アメリカンクッキーに、くまさんクッキー!太田市のこだわりクッキー専門店 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

太田市クッキー

更新日: 2025年05月07日

群馬県は小麦の収穫量が多く、太田市では小麦を使ったスイーツ店が豊富です。しっとり食感のアメリカンクッキー、くまさんクッキーを自販機で販売する工房、オリジナリティとセンスに溢れるクッキー専門店の2つを紹介します。

アメリカ人の先生の手作りのチョコチップクッキーが誕生のきっかけに

Yoko’s Cookies

<Yoko’s Cookiesはビルの2階にあります>

 

「Yoko’s Cookies(ヨーコズクッキーズ)」はアメリカンクッキーの専門店です。

店主の長島陽子さんがクッキーを作りはじめるようになったのは、大学生のときです。所属していたゼミのアメリカ人の先生が手作りのチョコチップクッキーを学生たちに振る舞ってくれました。彼女は初めて食べるのに、どこか懐かしさのある、そのクッキーの美味しさに感動。自分でもこの味を再現したいと思い、レシピを試行錯誤しながらクッキーを焼いては、周囲の友人、知人に配るようになりました。しかし、この頃はまだクッキー作りはただの趣味であり、仕事にしようとはまったく考えていなかったそうです。

 

<学生時代から作りつづけてきたアメリカンクッキー 画像提供:Yoko’s Cookies>

 

その後、長島さんは結婚し、専業主婦をしていました。子育てが一段落したところでなにか仕事を始めようと思ったのですが、子育てしながらできる仕事はなかなか見つかりませんでした。そんなとき、彼女の作るクッキーのいちばんのファンであったという旦那さんから「クッキーを仕事にすればいいのでは」という提案を受け、「Yoko’s Cookies」をオープンすることになったそうです。

 

<小麦粉は群馬県産のものを使用 画像提供:Yoko’s Cookies>

映えるものよりも長く愛されるものを

Yoko’s Cookies

<Yoko’s Cookiesの定番3種 画像提供:Yoko’s Cookies>

 

同店では、チョコチップ、バターソルト、ダブルチョコの定番3種の他、宇治抹茶ミルク、アールグレイアーモンド、ストロベリーミルク……等々、さまざまな期間限定の商品を展開しています。焼きたてを召しあがっていただくため、来店して購入するには、オンラインストアで3日前までに予約していただくようにしているそうです。

長島さんがクッキー作りでもっとも大切にしていることは、「映えるものよりも長く愛されるものを」ということだそうです。そして、今後の目標については、「チョコチップクッキーといえばYoko’s Cookiesと言われるようにしたい」と語ってくれました。

 

<バターソルトクッキーも人気 画像提供:Yoko’s Cookies>

紆余曲折を経てくまさんクッキーが誕生

くまさんクッキー

<JuKleのくまさんクッキー 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

「手作りクッキー工房 JuKle(ジュクラ)」のクッキーはかわいいくまさんの形をしており、現在、自販機とLINEのBear Cookie注文専用アカウントで販売しています。

代表の菊地純子さんは中学生の頃からお菓子作りが好きだったそうです。結婚して子どもが生まれてからもその熱は冷めることなく、アイシングクッキー(クリーム状のペーストでデコレーションしたクッキー)講師の資格を取って教室を開いたり、手作りのお菓子をネット販売したりしていました。はじめの頃はあまり売れませんでしたが、コロナ禍に入ってからは注文が急増したそうです。

しかし、その後、工房に泥棒が入るというトラブルに見舞われます。そのせいで菊地さんは自宅から遠く離れた工房でひとり仕事をすることに恐怖を感じるようになり、工房を自宅の庭に移転しました。そして、そこで誕生したのが、現在のくまさん型クッキーです。最初はくまさんの顔をかわいく描けませんでしたが、プロのイラストレーターである娘さんに指導を受けて徐々に上達していったそうです。

 

<1個ずつ丁寧に手作り 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

販売方法は、その頃からスイーツの自販機が増えはじめていたため、菊地さんもそれに倣って自販機にすることにしました。この自販機にはかわいい女の子のイラストが描かれているのですが、これも娘さんに描いてもらったそうです。

菊地さんは「くま型クッキーを全国に届けて美味しく食べてもらいたい」と話します。そのため、自販機での販売だけでなく、さまざまなイベントへの出店やカフェなどへの卸売りにも力を入れているそうです。

 

<イベントにも出店 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

また、安心して食べてもらうため、アイシングには着色料を一切使用していません。黒のアイシングにはブラックココア、ピンクのアイシングにはラズベリーパウダーなど、すべて天然色素のみを使用しています。

 

<自宅の庭に移転した工房 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

<リボン付きのくまも 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

<色や味もさまざま 画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

自販機で購入するとプレゼント応募券も付いてくる

くまさんクッキーの自販機

<コインランドリーの入り口横に自販機を設置>

 

JuKleの自販機が設置されているのは、太田市の「スーパーコインランドリーふわふわハウス」の入り口横です。お客さんに何度も足を運んでもらえるよう、自販機に並べる商品はこまめに変えているそうです。

 

<女の子のイラストは娘さんが描きました>

 

<米粉Bear Cookie   画像提供:手作りクッキー工房 JuKle>

 

小麦粉ではなく米粉を使用した、「米粉Bear Cookie詰合せ(950円)」を購入してみました。ほんのりとした上品な甘さで、サクほろの食感です。ただし、見た目がかわい過ぎるため、食べるのにちょっと抵抗を感じてしまいました。

 

今回ご紹介したどちらも、オープンするまでにご家族の温かなサポートがあったようです。それぞれのクッキーに込められた想いとストーリー、その甘さといっしょに噛みしめてみてください。

 

インフォメーション

Yoko’s Cookies

住所:群馬県太田市飯塚町869-1 Long Island BLDG 2F
営業時間:11:30~15:00(公式オンラインストアから予約のうえ来店を)
定休日:月曜、土曜、日曜、祝日
Instagram:www.instagram.com/yokos.cookies99
公式オンラインストア:https://my-site-103408-101413.square.site

 

手作りクッキー工房 JuKle(ジュクラ)

自販機の設置場所:群馬県太田市熊野町18-9 スーパーコインランドリーふわふわハウスの入り口横
HP:https://www.cookie-jukle.net
Instagram:www.instagram.com/jukle_juka
LINE(情報配信):https://lin.ee/RPN1gETA
LINE(注文専用):https://line.me/R/ti/p/@806civqn
メールアドレス:bearcookie.jukle@gmail.com

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。