私のおすすめ!「百年小麦」を使用した館林市の絶品スイーツ 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

クレープ生地に百年小麦をプラスしたことでもっちり感がアップ
<CAFFÈ BOB'S CREPE>
「CAFFÈ BOB'S CREPE(カフェ・ボブズクレープ)」は83種類もの定番メニューのクレープの他、期間限定のクレープも種類豊富に提供しています。そして現在、そのすべてのクレープの生地に百年小麦を使用しています。
オーナーの石川朋孝さんが百年小麦の使用を決めた理由は、できるだけ館林市の食材を使いたいという地元愛のためでした。もともと、同店のクレープ生地は2種類の小麦粉を独自の配合でブレンドしており、もっちり感が売りになっていました。そこに百年小麦もプラスしてみると、そのもっちり感がさらにグレードアップ。鉄板で焼いている段階からそれを感じるまでになったそうです。
<チョコバナナ生クリーム>
同店のいちばん人気は「チョコバナナ生クリーム(税込600円)」です。チョコレート、バナナ、生クリームのそれぞれの甘さを、もっちりとした生地が優しく包み込んで、ひとつにまとめてくれます。
また、同店のクレープ生地は黒いというのも特徴です。これはブラックココアパウダーで着色しているそうです。生地の黒と生クリームの白の色のコントラストが鮮やかで、美味しいだけでなく、見た目でも楽しませてくれます。
<CAFFÈ BOB'S CREPEの店内>
<〝洋〟の店内に対して〝和〟の庭>
ホットケーキとスフレケーキのいいとこ取りした「百年パンケーキ」
<城町食堂>
館林市役所の敷地内にある「城町食堂」が提供する、百年小麦を使用したスイーツは、その名も「百年パンケーキ」です。「地元の素材を使って館林にも美味しいパンケーキがあったらいいなぁ」という想いから、このメニューが誕生したそうです。
<百年パンケーキ>
「ホットケーキとスフレケーキのいいとこ取り」とスタッフの方が話すとおり、ホットケーキのようにふんわりしていながら、スフレケーキのように口の中でシュワッと溶けていく、今まで味わったことのない、新感覚の食感でした。
提供は11:00〜15:00。焼き方へのこだわりがあるため、提供までに最短でも20分、土日祝日の場合、30〜50分ほど時間がかかります。
<美酢ソーダ>
「百年パンケーキ」などのデザートといっしょにドリンクを注文すると、50円引きになります。ドリンクメニューはブレンド珈琲、カフェオレ、紅茶……等々、いろいろありますが、夏のおすすめは「美酢(みちょ)ソーダ」です。紅茶割りも人気があり、果実と酢の爽やかな酸味で、パンケーキともよく合います。
<城町食堂の店内>
老舗の和菓子屋が開発した洋菓子「あんこマドレーヌ里沼」
<田月堂>
「田月堂」は1907(明治40)年創業の老舗の和菓子屋です。小麦粉はすべて群馬県産のものだけを数種類配合して使用しています。その中でも百年小麦を配合しているのは、台湾カステラ、百年小麦饅頭、しょうゆ饅頭、どら焼き、あんこマドレーヌ里沼……などです。
3代目店主の田口さんによると、百年小麦はグルテンが多いので硬くなりやすく、配合が難しかったとのこと。しかし、その分、小麦の風味がしっかりと活きるそうです。
<「百年小麦」を使用した商品>
「あんこマドレーヌ里沼(税込170円)」は、百年小麦で和菓子だけでなく洋菓子も作ってみようという試みで、3代目と4代目の息子さんが協力して開発したそうです。味は小倉、バター、抹茶の3種類。マドレーヌのふわりとした食感に優しい甘み、そして百年小麦の風味が絶妙にマッチしています。
<あんこマドレーヌ里沼 バター>
今回紹介したスイーツはどれも、百年小麦の特徴であるもっちり感と小麦の豊かな風味を活かした一品になっています。スイーツ好きの方はもちろん、そうでない方もぜひ、館林市にお越しの際にぜひ一度味わってみてください。
インフォメーション
CAFFÈ BOB'S CREPE(カフェ・ボブズクレープ)
住所:群馬県館林市下三林町295-1
電話:0276-56-9333
営業時間:11:00~19:00(L.O.18:30)
定休日:不定休(月〜金のどれか週一で休み)
城町食堂
住所:群馬県館林市城町1-1
電話:0276-55-1480
営業時間:11:00〜15:30(L.O.15:00)
定休日:無
田月堂
住所:群馬県館林市仲町12-32
電話:0276-72-0085
営業時間:9:00〜18:00
定休日:水曜
※価格、営業時間等は2025年4月現在の情報です。

小林ていじ