<きのこコロッケとおむすび>
館内にある「森のレストランころむす」は、厳選した地元食材を使った料理やデザートを提供しています。おむすび2個の具材が選べる「きのこコロッケとおむすび」や、「ヒレカツのサンドウィッチ」が子どもに人気。ほかにも、「古代米カレー」「キノコ豆腐ハンバーグ」など、体に優しく親子で楽しめるメニューが豊富です。
テイクアウトメニューもあるので、天気のいい日は公園のベンチで食べるのもおすすめです。
今回は近代美術館の子ども向けの取り組みを紹介しました。子ども連れだとちょっと行きにくいと考えている人も、イベント時なら気軽に参加できるのではないでしょうか?もちろん周りへの配慮は必要ですが、美術館は小さな子どもも歓迎してくれます。子どもの豊かな感性をはぐくむきっかけに、親子で楽しくアートに触れてみてはいかがですか。
インフォメーション
群馬県立近代美術館
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1
電話:027-346-5560
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(休日の場合は翌日)、その他(美術館ホームページや事業案内でご確認ください)
料金:企画展示は展覧[15.1]会によって異なる コレクション展示は一般300円、高・大学生150円、中学生以下無料
HP:https://mmag.pref.gunma.jp/
森のレストランころむす
電話:027-346-5500
営業時間:11:00~15:30
休館日:月曜(休日の場合は翌日)、美術館の休館日
HP:https://koromusu.com/restaurant/

関口美智子