車イスでも群馬サファリパークに行こう! 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

群馬サファリパーク

更新日: 2025年06月19日

群馬サファリパークは車窓から放し飼いにされた動物を観察できる動物園です。さらに、園内ではエサやりや獣舎見学などさまざまなツアーも楽しめます。ここには車イスのリフト付きのツアーバスがあると聞き、車イス利用者である妻とサファリパークを楽しんできました。

群馬サファリパークの楽しみ方

ツアーバス

<動物にデコレートされたツアーバス>

 

群馬サファリパークでは、自家用車やツアーバス、レンタカーに乗り、園内を周ることができます。バスツアーには種々のオプションを組み込んでいるものもあります。展示動物へのエサやりを体験できる「エサやり体験バス」、猛獣舎を見られる「獣舎見学ツアー」、さらには、夕方の動物へのエサやりを見られる「夕暮れサファリバスツアー」や、夜間の野生を観察できる「ナイトサファリ」などを楽しめます。また、レンタカーや経験豊富なドライバーさんが運転する4WDカーで園内を周ることもできます。今回は人気の「エサやり体験バス」に参加しました。

 

<その他にもデコったツアーバスが多数>

 

<シマウマ柄の4WDカーやレンタカー>

車イスでツアーバスに乗り込みます

リフト付きバス

<リフト付きのバスで乗り込みに不安なし>

 

群馬サファリパークでは、車イス対応のリフトを装備したツアーバスを用意しています。車イス利用者はドライバーさんの誘導により車イスに乗車したままツアーバスに乗り込み、その後、ドライバーさんが車イスを固定してくれます。ドライバーさんは車イスの扱いに手慣れているようなので、安心して固定をお任せしました。草食動物のエサとして渡される群馬県産の麦の青草を手に準備完了です。地産地消ですね。

リフトは全てのバスに装備されているわけではないので、ご希望の場合には事前の確認が必要です。

 

<ドライバーさんが車イスを床に固定しくれました>

 

<青草を手に準備完了>

バスで園内をトコトコ廻ります

ミナミシロサイ

<サイはゾウに次ぐ大きさになる動物。ミナミシロサイ>

 

群馬サファリパークの「サファリエリア」は、チャップマンシマウマなどのアフリカゾーン、ニホンザルなどの日本ゾーン、カピバラなどのウォーキングサファリゾーン、シンリンオオカミがいるオオカミの森、国内唯一のスマトラゾウなどのアジアゾーン、ホワイトタイガーがいるトラゾーン、ライオンゾーン、アメリカバイソンなどのアメリカゾーンからなっています。

ツアーバスはこれらを1時間半ほどかけて巡ります。ドライバーさんは車内で動物の解説をしてくれますが、もののけ姫のヤックルのモデル⁉︎といわれる動物の小ネタやパークの裏話などを話してくれるので面白かったです。

 

<黒い縦縞の間にグレーの縞があるチャップマンシマウマ>

 

<日本の代表的なクマさんであるツキノワグマ>

 

<最大のネズミであるカピバラ>

 

<鼻で石を投げる仕草をするスマトラゾウ>

 

<アメリカの国獣であるアメリカバイソン>

群馬サファリパークの猫たち

チーター

<地上最速のチーター>

 

「サファリエリア」のウォーキングサファリゾーンでは、クルマから降りて、徒歩で動物を見てまわリます。ここではホワイトタイガーやライオンの他にチーターとアムールヒョウも飼育されています。チーターは四つ仔達がじゃれ合い、アムールヒョウの飼育ケージは下から覗き込めるようになっています。チーターとヒョウは、ライオンやホワイトタイガーと違って活発に歩き回っていたので、見ていて飽きませんでした。

 

<アムールヒョウの排泄物の落下に注意!>

見ると幸福になれる!?ホワイトタイガー

ホワイトタイガー

<「ホワイトタイガーツインズ」のウラヌス(左)とエリオス(右)>

写真提供:群馬サファリパーク

 

ホワイトタイガーは、ベンガルトラのアルビノではなく、白変種です。インドでは「神の使い」とされ、中国では「白虎」とされ、崇められてきました。現在、世界で300頭ほどが飼育下にいて、日本に約30頭、その内の11頭が群馬サファリパークで過ごしています。2023年3月14日には双子のホワイトタイガー「ウラヌス」と「エリオス」が生まれ、「ホワイトタイガーツインズ」として人気を集めています。特にウラヌスは縞が非常に薄く、希少性が高い個体として注目されています。

 

<1日の2/3を寝て過ごすトラ>

車イスでもエサやりできました

エサやり体験

<バイソンに青草をあげました>

 

最初にドライバーさんから注意事項の説明を受けた後、エサやりポイントに着いたらいよいよエサやり開始です。エサやりはバスの小窓を開けておこないます。妻が小窓から青草を差し出すと、バイソンとエランドは、その青草を引っ張るように食べてくれました。残った青草は、ウォーキングサファリゾーンで、ヤギにあげました。一方、ライオンにはトングを用いて鶏肉と牛肉を与えたのですが、肉片を丸呑みするので、あっという間にエサやりが終わってしまいました。妻にとってエサやりは初めての体験だったので、とても喜んでいました。

 

<エランドに青草をあげました>

 

<ヤギにも青草をあげました>

 

<ライオンには牛肉と鶏肉をあげました>

動物と触れ合える

アカカンガルー

<アカカンガルーに睨まれる妻>

 

群馬サファリパークには、「サファリエリア」とは別に「ふれあいパーク」と「ふれあいハウス」があります。これらのエリアではモルモットやウサギとの触れ合いや、ポニーの乗馬を体験することができます。また、「ふれあいパーク」にはアカカンガルーが放されていて、間近で観察することができます。アカカンガルーは最大の有袋類なので、大きな個体はなかなかの迫力があります。

サファリの前後にグルメも堪能!

レストラン「サバンナ」

<「レストラン サバンナ」でもホワイトタイガーともに>

 

バスツアーが12時からだったので、その前に「ファストフード オークウッド」で「にくきゅうチュロス(シュガー)」をいただきました。揚げたてなので熱々で、美味しかったです!チュロスはグルテンフリーなので小麦アレルギーの方でも大丈夫!

ツアーの後には「レストラン サバンナ」で、「上州ぎゅ〜バーガー」をテイクアウトして、屋外で食べました。このハンバーガーは、群馬のブランド牛である「上州牛」を使った本格派バーガーで、ボリュームもあり満足感がたっぷりでした。

 

<「にくきゅうチュロス」とともに>

 

<「上州ぎゅ〜バーガー」をテイクアウトしてみました>

 

車イス利用者である妻にとっては初めてのサファリパークでしたが、非常に楽しかったそうです。次の機会には、ホワイトタイガーにもエサをあげてみたいし、「夕暮れサファリバスツアー」にも参加したいそうです。ぜひ、皆さんも体験してみてください。

 

インフォメーション

群馬サファリパーク

住所:群馬県富岡市岡本1番地
電話:0274-64-2111
営業時間:夏季 9:30~17:00、冬季 9:30~16:30(入園は閉園の1時間前まで)
定休日:水曜日(祝日の場合には営業)
料金:高校生以上 3,200円、3歳〜中学生 1,700円、65歳以上 2,400円(要証明書)、高校生以上の障がい者 2,000円(要証明書)、3歳〜中学生の障がい者 1,500円(要証明書)

HP:https://www.safari.co.jp 

SNS:https://www.facebook.com/gunmasafari/

   https://x.com/gunmasafari

   https://www.instagram.com/gunmasafari/

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

福田 靖

ぶどう園「福田ぶどうマルシェ」にいます。若い頃、動物園獣医師になろうと思い、獣医大学に入りました。当時は動物園などの情報がほとんど無かったので、なんとなく公務員になってしまいました。