やよいひめを知っていますか? ー群馬のイチゴ狩りスポット案内ー
更新日: 2023年03月28日
一年中、スーパーの店頭に並ぶイチゴですが、それでも年明けから春にかけて旬を迎える時期のイチゴは、一年の中でも美味しさも増しますし、何より春の訪れを感じますよね。そんな春の果物イチゴをたっぷり楽しめるスポットといえば、イチゴ狩り。
この記事では、群馬のイチゴ狩り事情について、イチゴ狩り体験記も交えて、お伝えして行きます。
群馬生まれの赤いお姫様「やよいひめ」
イチゴと言えば、「とちおとめ」「あまおう」「べにほっぺ」など・・・様々な品種の名前が思い浮かぶと思います。農林水産省のHPによると、日本のイチゴの品種は約300種!!世界全体の品種の半分以上が日本のものだという説もあるほど。日本各地で品種改良が行われ、県ごとに 「ご当地ブランド」のイチゴが生まれているんです。
では、群馬県の「ご当地ブランド」はというと、「尾瀬はるか」や「おぜあかりん」といった群馬固有の品種がありますが、「やよいひめ」がもっともメジャー。
栽培量がまだまだ少ないため、県外にはあまり流通していない「やよいひめ」ですが、群馬県内でイチゴ狩りを楽しめる農園の多くが「やよいひめ」を栽培しています。
昭和村の苺農園かめハウスにお邪魔しました!
県内でも複数あるイチゴ狩りスポットの中でも、今回、取材させていただいたのは、利根郡昭和村にある「苺農園かめハウス」。関越道の昭和ICのすぐそばという、クルマで訪れるにはとっても好アクセスな場所にあるイチゴ農園です。
出迎えてくださったのは、イチゴ栽培を始めて40年以上という真下亀作(ましもかめさく)さん。みなさまのご想像通り、「亀作さんがハウス栽培をしている苺園」なので、「かめハウス」なのだそうです。イチゴ狩りができる観光農園を始めて、そろそろ20年になるそうです。(写真は「苺農園かめハウス」の真下さん一家。左が亀作さん)
案内していただくと、15棟ほどのビニールハウスがずらり。
「ちょうど今は、実が少ない時期なんだ」ということでしたが、それでも赤く色づいた実があっちにもこっちにも見えます。
「『やよいひめ』は、濃い紅色というよりは明るい赤色が特徴です。他の品種のイチゴより、酸味が少なく、甘味が強いんですよ」と亀作さん。
美味しいイチゴの見分け方、おすすめの時間帯は?
全体がしっかり赤くなっていれば食べごろです。もぎ方は至って簡単。実を持って、ちょっとひねると簡単にもぐことができます。口に入れてみると、確かに酸味が少なめで、甘くて、そしてかなりジューシーです。イチゴをもぐ手が止まりません。いくらでも赤い実があると思うと、果物好き、イチゴ好きには何とも言えない多幸感です。
美味しい実の見分け方はありますかと聞くと「甘味は先端のとんがったところに集まるから、意外とこういう先がゴツゴツとふたつに割れたようなのが美味しいんだ」と亀作さん。また、イチゴ狩りをするなら、午前中がおすすめだそう。みんなが獲っていないので実が多いというのもありますが、それよりも日光が当たって、実が温まってしまう前の方が甘味を感じられて美味しいからなのだそう。なるほど!納得です。
そのまま口に入れるものだから、できるだけ安全に
イチゴ栽培では、毎年、土の消毒をする農園も多いそうですが、苺園かめハウスでは、土の消毒はしていないのだそう。また、小さいお子さまたちにも安全に食べていただくために天敵栽培をし、農薬を最小減にしています。(天敵栽培とは、イチゴの害虫となる虫の天敵に当たる虫を放出したり、保護したりすることで、害虫を駆除する方法)
訪れる際はぜひ予約を!
出荷販売する分もあるため、量が少なくなってしまった時は、イチゴ狩りをお休みしていることもあるそう。そのため、現在は完全予約制となっています。また、お持ち帰りのイチゴを購入したい場合も予約の際に、「●パック分買って帰りたいです」とお伝えください。
群馬が誇る「やよいひめ」。5月くらいまで楽しめますので、ぜひ、採りたてを味わいにいらしてください。
【インフォメーション】
苺農園かめハウス
住所:〒379-1204 群馬県利根郡昭和村森下笊久保2386-1
TEL:090-7196-7126
営業時期・時間:1月初旬~5月末の10:00~15:00(季節により変動あり)
アクセス:関越自動車道昭和ICすぐ。JR「岩本駅」からクルマで約10分
※営業時間、定休日につきましては、新型コロナウイルスの影響により随時変更の可能性がありますので、WEBサイトなどをご確認の上、お出かけください。
※2023年1月時点の情報です。